第19回日本伝統文化振興財団(川口裕司理事長)の財団賞表彰式が7日、中央区の三越劇場であり、琉球舞踊世舞会(せいぶかい)師範の佐辺(さなべ)良和さん(35)に賞状が贈られた。
同賞は将来の活躍が期待される伝統芸能実演家を毎年1人選ぶもので、県内からの受賞は初めて。
選考委員の田中英機氏は「佐辺さんは新鮮な表現と存在感で新進気鋭の踊り手と評価された。
組踊にも取り組み、屈指の若き女形として芸の熟成が予感される。選考委員一同、大きな期待を持っている」と選考理由を述べた。
佐辺さんは「ことしは戦後70年だが、ウチナーンチュはいかなる困難の時期にも歌三線を大事にしてきた。沖縄人の肝心(ちむぐくる)を大切にし、賞を励みに沖縄の芸能の保存継承、発展に尽くす」とあいさつした。
同財団は20日午後1時から浦添市の国立劇場おきなわで佐辺さんによる記念舞踊を開催する。
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