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沖縄のことあれこれ。

ルーマニア人、沖縄歌う 大阪の沖縄居酒屋店主 ティーファ・マリアさん(36)

2018-10-09 03:29:12 | ニュース

沖縄県外に沖縄居酒屋は数多くあるが、外国人が店主を務める店は多くはないはずだ。ルーマニアから来たティーファ・マリアさん(36)は大阪市内のビジネス街で店を営み、三線で沖縄民謡を歌う。マリアさんの明るい人柄を慕い、歌を聞きに来る客で連日にぎわっている。

2000年8月に来日したマリアさんが初めて沖縄へ行ったのは、それから3年後のこと。ルーマニアの生まれた町から黒海までは車で8時間もかかる。「だから海を見たのは生まれて2回だけだった」と言うマリアさん。沖縄の海を見た時、「あまりの美しさに言葉が出なかったほど感激した」。民謡ライブの店にも行き、沖縄にはまった。

「ラテン系なので、盛り上がると歌ったり踊ったりしていた。そんなところが沖縄と似ているので大好きになったのかもしれない」。はまってからは何度も沖縄へ通い、知り合いも増えた。

11年に三線を手に入れて3年間は独学で演奏を始め、その後、師匠に付いて学んでいる。工工四を見れば、だいたいの曲は演奏できるほどの腕前になった。

16年3月に念願の店をオープン。20種類以上の泡盛と沖縄料理を出すだけでなく、母国の肉料理やワインも人気がある。毎日のようにマリアさん自身が三線を片手に歌ったり、沖縄の演奏者も来阪してライブを開いたりしている。

沖縄料理もお手の物で「豚肉を余すところなく使う点が、ルーマニア料理と似ている」と話す。

今は店だけでなく、手作りのガラス工芸のアクセサリーを販売する会社も経営している。母親のクリスティーナさんが観光で来日しており「母が日本語に慣れたら、いつか一緒に沖縄に住みたい」と夢を語る。

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ティーファ・マリア 1982年6月生まれ、ルーマニア北東部のロマン出身。2000年に来日、16年に大阪市中央区に沖縄ダイニング「美ら島物語」をオープン。

 

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琉球料理、泡盛に価値 浦添でシンポ 世界遺産登録へ議論

2018-10-09 03:22:11 | ニュース

琉球料理や、黒麹(こうじ)菌を用いた泡盛文化圏のユネスコ無形文化遺産の登録を目指す、ユネスコ無形文化遺産登録推進委員会(安田正昭委員長)は6日、浦添市の国立劇場おきなわでシンポジウムを開いた。

基調講演で、小泉武夫東京農業大学名誉教授は「和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたが、琉球料理は全く別の系統だ。類似のない歴史的過程があり、保護すべきものだ」と話した。黒麹菌については「沖縄にしかない。クエン酸を多くつくり、菌としての価値は最高だ。世界でも負けない力がある」と話した。

琉球泡盛研究家の萩尾俊章氏は、県内各地の祭祀(さいし)や人生儀礼を紹介し「神酒と泡盛は伝統行事に使われてきた。近年では行事も簡略化されている。県民一人一人が意識しないと失われる」と語った。

壺屋陶器事業協同組合の島袋常秀理事長は、カラカラや抱瓶(だちびん)などの酒器を紹介し「泡盛が文化遺産になれば、焼き物も関わりがあるので、相乗効果で良くなる」と期待を込めた。

パネルディスカッションで沖縄の食文化・琉球料理研究家の安次富順子氏は「観光客は沖縄料理の居酒屋で食事をしていると聞くが、本物の琉球料理を出している店は少ない。正しい調理法を伝えるのがわれわれの使命だ」と述べた。昨年から県が始めた「琉球料理伝承人」の人材育成についても触れ「学校給食での指導のほか、毎月琉球料理の日を決め、県民の身近な存在にする必要がある」と提案した。

沖縄観光コンベンションビューローの平良朝敬会長は「琉球料理の定義がないから、ホテルもそれぞれ考えながら提供している。県と協力して、定義作りをする必要がある」と指摘した。

ミス・ユニバース・ジャパンオキナワ2位の下地あいの氏が「実家が民泊をやっている。今後、母や祖母と琉球料理を学んで、宿泊者に提供していきたい」と話した。

安田委員長は「文化庁に申請できるような仕組み作りが必要だ。県内の各団体と連携していく時期が来ている」と締めくくった。

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