2009,11,28
東福寺(京都府)
(1)
岡山~東福寺~永観堂~南禅院~高台寺~智積院~岡山
紅葉の頃の京都は尋常でないくらいの混みようなので、車で行くことは避け、高速バスかなって
思ったんですが、すでに一杯。
じゃあ、JRってことで朝一番の電車に乗り込み、途中「新快速」乗り換えて京都へ。
今回、京都の紅葉の定番中の定番のお寺を巡る為、京都駅から奈良線に乗り換えます。
車両に乗るとすごい人。土曜日なのに都会は違うんだ。と思いながら、電車は東福寺駅に到着。
すると、乗客の半分以上が下車。紅葉の東福寺恐るべしだ。あとは、駅から東福寺への道順がわ
からないのが心配だなって思っていたら、心配ご無用。駅で降りた人に付いて行けば東福寺に自
然と到着。それに、道の角々に整理の人が立っているので迷うことはない。
しかし、ここでも紅葉の東福寺の大人気ぶりの洗礼を受けることになる。
参拝チケットを購入するのに大行列。チケットを手にするまでに約30分を要した。
▲通天橋からの紅葉(クリックで拡大)
まずは通天橋。というより「東福寺」イコール通天橋のイメージだが、いきなり通天橋を渡り始める
橋は人、人で一杯。橋から見る庭園は、紅葉した「もみじ」で埋め尽くされている訳だが、人の頭で
「もみじ」を見るのも困難な状況だ。
▲開山堂
通天橋を渡り切れば、砂を市松模様に整備した中庭が印象的な開山堂にたどり着く。
▲もみじの庭(クリックで拡大)
開山堂を後にするとやっと、通天橋から眺めていたもみじの庭に出てきた。
一面すべて、もみじと言えるほどの多さだ。人も多いが、もみじも多い。
それも見事に紅葉をしている。こりゃあ、たくさんの人が来るわけだ。
▲もみじ(クリックで拡大)
それに、皆さんカメラがすごい。一眼レフの人が多いこと多いこと。日本はまだバブルかと勘違い
してしまいそうだ。
通りすがりの人が「紅葉を見にこれほどの人が来るなんて、まだまだ日本人も捨てたもんじゃあ
ない」と言っているのを聞いて、「妙に感心してしまった。」
▲方丈
もみじを堪能したので、せっかくなので方丈に入ってみた。ここの最大の特徴は、建物の四方に
ある庭園。最初に目にするのが、石を絶妙に配した枯山水の庭園。
わびさびは全くわからないが、すごいというのはわかるような気がする。
ここは、昭和を代表する造園家の重森三玲作とのこと。そういえば、同じ岡山出身で、今もなお
数多くの名園が残っていると聞いている。
京都のお寺の庭園といえば、数百年前に造園したイメージが強いが昭和になって造った庭園
というだけでもめずらしいと思うが、完全にこの東福寺に溶け込んでいる。
▲方丈庭園(クリックで拡大)
枯山水の庭園を眺めていると、後ろで携帯電話をしている若者が、「今、へんな石が立ってる
ところにおる」と言っていた。
へんな石とは・・・・・。
やっぱり、日本人の心は無くなっていっているのかもしれない。