2008,7,6
石鎚山・1982m(愛媛県)
(1)
土小屋-二の鎖-三の鎖-石鎚山山頂
富士山、立山、白山の三霊山に4つを加え、日本七霊山に数えれている山のひとつ、
石鎚山。7月1日~10日の10日間、御山開き大祭が行われる。今でも7月1日は女人
禁制となっている。山自体がご神体の修験の山である。
石鎚神社参拝団の先達をしている会社の上司に誘われ、大祭期間中の参拝団に混ぜて
もらい石鎚山に登ることに。過去には2003年にロープウェイ側から一度登っている。
その時、石鎚山の最高地点の天狗岩に登った時あまりの高度感にビビリ、自分が高所恐
怖症であることを初めて自覚した。
それ以来の石鎚山である。
今回は大型観光バスを貸切り、7月5日の23時に岡山を出発。総勢35名参加で南側の登
山口から土小屋を目指す。
▲今回の足となった観光バス
洗面等を済ませてスタート地点の神社に集合とのこと。集合時間は未定だがトイレを済ま
せて神社に到着すると、
「小太郎さん先達お願いします。」ってブルーの襷と紙を渡された。
「先達って何?」って考えてると、
「皆さんより早く受付を済ましてください。三の鎖のところに受付があります。そこへこの紙を
提出してください。」
「小太郎さんアルプスに登るような格好してるから。」って訳のわからない理由を言われ、
「もう2名程先に出発したからすぐに出発して」ってまくし立てられた。
慌てて出発し、自分のペース以上の勢いで前を追う。
■土小屋 5:01(1492m)
▲右の尖った山が石鎚山
前を追わなければいけないので、どうもオーバーペースのようだ。
「なんでこんなことになるのか?」
石鎚山に登りたいだけなのに、いつもこのような役回りになっているような気がする。
▲登山道
いつもと違うのは服装が皆白装束の人ばかり。
▲登山道(クリックで拡大)
普段前を追い越すことの少ない小太郎にとって、ごぼう抜き状態なのが不思議だ。
気が付くと、後続も離れてしまっている。
これでいいのかわからないが、ガンガン前へ進む、進む。
土小屋からの登山道は細かいアップダウンで、ほとんど登らない。
二の鎖まで3Kmの距離で、300mしか登らない。
▲石鎚山(クリックで拡大)
やっと石鎚山の頂上が姿を現した。東側から見ると頂上付近の絶壁の岩の壁が特徴的だ。
登山道は南からの尾根に付けられ細いところには、木道で道幅を広げたりでよく整備されて
いる。
しかし、先行している2名にはいまだに追いつけない。
北側にはロープウェイ側からの尾根が近づいてきた。
合流地点が二の鎖の取り掛かりだ。
■二の鎖 6:38(1800m)
▲二の鎖
二の鎖の取り掛かりで休憩している先行者1名を捕捉。
こちらも同じく休憩し談笑していると、先行者は1名ではなくもう1名いるとのこと。
休憩もそこそこに息を整え、二の鎖にチャレンジ!
前回は必死になって登ったが今回はどうか?自分が成長しているのか楽しみだ。
二の鎖の長さは65m。鎖といっても見ての通り巨大なもので、成人男性が握るのにちょうど
いいくらいの太さがある。
最初の内はホールドもあり、順調に登ってゆく。中間くらいから怪しくなって、ホールドが無い
ところが2ケ所ほどあり、ここは腕力でクリア。この後もちょっと必死になりながら無事クリア。
▲上から見た二の鎖
▲新たな鎖場?
なぜかもう一つ鎖場が出現。以前には無かったような気がするが。
ここは見た目程難しくなく、難なくクリア。
出てきたところが、三の鎖。
■三の鎖 7:00
▲三の鎖
三の鎖の小屋で土小屋で渡された受付の紙を提出すると、
「他の参拝者は?」と聞かれるので
「後ろの方です。」と答える。
「他の参拝者と一緒じゃないと受付できません。」って受付を拒否された。
今までガツガツ登ってきたのに、どうもうまいこといかない。
とりあえず休憩し待ってみたが、10分待っても、一向に登って来る気配が無い。
携帯を見ると三本立ってるじゃないか。
携帯で連絡するとまだ下の方だとのこと。なおかつまとまって登ってはなく、ばらばらだそうだ。
これじゃあ、らちがあかないんで適当なことを言って、受け付けてもらった。
▲三の鎖から高知方面の雲海(クリックで拡大)
ここからは、三の鎖には見ての通り白装束の人で渋滞中だし、二の鎖で満足したので
迂回路の階段で頂上を目指す。
ここからは、ドラマもなく頂上に無事到着。
■石鎚山山頂 7:17(1982m)