小太郎 山へゆく。

山登りとお酒を中心とした日記です。たわごとと思って聞き流してください。

大山・三鈷峰(3) 2008.7,12

2008年07月19日 | 中四国の山のぼり

2008,7,12

大山(三鈷峰)・1516m(鳥取県)

(3)

ユートピア避難小屋-象ケ鼻-ピーク-砂走り-元谷-大神山神社-大山寺

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さあ!稜線漫歩を楽しもう。稜線ってどこまで歩けるのか?

避難小屋を出発してすぐに振子山、野田ケ山の分岐を過ぎる。と軽い岩岩地帯に突入すると

象ケ鼻に到着。

この頃には、ガスガスに逆戻りで、何も見えない状況。

でも恐怖心がスポイルされて、行ける所まで行ってやろうって思ってズンズン進みます。

 

▲ヤセ尾根♪

やはり道がほそ~くなって、両脇はスパッと切れ落ちて、こりゃあ縦走禁止になるわなって

暢気に思っていたがそれもすぐにナーバスにならざれなくなった。 

▲ナイフエッジな登山道

道はザレてきて、いつ崩壊してもおかしくない所、大して風も吹いていないのに砂がサラサラ

と崩れ落ちる音を聞いて、次回には本当に歩くことができないかもしれないと思った。

中には片足の載せるのがやっとという幅のところもある。

周りはガスが一向に切れる気配も無く、東からの尾根が迫る手前まで登っていったがこれ以上

登ると危険と判断して引き返すことにした。

 

登っているときに感じてはいたが、下りの方がやはり難しい。ザレているので一歩間違うと一気

に元谷へ一直線だ。

一歩一歩慎重に、避難小屋まで降りてゆく。小屋の周りは出発時と違って人がまばらになって

いた。

今日は調子がいいので休憩もとらずに砂走り分岐まで一気に下っていった。

■砂走り分岐 12:55

▲砂走り分岐

ここで小休止して、今日のメインエベントの砂走り会場へと向かいましょう。

事前に足が埋まって靴の中に砂が入るのでスパッツ必須とのことなのでここで装着。

完全武装の状態で、結構な急坂を補助ロープを使って下り砂走りスタート地点に到着。

■砂走りスタート地点 13:02

▲砂走り(クリックで拡大)

先着のお姉さんが譲ってくれたので、どうしても石が落ちるので間隔を空けて下って欲しい

と伝えていざ、出発!

踏み出した足がくるぶしの辺りまで埋まり、そのまま下ってゆく感じで次の足を踏み出す。

この繰り返しで、ぐんぐん下る。膝にも負担が全く無く、ちょうどいい具合のやらかさの雪の上

を下っていく感じ。

ぐんぐんスピードが上がり信じられない速さで下って行く。

▲下って来た砂走りを振り返る

標高差にしていくらだろう?200mくらいが本当に一気である。

携帯しているスントの腕時計には、1分間でどれだけの標高を登り降りしたか数値が出る。

普段なら、1分間に13mも下れば急坂なのに、今回は35mという信じがたい数値が表示

されていた。

ただここの映像を始めてみた時、崩壊が進行している大山の崩壊をより一層助長している

ようで、悲しい気分になったのだが実際行ってみると、助長というよりすでに崩れている所

を降るって感じです。

▲まるで被災地

元谷まで一気に下りきった所は、言葉に表しがたい状況だ。

土石流が全てを押し流し、堆積した土砂が一面を覆い尽くしている。

大山北壁からは、土砂を押し流した形跡がいくらでもある。

大山元谷、これは山の一部とは思えず、まるで被災地のようだ。

このような所をとぼとぼと降りてゆく。

■元谷標柱 13:25

踏み後慎重に探し探してトレースして弥山からの行者ルートとの合流点までやって来た。

砂防ダムを3つくらい越えると大神山神社への樹林帯の入口に到着する。

ちょうど治山用林道の入口に登山道の入口がある。

▲樹林帯の中の登山道

登山道に入ると今までとは一転して、ブナ林の樹林帯の中を歩いてゆく。

そして、足下もよく整備され木で作った階段やルートが続いて行く。

しばらくで往路の道と合流し、大神山神社まで戻ってくると朝とは打って変わって観光客

の人々が数多く参拝していた。

■大山寺 14:00

大山寺の参道ではもう登山の格好をしてるほうがおかしく感じるほどに観光客ばかりだ。

ここで長い間欲しかったバッチを購入した。だって大山のバッチを買おうにも最近は雪の時

期に来ていたので、買う機会が無かったのだ。

1軒目は売り切れだったが、2軒目でゲット!破格の安さで370円だ。

鳥取県の物価が特別安い訳ではないだろうが、今までで一番安かったような。

■大山寺駐車場 14:11

最後の目的も達成し、約7時間に及ぶ山行も無事に終えることができた。

今まで見たことも無い、違う大山を見ることができて、大満足だった。



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