ごうごうと音を立てる流れを横目に、いよいよ青竹丸一号に仕掛けを取り付ける。
竹の先に糸がとどまるように少し細工をする。
試すように水面に糸を垂れると、青竹の重みがずっしりと腕にかかった。
普段使っている釣竿は100~200グラムの重さだが、水分を含んだ青竹は片腕で持つにはかなり重い。
乾燥した細竹ならもっとましだろうが、急ごしらえの青竹丸なので仕方がない。
↑これが青竹丸1号、2号だ!(記念にセルフポートレイト)
一投目、すぐにアタリが来た。
小ぶりだが、たしかにアメゴである。
「おおっ、釣れるやんけ~青竹丸!」
予想外の好反応におもわずニヤリ。
アタリの感覚もしっかり感じたし、これはいけるかも・・・。
二投目、ちびアメゴがひっかかり空中を舞った。
針が外れてそのまま水面におちる。
増水のおかげで活性が上がっているのか、食い付きがいい。
そして三投目・・・。
気軽に投げた糸先にグッという力強いアタリ。
これは、さっきよりデカい!
釣り始めたばかりでまだ感覚がついて行かず、思わず引き抜く。
水面近くにぬっと白い魚影が映り、次の瞬間水中から飛び出した。
「こ、これはでかいぃ~!」
予想外の大きさにしばらく茫然とする。
揺れる糸先には今期記録更新間違いなしの大物が躍っていた。
しかし見とれたのもつかの間「ぷちっ!」っと音がしたと思うと、糸のテンションから自由になった魚体は岩場の上へ転がり落ちた。
「あぁっ!やばい!」
大物逃してなるものか、アドレナリンを噴き出しながら必死でアメゴを追いかけなんとか岩場のくぼみに追い詰めた。
改めて、デカイ!
ひざが笑い、手が震え、ひきつった笑みがこぼれる。
緊張した手でアメゴをつかむとずっしりと重く、美しい。
震える手でメジャーを当てた。
記録・・・
・・・27センチ。
尺には全然届かなかった・・・。
昨年の記録、28センチにも届いていなかった・・・。
が・・・、
やっぱりうれしい!
しかも竹竿で釣りあげてしまった。
やるじゃねぇか青竹丸、感動した!
その後も青竹の調整を加えつつ、調子の上がった状態でどんどん釣り上がった。
活性が上がっているのか、かなり釣れる。
小さいものや針がかりが浅いものはリリースするが、それでも良く釣れる。
そして、ふたたびそいつは来た!
流れ込みが深く落ち込んだその淵の、手前は岩が棚のようになり浅くなっているところにうっすらと幾匹かの魚影が見えた。
そっと糸をたらしこむと餌が流れに乗ってゆらりと舞った。
そして、その餌を確かめるようにゆっくりと大きな魚影が追いかけてきた。
「きっとそのまま観察して定位置に戻るパターンだな・・・」
そう思った瞬間、ぐぐっと餌に喰らいついた!
おおっ!?っと思ったと同時に強い引きが来た。
が、今度は焦ることなくゆっくりと陸に引き揚げた。
確実にでかいのは分かったが、2回目となると余裕も出てくるらしい。
ぬらっと持ち上がったそいつもとても美しい巨体だった。
小さく見えるけど、これもでかいんだよ!
落ち着いてメジャーを当てると、これも27センチ!
一日で27センチを2匹も釣りあげるなんて、私にとったら奇跡である。
きっとかなりのにやけ顔だったに違いない。
一人きりでよかった。
その後も順調にすすみ、2本の竹竿をかかえてゴールの堰堤まで無事に釣り上がった。
前回のパニックは何だったのだろうかというくらいの安定した釣行で拍子抜けするほどだった。
青竹丸で釣っていると、なんだか風流な気分になる・・・。
最後のほうはだいぶ慣れて思うところに打ち込めるようになったが、翌日からの筋肉痛に悩まされたことは言うまでもない。
この日の釣果はリリースも含め、3~40匹はいったと思う。
量も質も今までで一番だ。
しかも竿は青竹丸。(結局2号は使わず)
これは、釣りは道具ではないということの証明ではないか!?
一本何万~何十万もする釣竿でなくともこれほど釣れるのだ。
そう、釣りは道具ではなくねばりと経験、場所とタイミングなのだ!
と、悟りを開いたかの如く自己陶酔しながら帰路についた。
かすかに残る林道をそんなことを考えながらトボトボ歩いていると、突然前方から「どばばばばっ!!」という激しい音がした。
驚いて前を見ると、なんとふたたびヤマドリの♂がいるではないか。
私の足音に驚いて左側の崖に飛び移ったようだった。
しかし、あせったヤマドリは渓底へ向かって飛ぶのが得策と考え直したようで、右手の渓底へ飛び立とうと羽ばたきなおした。
が、頭上の樹木の枝に行く手を遮られしばらくホバリングしたあげく低空飛行で藪の中に去って行った。
行きも帰りもヤマドリに見守られ(?)なんだかお後もよろしいようで楽しい気分で釣行を終えた。
最初はツキに見放されたようなスタートだったが、振り返ってみれば大満足の釣行であった。
途中であきらめないことも大事だね。
お世話になった青竹丸1号2号は持って帰ろうかとも思ったが、車に乗りきらないので置いて帰ることにした。
もしも林道の出口に2本の細竹が置いてあるのをみかけたら、そこは私の思い出の詰まったあの渓かもしれない。
竹の先に糸がとどまるように少し細工をする。
試すように水面に糸を垂れると、青竹の重みがずっしりと腕にかかった。
普段使っている釣竿は100~200グラムの重さだが、水分を含んだ青竹は片腕で持つにはかなり重い。
乾燥した細竹ならもっとましだろうが、急ごしらえの青竹丸なので仕方がない。
↑これが青竹丸1号、2号だ!(記念にセルフポートレイト)
一投目、すぐにアタリが来た。
小ぶりだが、たしかにアメゴである。
「おおっ、釣れるやんけ~青竹丸!」
予想外の好反応におもわずニヤリ。
アタリの感覚もしっかり感じたし、これはいけるかも・・・。
二投目、ちびアメゴがひっかかり空中を舞った。
針が外れてそのまま水面におちる。
増水のおかげで活性が上がっているのか、食い付きがいい。
そして三投目・・・。
気軽に投げた糸先にグッという力強いアタリ。
これは、さっきよりデカい!
釣り始めたばかりでまだ感覚がついて行かず、思わず引き抜く。
水面近くにぬっと白い魚影が映り、次の瞬間水中から飛び出した。
「こ、これはでかいぃ~!」
予想外の大きさにしばらく茫然とする。
揺れる糸先には今期記録更新間違いなしの大物が躍っていた。
しかし見とれたのもつかの間「ぷちっ!」っと音がしたと思うと、糸のテンションから自由になった魚体は岩場の上へ転がり落ちた。
「あぁっ!やばい!」
大物逃してなるものか、アドレナリンを噴き出しながら必死でアメゴを追いかけなんとか岩場のくぼみに追い詰めた。
改めて、デカイ!
ひざが笑い、手が震え、ひきつった笑みがこぼれる。
緊張した手でアメゴをつかむとずっしりと重く、美しい。
震える手でメジャーを当てた。
記録・・・
・・・27センチ。
尺には全然届かなかった・・・。
昨年の記録、28センチにも届いていなかった・・・。
が・・・、
やっぱりうれしい!
しかも竹竿で釣りあげてしまった。
やるじゃねぇか青竹丸、感動した!
その後も青竹の調整を加えつつ、調子の上がった状態でどんどん釣り上がった。
活性が上がっているのか、かなり釣れる。
小さいものや針がかりが浅いものはリリースするが、それでも良く釣れる。
そして、ふたたびそいつは来た!
流れ込みが深く落ち込んだその淵の、手前は岩が棚のようになり浅くなっているところにうっすらと幾匹かの魚影が見えた。
そっと糸をたらしこむと餌が流れに乗ってゆらりと舞った。
そして、その餌を確かめるようにゆっくりと大きな魚影が追いかけてきた。
「きっとそのまま観察して定位置に戻るパターンだな・・・」
そう思った瞬間、ぐぐっと餌に喰らいついた!
おおっ!?っと思ったと同時に強い引きが来た。
が、今度は焦ることなくゆっくりと陸に引き揚げた。
確実にでかいのは分かったが、2回目となると余裕も出てくるらしい。
ぬらっと持ち上がったそいつもとても美しい巨体だった。
小さく見えるけど、これもでかいんだよ!
落ち着いてメジャーを当てると、これも27センチ!
一日で27センチを2匹も釣りあげるなんて、私にとったら奇跡である。
きっとかなりのにやけ顔だったに違いない。
一人きりでよかった。
その後も順調にすすみ、2本の竹竿をかかえてゴールの堰堤まで無事に釣り上がった。
前回のパニックは何だったのだろうかというくらいの安定した釣行で拍子抜けするほどだった。
青竹丸で釣っていると、なんだか風流な気分になる・・・。
最後のほうはだいぶ慣れて思うところに打ち込めるようになったが、翌日からの筋肉痛に悩まされたことは言うまでもない。
この日の釣果はリリースも含め、3~40匹はいったと思う。
量も質も今までで一番だ。
しかも竿は青竹丸。(結局2号は使わず)
これは、釣りは道具ではないということの証明ではないか!?
一本何万~何十万もする釣竿でなくともこれほど釣れるのだ。
そう、釣りは道具ではなくねばりと経験、場所とタイミングなのだ!
と、悟りを開いたかの如く自己陶酔しながら帰路についた。
かすかに残る林道をそんなことを考えながらトボトボ歩いていると、突然前方から「どばばばばっ!!」という激しい音がした。
驚いて前を見ると、なんとふたたびヤマドリの♂がいるではないか。
私の足音に驚いて左側の崖に飛び移ったようだった。
しかし、あせったヤマドリは渓底へ向かって飛ぶのが得策と考え直したようで、右手の渓底へ飛び立とうと羽ばたきなおした。
が、頭上の樹木の枝に行く手を遮られしばらくホバリングしたあげく低空飛行で藪の中に去って行った。
行きも帰りもヤマドリに見守られ(?)なんだかお後もよろしいようで楽しい気分で釣行を終えた。
最初はツキに見放されたようなスタートだったが、振り返ってみれば大満足の釣行であった。
途中であきらめないことも大事だね。
お世話になった青竹丸1号2号は持って帰ろうかとも思ったが、車に乗りきらないので置いて帰ることにした。
もしも林道の出口に2本の細竹が置いてあるのをみかけたら、そこは私の思い出の詰まったあの渓かもしれない。
放射性廃棄物が増え続きすめない地球になる
こちらにも多少影響はあるのかなと思いつつ…
どんなに汚染されても我々はここでしか生きていけないのでどうしようもないですね。
はやく脱原発したいものです。
焼き枯らしはその3で登場しますのでこうご期待!
3.5~7メートルくらいまで様々。
これをたたむと50センチくらいかな?
青竹丸はたためないので持ち運びが大変でした
焼き枯らし作っているところも見せてね。
勇姿に惚れちゃう。