みどりのスケッチブック

いなかのくらしと身近な自然のスケッチブック。

干し柿泥棒

2009年02月24日 | 季節の風景
保存食やクラフトなど、物作りが大好きだが、完成してしまうととたんに忘れ去ってしまう・・・私の悪い癖だ。

秋に作った干し柿もご多聞にもれず忘れ去られている。
干したはいいが干しっぱなし。
いくつか食べたりおすそ分けしたりしているが、なんだかんだとしているうちに吊りっぱなしで歳月が過ぎていた。

そんな様子をどこからか観察して、虎視眈々と隙をうかがっていた輩がいた。



サイズは雀、体は緑、目の周りには白い縁取り・・・
そう、やつらの名はメジロ!!

ある日気がつくと、窓の外に2羽のメジロ。
盛んに干し柿をつついている。
しかし、台所の窓の外とはあまりに人間に近い。
驚いた。

幾日かするうちにいくつもの干し柿がつつかれていった。
ぜんぶやられたんじゃあたまったもんじゃない!
いくらほったらかしているとはいえ、大切な干し柿だ。
避難させることにした。

しかし、余るほどあったのでいくつかは残してやることにした。
すると、メジロは毎日のように飛んできて、おいしそうに干し柿をつついていった。
その数、6羽を数えるほどに。



硬くなった干し柿もつつかれておいしそうなオレンジ色になったり、穴があいたり。

朝と昼、たくさんのメジロがかわいい鳴き声とともにやってくる。
いまではメジロ観察が母のひそかな楽しみになった。



この干し柿がなくなる頃にはどこかのやぶの中の巣で、干し柿ベビーたちがピヨピヨ鳴いているのだろうか。

気がつかないうちに私の趣味も自然のサイクルの中に取り込まれているようだ。

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6 コメント

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このガキ ()
2009-02-24 23:40:33
とは思わずにメジロにお裾分けを置いてあったんですね。
でも、それは罠では無いよね。
美味いものには何かが有るとはメジロは思っていないもんね。
田舎の鳥は純粋だからね。
そしてオイノコさんも自然に組まれた存在というこっちゃな。
んだんだ、
オイラん家の干柿は冷蔵庫の中に後一個有るのみです。
食いもんには目がないからね。
↓の燻製うみゃぁ~そぅ~かな?
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いいな~ (patako)
2009-02-25 20:00:26
メジロ、姿もだけど鳴き声もかわいいですよね♪
うちの庭にも時々来てるのですが、木の葉にチロチロ隠れてあまりよく見えません。干し柿吊しておけば窓辺まで来てくれるのか~。来年は私もメジロ用に残しておきます。
今年はなんだか庭にくる野鳥が多いような気がするんですが、そんなことはないですか? 台風が少なかったから、たくさん育ったのかな?
干し柿メジロ・・・体が柿色になったりしませんよね?
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燦さんへ (オイノコ)
2009-02-25 22:33:38
愛情たっぷりの干し柿です、決して罠ではありませんので安心してください!

たくさんあった干し柿は柿巻きにしようかと画策中です。
燻製もうみゃ~と思いますよん。
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patakoさんへ (オイノコ)
2009-02-25 22:36:46
ほんとにかわいいです♪
最初は逆光で雀かと思いましたが・・。
最近ではヒヨドリも来ているみたいで
メジロを見慣れた目には怪獣のように映ります。(笑)

野鳥が多いのは餌がないんでしょうか?
昨年は干し柿には目もくれませんでした。
来年から味をしめられたら困るなぁと思いつつ・・。
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Unknown (はゆ)
2009-03-04 21:48:08
いやぁ♪
かわいいっ
野鳥はあまり詳しくありませんが、
個人的にはこの時期のメジロが大好きです♪

干し柿は・・・おすそ分け・・・ってことで♪
でも、この時期は食べ物も豊富になってくる頃ですから、
あえて干し柿を食べにくるってことは、
この干し柿が凄く口に合ったのでしょうね♪
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はゆさんへ (オイノコ)
2009-03-06 23:42:48
自然の甘みですが、相当甘いと思います。
やっぱりみんな甘いもの好きですね。
今はヒヨとメジロの攻防が繰り広げられています。
母はメジロの味方なのでヒヨを追い払ってますが・・(笑)
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