エルネスト・ネト展

ここ二日ほど急激に冷え込んでいます。
こないだまで30度以上あったのに、昨日は22度。
さらに週明けには30度に戻るとか。
体の対応が大変です。

そんな小雨の降る中、丸亀の猪熊弦一郎現代美術館へ行ってきました。
10月8日までですがエルネスト・ネト展が開催されています。
最近は現代美術を良く扱っている美術館です。

エルネスト・ネトの作品はやわらかい布やクッションでできていて、実際に触ることが出来ます。
美術館の3階に入るとまず靴を脱ぎ、会場内に張られた巨大なテントの中へ。


テントといってもとても肌触りのいい柔らかい布です。


中へ入ってびっくり！
床も壁も天井も気持ちの良い布で覆われ、
いたるところにビーズやそば殻の入ったクッションがおいてあります。


中はまるで異空間。
しかし、それより驚いたのはお客さんのあまりに無防備にくつろぐ姿・・・

大の大人がねっころがったり、ぐったり伸びていたり・・・
しょえー！なんじゃここは～！！
茶の間かー！？



しかし、それにもまして驚いたのが子供たちの笑顔でした。
結構ちびっ子たちがいたのですが、みんなはじけそうな笑顔ではしゃいでいます。
クッションや床の手触りのよさに体中で転がって作品を感じています。
子供ってすごい！
それにもまして、子供や大人をこんなていたらくにさせるネトの作品ってすごい！と思いました。



あまりの気持ちよさにずっと留まりたい感じでしたよ。



テントの外側にもひと工夫ありました。
中は迷路のようになっていたのですが、その行き止まりの外側の部分にも作品があります。
色のついた布で覆われたあかり。
テントの中から見るととてもやわらかい色として見えます。



テントの真ん中には錘が吊り下げられていました。
これでテントを支えているそうです。



中身はなんと丁子（クローブ）とウコン（ターメリック）！
優しいスパイスの香りがただよっています。
これも癒しの感覚に一役買っていたのでしょうね。
展覧会終了後はカレーでも作るのでしょうか。
おっと、貧乏人根性がついでてしまいました。

しかし、久々に面白い展覧会でした。
もしまたネトの作品展があればぜひ見に行きたいと思います。
お近くの方、まもなく終了ですがぜひオススメします。