おへそのひみつ 

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-PROMISE- 無極

2006年02月16日 | 映画
監督: チェン・カイコー
出演: チャン・ドンゴン、セシリア・チャン、真田広之、ニコラス・ツェー


【あらすじ】
真実の愛を手に出来ぬ運命の王妃・傾城(セシリア・チャン)
この世で唯一、華鎧を身に着けることを許された無敵の大将軍・光明(真田広之)
王妃を守る為すべてを捧げた奴隷・昆崙(チャン・ドンゴン)
執拗に王妃を追い続ける冷酷な公爵・無歓(ニコラス・ツェー )

親もなく生きる術を持たない少女・傾城の前に、運命をつかさどる神・満神が現れる。「この世のすべての男からの寵愛と何不自由ない生活を約束しましょう。その代わり、決して真実の愛を手にすることはない。それでもいいですか?」と問う満神に傾城は答えた。「それでもいい」
数年後、美しく成長し王妃となった傾城は、伝説の華鎧を身に着ける英雄・光明、何かを望むことさえ知らずに生きてきた俊足の奴隷・昆崙、謀反を企む公爵・無歓と出会う。

決して変えることのできない運命(プロミス)真実の愛は運命を変えることができるのか

(ネタバレありですよ)
あまり好きなジャンルではなかったんですが、劇場予告で観たニコラス・ツェーに惹かれ、PROMISEを観てきました。
アジア各国のスターが集結した大作という事で、多少の期待はあったんですけど、ん~~~っ、これは・・・・。
戦のシーンで見られた壮大な大地の中での鮮やかな赤と黒(敵陣)のコントラストや、一面の花畑、そして、桜が咲き乱れ花びらが舞い散る美しい映像美には、さすがに目を見張るものがありましたけど、過度なCGの取り入れによって台無しになったような感が否めず、作り物の世界がより強調されてしまっていて残念でした。

それにしても凄かったですよ・・・チャン・ドンゴン。俊足も俊足、特に四つん這いハイハイスタイルで疾走する彼の姿は本当に笑えました。こりゃコメディーだよ!という感じで。囚われの身の傾城を助け出すシーンも、まるで凧揚げみたいだったし、なんだかなぁ。何事も過度はいけません。
そうそう、崖から滝壺に飛び込む前のシーン。兜の仮面をつけ、華鎧姿に身を包んだチャン様のオロオロした様子が、なんとなくおかしくて笑ってしまいました。ああ・・・。

真田広之はよかったです。無敵の大将軍が王妃に強く惹かれ、愛のために次第に変化していく心の様子を見事に演じていたし、年齢を感じさせないアクションシーンはさすがだと思いました。頑張ったね!


でも、1番よかったのは、やっぱりニコラス・ツェーかな。あの手の顔に弱いアタシ・・・。クールな悪役がピッタリでゾクゾクしてしまいました。ホント美しいです。
ただ、彼が持つ指差し棒には笑ってしまいました。あれって衣装デザインを担当した正子公也氏(絵巻作家)のアイデアらしいです。監督が大喜びで採用したとか・・・鼻ほじるのにちょうど良さそう。

せっかくチャン・ドンゴンを起用したというのに勿体なかったですよねえ、この映画。もう少し魅力的にみせる事は出来なかったんでしょうか。もっと溜息の出るような愛とスペクタクルファンタジーの世界にどっぷりと浸りたかったのになぁ・・・。