捜査員に千葉日報記者腕章貸す…バス立てこもり(読売新聞) - goo ニュース
先日千葉で起きたバスジャック事件において、「報道を呼べ」という犯人の要求に対し、捜査員が新聞記者から"報道"の腕章を借りたらしい。
それが後で上司から「人命救助を優先した人道的行為と受け止めているが、記者倫理に慎重、適切さを欠いた行為。本人には厳重に注意」を受けたらしいのである。
確かにむやみに「報道」の腕章を貸し出したりすることは、警備上の問題が生まれたり弊害は多いだろう。しかし、今回のように人質を取った犯人を検挙する目的であれば、許される範囲の行為だと思うのは私だけかな。
立てこもり犯人に食事を差し入れするのに飲食店員に成りすましたりするのと何が違うのか?(まあ、ドラマだけかもしれないけど…。)
報道機関の倫理観って、時に独善的な場合があると思う。マスコミが「世論を調査」しているんじゃなくて「世論を誘導」しているかのように選挙を操っているようにしか見えない時がある。
視聴率や購読率至上主義ではなくて、「物事の核心は何か」を伝えてほしい。右往左往する国民(視聴者)が悪いんじゃなくて、偏った伝え方をされると分からなくなる。
この事件についても表面だけしか私は知らないけど、
・バスジャック事件が起きた。 人質がいる。 報道を呼べと犯人が要求している。 捜査員が報道記者を装った。 人質が無事だった。 犯人が捕まった。
ということでいいんじゃないのと思ってしまう。警察だって犯人を刺激せず、隙を衝くためにやむをえずした行為だろう。
「報道機関は社会の木鐸たれ」と漫画「美味しんぼ」で山岡さんが言っていた。 ハーメルンの笛吹きにはならないでほしい。