国会のヤジについて （ノブレス・オブリージュの精神はいずこに）

　国会ってなんであんなにヤジを飛ばすんですかね。　人の話は最後まで聞きなさいと習わなかったんでしょうか。

　昨日の首相の所信表明演説時における野党のヤジは凄まじかったようですね。民主党も野党時代にはヤジを飛ばしていたので、自民党と比べてもどっちもどっちという気がしますが、あのやり取りだけ見ていると「国民不在」ですよね。

　そもそも国会は、国民の代表者が論戦していくところであり、代表として国会議員が論戦し、それを聴く権利は国会議員だけでなく、国民全般にもあるはずです。日米安保のような強行採決を企図しているならヤジるのはやむを得ないと思いますが、新首相の所信表明演説は議員だけでなく、国民や諸外国も注目しているところだと思います。

　新首相の力量は未知数ですが、少なくとも昨日の演説の概要を見る限り、前首相と比しても謙虚な態度だったと思います。国会会期の日数の問題はあるでしょうが、それは、代表質問や国対などで追及するとして、まずは人の話を聞くことが大事ではないでしょうか。

　自民党も、民主党の勢力に翳りが見えてきた頃だからと攻め立てるのではなく、かつての政権与党だからと、是々非々の態度で復興の道筋を示すことこそ肝要ではないかと思います。「ノブレス・オブリージュ」の精神を体現してもらいたいものです。

　反対野党でなく、責任ある野党であればいずれ捲土重来の日も来るでしょうが、揚げ足取りばかりしていては更に、政治離れを招くことでしょう。