zankurou日記

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夜間の節電は世の中の為だろうか?

2011-07-12 23:41:58 | 随想

 近頃言わずと知れた節電ブームである。

 電力不足も理解できるし、総論的には節電に異を唱えるつもりはない。

 また、昼間の2-3時の電力ピーク時の節電は、当然だと考える。

 

 しかし、ピーク以外の夜間などには、電力をある程度使った方が世の中の為になるのではないかと私は考える。

 一部の蓄電池を除けば、ほとんどの電気は貯められないと聞く。電力は需要のピーク時に合わせて発電所などを稼働しているので、夜間の電力供給力は余裕がある。だから夜間電力は昼間に比べ安いのである。

 

 世間の節電が功を奏して、テレビでは各家庭の昨年同比で電気代が安くなっているという報道をしている。エコな暮らしとしてそれはそれでよいのだろうが、東京電力等の電力会社も営業収入がコンスタントに入らなければ、原発事故対策の補償に回すお金にも不安定要素が加わるのではないだろうか。

 それならば、電気供給量に余裕がある夜間は、各家庭では熱帯夜を我慢せず節度を持ってクーラーをつけたり、コンビニで自粛している看板の電飾も戻したりとある程度電力会社にもお金が回るようにすべきである。

 

 電気にかかわらず、無駄遣いというよりも家庭なら可処分所得の範囲で、皆が少しずつお金を使って経済が上向けばよいと思う。

 私が学生のころから思っていたことだが、当時バブルがはじけ、銀行は貸し渋っていた。私は経済活動の上で、お金の流れを止めているのが、景気を止める"悪"だと考えていた。金融機関にはそれなりの理由があるだろう。もちろん返すあてのない人に貸すことがよいとは思わないが、あと一息で倒産の憂き目に遭った人も多いことだろう。

 

 よく北欧の社会保障制度がよいともてはやされるが、あの地域では驚くほどの重税である。テレビで見たが二つの仕事をかけ持つこともよくあるらしい。その反面、大学までの学費が無料だとか、医療費や年金制度が充実しているなどの良い面もたくさんある。

 日本が、社会保障だけ充実しようとし、増税に反対するちぐはぐな方向に向かっているのとはわけが違うのだろう。

 北欧で素晴らしいのは、国民が「将来貯金がなくても暮らしていける」という希望をそれぞれに持っているから重税にも従っているのだと思う。この希望を持たせるのは政治の責任である。このビジョンが明確であれば、増税や国民に負担を強いる政策も受け入れられるだろう。しかし、近視眼的な施策だけでは、信頼できるはずもなく、悪いスパイラルに嵌ってしまう

 

 私が望むのは、正直者が救われる社会である。正直者が馬鹿を見る社会には決してしてはいけないと強く思う。

 

  

 

 

 

 

 



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