zankurou日記

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台風12号に被災された方にお見舞い申し上げます

2011-09-07 21:44:26 | 随想

台風12号 見送られた避難勧告・指示 発令判断に悩む現場(産経新聞) - goo ニュース

 今回の台風被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

 今回の台風12号では、特に和歌山県や奈良県の山間部の被害が甚大だったようですね。静岡県内でも井川の方などまだ孤立地域があるようで、一刻も早く復旧することを祈っています。

 冒頭の記事では、避難勧告や避難指示の発令に悩んだことが挙げられています。

 ①避難指示・勧告が早ければ空振りに終わる可能性も高いし、避難する人々も少ない。 

 ②避難指示・勧告が発災の寸前だと避難途中に、土砂崩れや洪水に巻き込まれる可能性も高い。

 ③累積の雨量が1800mmというような大雨では、避難所が必ずしも安全だとは限らない。

 ということが挙げられると思います。

 十津川村は明治22年の洪水で壊滅的な被害を受け、北海道に集団移住して新十津川村を開拓したと、以前にテレビドラマ(斉藤由貴主演?)で見たことがあります。今回の洪水ニュースでもそのドラマが頭に浮かんできました。新聞で見たところでは、その新十津川町の町長さんが、「植田町長は読売新聞の取材に対し「母村が危機の時に支援をするのは当然のこと。現地の状況を把握し次第、具体的な支援を行う」と語っていた。 百年以上たった今も、平時でも交流が続いているという。「A friend in need is a friend indeed」だと思う。

 避難指示の難しさの話に戻ると、平成16年に私が住んでいる町が台風に襲われた時、ある地域に土砂崩れの危険性が指摘され、100人ほどの集落に避難指示が出されました。その時は台風は通過したものの、依然土砂崩れの危険性は残っていたので一晩避難所である公民館に地区住民が泊まることとなり、夜中の0時に私ともう一人が、その避難所に派遣されました。

 我が町では人的被害がなかったという点で、今回の台風被害とは比べ物になりませんが、当時は、町始まって初の「避難指示」ということで、町長は大変悩んだと言っていました。結果的にこのときは土砂崩れは回避され、田舎らしいアットホームな雰囲気だったので、避難所も明るさがあり、大した苦情もなく過ぎたのでよかったです。

 刻一刻と変わる状況の中で、ましてや限られた情報の中から決断を下すのは大変なことだと思います。行政の避難勧告等は、情報を総合的に持っているという観点からもちろん重要ですが、今回の難を逃れた集落では、明治22年の洪水から言い伝えによって地域住民が自主的に避難したところもあったようです。

 自助、互助、共助が必要だといわれていますが、やはり人工物であるダム、堤防、砂防施設などを過信することなく、一人一人が危険を事前に察知して行動し、減災に努めたいですね。

 

 

 

 

 



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