zankurou日記

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野田新首相に期待するもの

2011-09-02 12:04:45 | 随想

 先日(8/20)の読売新聞に雑誌「プレジデント」編集長である長坂嘉昭氏の記事がありました。

 ビジネス誌で戦国武将が繰り返し取り上げられてきたのはなぜかという問いに 「戦国武将の生き様は、迷いを晴らして頑張りぬく力を与えてくれる。仕事や人生で悩んだ時、戦国武将の『土壇場、修羅場、正念場』の経験と自分を重ねてみる。歴史の結果は知っていても歴史小説や時代小説を何度も読み返すのは、ヒントになるし、元気をくれる気持ちのいい物語だから。」と答えている。

 私は時代小説が好きだが、これをみてなるほどと思った。隆慶一郎氏の小説や、津本陽氏の小説が特に好きだが、どれも何回も読み返している。津本陽氏の柳生兵庫助などは高校生の時代から、10回位読み返しています。

 ところでプレジデントで菅前首相(認証式前だから現首相かな?)を取り上げたことはあるかという問いに対して、「マネジメントの問題点として取り上げたことはあるが、リーダーとしての合格点は上げられないというのが識者の見方だった」としている。

 もし取り上げるなら「何故部下が付いていかなかったのか」というテーマが考えられるという。厚生大臣時代に薬害エイズなどで「プレーヤー」として活躍したが、リーダーとして信頼関係を構築し、組織を動かすのは苦手だったようである。部下である官僚を頭から信頼せず、活かすことができなかったからである。

 野田新首相の力量は未知数であるが、財務大臣として官僚の信頼はある程度あるように見える。世間的に増税ありきというのは評判が悪いのは当然である。しかし、赤字大国日本の財政事情や復興財源を勘案すると増税はやむを得ないだろう。

 前回の衆議院選挙時の民主党マニュフェストの固守に拘泥する小沢一郎氏や鳩山由紀夫氏の馬鹿さ加減に比べたら、世論に反対されても財政再建をしていこうという意図がみえるので評価したい。もちろん、増税により経済が冷え込むといったデメリットはあるだろうが、マスコミもマイナス面だけでなく正論を伝えてもらいたい。

 テレビ局も経費削減の影響から報道番組のコメンテータになんの見識もないような人が出ていることが多い。一般庶人の感覚は必要だが、そればかりでは自分の利害だけをとらえたものになりやすい。

 新政権には、ここ数か月の政治的空白、外交の空白などを速やかに埋めて、国力を飛躍させて欲しいものである。



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