ほぼ日刊イトイ新聞 - アニ(スチャダラパー) × 梅佳代 こう見えて報道系。
こんな座談会(?)があります。
うめかよ大好き(というか尊敬している)なので読んでますけど、深すぎます。
このなかで糸井さんが
糸井 やっぱり「他人」をどう撮るかっていうところに
その人の覚悟とかが出ちゃうんだよ。
と言っていますが、やっぱり覚悟必要ですよね。
僕はその辺をスナップするのが好きなんですけど、最初はデジ一眼じゃなくてコンパクトデジカメを使ってたんですよね。
コンパクトデジカメだと、さりげなく写真が撮れるから。
でも、なんか違うなと思ったんですよ。
「コンパクトデジカメを使えば、その場の雰囲気を壊さず、被写体にも気付かれず自然な表情が撮れる」という人がいます。
でも、僕はそれは変だなと思ったんですよね。
コンパクトデジカメで盗み撮りみたいにしてササっと撮影するってことは、自分はその場にいない(ように振る舞う)ってことですよね。
それ「自然」じゃないですよね。「不自然」ですよ。
写真を撮るときに一番自然なのは「撮影者もそこにいる」っていうことだと思うんです。その結果、被写体の顔がひきつっていたり、作り笑いをしていたり、突然カメラ向けられていやな顔していたりするのが、自然なんじゃないかなと。
最近それに気がついて、どこに行くにもデジ一眼持って行ってます。
でもやっぱり、見知らぬ人を真正面からなんて撮影できないですよ。そこまでの覚悟はないです。
だから遠くから撮ることにしたんです。
しかも望遠レンズは使わず標準ズームとかその辺のやつで。
こうすると遠くにある被写体は小さくなりますけど、それでもいいかなと。
だから僕の写真、メインの被写体が一番小さいっていうのが結構あるんですよ。
フレームの中で、一番見せたいものが一番小さいって、なんか自然かなと思って。
無理に望遠レンズを使って大きくしなくても、目を凝らしてみてもらえれば見えるんじゃないかなと。
僕なりの覚悟ですね。それが。
そりゃ、他人を図々しく撮れるようになれればいいですけどね。家族ですら遠慮しちゃうんだから、俺。