あの遠藤敏子が男の園であるホストクラブを舞台にマンガを描いたと聞いた時は、心の底から「大丈夫だろうか…」と心配しました。だってホストクラブということは、一応それなりの容姿の男性をいっぱいかかないといけないわけですから…遠藤さんにイケメンとか夜の世界なんて描けるのか?と、読む前はものすごーく不安になっておりました。
…が、いざ読んでみると拍子抜けするくらいいつもの遠藤ワールドでした。当然、画力もそのまんま。出てくるキャラクターもいつもとかわりません。でもよく考えたら、遠藤さんはこういう“女性に尽くす男性”を描くのが上手でしたので、この「なごみクラブ」もその延長線上にあると言えますね。なごみクラブで働くホストのノリは、エヴァ姫シリーズの室長たちと被るものがありますし。
今までの遠藤ワールドと違う点は、エヴァ姫やグレースやアレクのようなヒロインがいないところ。回によっては、なごみクラブはホストクラブなので、女性客が登場することもありますが、やはり物足りません。むしろ女性客よりもマネージャー(男)のほうが、ヒロイン的なキャラのような気も…あ、いや別にそんな腐った意味じゃなくて。
でもだからといって女性キャラに魅力がないわけではありません。1巻に出てくる、コワモテの剛さんを諭す女性客とか、なごみクラブのオーナーとか、魅力的な女性キャラもいっぱい出てきます。ちなみに私が一番好きな女性キャラは、ユーヤの妹の由加ちゃんです。1巻でユーヤの“病気の妹”として登場した時は「もしや!?」と思ってハラハラしましたが、2巻では元気になってたのでほっとしました。
相変わらず幽霊ネタが多いのと、だんだんホストクラブ内のネタが減ってきてるのはちょっと残念ですが、まだまだギブアップせずに読み続けたい作品です。
1巻のぐっとくるセリフ:「平均点は架空の点です 平均点の人なんていませんよ」
1巻は雑誌掲載時カラーだった回が多くて、絵が更に見づらいです。同時収録の「天使会議」もジーンときました。
2巻のぐっとくるセリフ:「うんうん よかったよかった よかったね」
第14話に出てくる、ちょっとついてないOLさんの話は、読み終わってホロリときました。こういうさりげなく涙腺を刺激する話、上手いよなぁ。
2巻はなごみクラブに来る女性客のエピソードが全然なかったので、「ホストクラブ漫画としてそれでいいのか」とも思いましたが、3巻はどうなるんでしょうね?
でもどうしようか
よんでみようかな・・・彼女のは結構ほろっとしたりほっとするので
こんにちは。
遠藤さんお好きなんですね。
私はデビュー当時からのファンです。
「なごみクラブ」は1話完結なので読みやすいです。
絵はいつも通りアレですが(笑)。
1巻はほろりとくる話が多いです。機会があればどうぞ。