Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

K-BALLET COMPANY「海賊」大阪公演(3月6日)

2010-03-07 23:58:41 | バレエ・演劇

梅田芸術劇場で、ひっさしぶりにKバレエ見てきました。キャストは以下の通り。

メドーラ:荒井祐子
コンラッド:遅沢佑介
アリ:熊川哲也
グルナーラ:松岡梨絵
ビルバント:ビャンバ・バットボルト

サイード パシャ:ルーク・ヘイドン

以下コールドは書くのが面倒なので省略。


団長が靭帯切って降板して以来、見たい見たいと思い続けていたKバレエの「海賊」。ようやく見てみると途中で「あれ~?こんな話だったっけ?」と首をかしげる場面がちらほら。よくよく考えてみたら、ABT版の「海賊」とごっちゃになってたのでした。はっははー。でもストーリーとしてはKバレエ版のほうがしっかりまとまってていいですけど。

プロローグから丁寧に感想を書こうと思っていたのですが、時間の都合でパス。申し訳ないですがざっとまとめさせていただきます(明日立ち読みする予定のテレプシの内容が気になって落ち着かないから…ではない)。

今回一番良かった!と思った人…それはランデケム役の橋本さん。奴隷商人のランデケムはストーリー上は悪役ですが、そのことを忘れさせてくれるほど、魅力あふれる踊りを披露してくれました。第1幕第2場でのグルナーラとのパ・ド・ドゥはほんと素晴らしかった!いつも「主役以外はなんだか残念な人ばっか」なKバレエだったのに(←ひどい言い様だな)!!

あと、グルナーラ役の松岡さんもとてもよかったです。荒井さんの演じるメドーラがしっとりした大人の女性なら、松岡さんのグルナーラは元気溌剌で若さがあふれてました。第1幕第1場で最初に登場して踊るソロとか、第1幕第2場でしつこく迫るパシャをあからさまに拒絶しながら踊る場面とか、見ていてとても引き込まれました。最近オリンピックやらなにゃらでフィギュアスケートの動画ばっかり見てましたが、やっぱバレエのほうが優雅で美しいですねぇ。わけわかんない採点もないから、ただ自分の目で見て判断すればいいだけだし。

…話がそれてしまいました。さて、橋本さん&松岡さんの活躍も目を見張るものでしたが、プリンシパルの踊りついても感想を言わねば。まずは主役(と言っていいのかな)のメドーラを演じた荒井さん。相変わらず安定した美しい踊りを見せてくれました。嬉しいサプライズはありませんでしたが、満足の踊りでした。でも、大人の女性のしっとりした踊りもいいけど、久しぶりにおきゃんな(←死後)キトリを踊る荒井さんも見たいな~、なんて思ったりもして。荒井さんがキトリなら団長以外のバジルでもチケット買って観に行くっすよ!!

そしてコンラッド役の遅沢さんは…うーん、ごめんなさい、よくわからない。個人的にはコンラッドはキャシディで見たかったです。なんだろう、他のキャストにオーラで負けてる気がしました。頑張れ、若者~!!

さて、大トリはもちろんわれらが団長。クレジットの順は3番目でしたが、いつものようにカーテンコールは「俺が主役!!」でした。肝心の踊りはというと…久しぶりに見るので期待値が高すぎたのか、いつものように「おお!すごい!!さすが団長!!」と感動するまでにはいたりませんでした。やっぱストーリー上では主役じゃないので、目立てる場面が少なかったのが敗因かなー。洞窟でぐるんぐるん回っているときは「団長健在!!」って思えたんですけどね。ジャンプとかの縦の動きが以前より小さくなったように見えて…ってここまで書いて気づいたんだけど、そう見えたのってもしかして私の席が3階の左の隅っこだったからなのかしら?舞台を左上から見下ろす格好だったから、縦の動きがわかりにくかっただけかも。。。ちなみにこの席はB席で11500円しました。もっと安くしてくれ~!

というわけで今回も手放しで絶賛できない公演でしたが、嬉しかったこともありました。それは、以前に比べるとコールド(特に男性)のレベルが上がってきたこと。あくまで私の主観ですが、以前「ドンキ」を見た時の、あまりにも揃ってないコールドにくらべると、かなりよくなっていると思いました。これが私の気のせいではなく、Kバレエが「一部のプリンシパルの人気に頼るバレエ団」から、「バレエ団全員で観客を魅了することができるバレエ団」に成長していってるのであればいいのですが…。なんせ私って、基本的に
人を見る目がない。
さーて、どうなることやら。



コメントを投稿