Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

アイスショーツアーin大阪 その弐

2018-04-03 20:09:32 | バレエ・演劇


はい、それでは前回の続きといいますか、スターズオンアイスの感想です。都合により端折ってる部分がありますが、ご了承くださいませ。

スターズオンアイスは4月1日の昼公演、大阪最終公演を見に行きました。金曜日のレジェンズの時、早めに会場に行ったら寒い中手持ちぶさたで待ち続けてつらかったので、スターズオンアイスは開演30分前目標で行ったところ、今度は逆に門真南までの地下鉄が殺人的に混んでて大変でした。門真南の改札を出る時、後ろにいた男性2人が

「この人たちみんなアイスショー?」
「おばさんばっかw」

などと不用意な会話をしているのが耳に入ったので、

「こいつら2人まとめてウ〇コ踏んじゃえばいいのに」

と呪いをかけておきました。つか会話の内容によると、その男性2人もアイスショー見に来てたんだけどね。あんたらもおばさんかい!
それはそうと、アイスショーはチケット代が高すぎて、若い人が気軽に見に来られないのが難ですね。浅田真央さんのツアーはその点を考慮して、値段を押さえたそうですが、それを一般化するのは難しいんだろうなぁ。

スターズオンアイスの私の席は、レジェンズの時よりランクがひとつ低いので、リンクが少し遠くなりました。しかもまたしてもジャッジ席と反対側…こりゃまた背中鑑賞会になっちゃうな、と。高い席は手が届かないからあまり気にしたことなかったけど、リンクからの距離が同じでも、ジャッジ側の席の方がお値段高いんでしょうかね。高くないとおかしいですよね。

12時開演だったので、始まる前に食べとこうと思ってサンドイッチを買ってあったのですが、駅の改札から席にたどり着くまで時間がかかったので保留にしました。終わる頃にはお腹すきすぎて貧血起こすかなーと心配でしたが、休憩含めて2時間くらいの公演だったので、問題なかったです。レジェンズのほうが、間にトークショー挟んだ分時間かかったくらいで。

スターズオンアイス、第1部はグループナンバーからスタート。振り付けはジェフリー・バトル。バトルは羽生君のイベントにも出るし、スターズオンアイスもあるしで大忙しですね。来季の振り付けもたくさん頼まれてるだろうし。バトルの滑ってるところ、久しぶりに見たいなぁ。

第1部のトップバッターは紀平梨花選手。トリプルアクセルジャンパーとして有名ですが、練習では4回転も成功しているそうで。いよいよシニア女子も本格的に4回転時代が来るんでしょうか。最近では「男子の4回転時代はもう終わった」と言う意見も聞かれますが、女子はこの先どうなるんでしょう。何はともあれ、怪我に気をつけて頑張ってほしいですね。

第1部中盤、男子のグループナンバーの前に、ケイトリン・オズモンド選手が登場。私がこのショーで特に見たかったスケーターの1人です。高いジャンプ、美しいスパイラル、カナダ選手らしい力強いスケーティング…うっとり。ほとんど背中しか見えない私の席にも、素晴らしさが伝わってくる、新世界女王の名にふさわしい演技でした。

男子のグループナンバー"Feel It Still"は、この前チームアメリカの動画で聞いたばかりですが、流行ってるんでしょうか。もしかしてチームアメリカの振り付けもバトルだったのかな?チームアメリカの動画はヴィンスがかわいくて好きですが、スターズオンアイスのバージョンもカラフル&コミカルでとても楽しかったです。いかにも北米な感じ。

次に登場したのは三原舞依選手。日々、SNSでフィギュア情報をチェックしている私ですが、彼女のことを絶賛しない人は見たことがありません。彼女の演技を生で見るのは初めてでしたが、実物はネットで語られてるのと少しイメージが違っていて驚きました。彼女への誉め言葉として「可憐」「妖精」「天使」という言葉を何度も見て来ましたが、生で見た演技からは彼女の芯の強さと負けん気、スケートへの情熱を感じました。いや、先に書いた誉め言葉を使う人たちも同じことを感じているのでしょうが。果敢に決めた4連続ジャンプ、そこまで回らなくても…と突っ込みたくなるほどの鬼ツイズルを見て、来季の彼女はこれまでとは違うイメージのプログラムで攻めてくるんじゃないかと楽しみになりました。まあ、私が勝手に思ってるだけで、実際のところはどうなるかわからないけど。

三原選手の次は織田信成君の「ナット・キング・コール」。ナット・キング・コールの名曲に乗せて、持ち前のユーモラスな表現を交えて軽快に滑る織田君…まあ楽しそうに滑ること…と呑気に眺めていのに、途中から彼の演技にぐいぐい引き込まれて、最後にタノジャンプを決めた時には「ひょぇぃぃぃぃっ!」と変な声で叫んでしまいました。いきいき30代スケーター、ここにもいたー!と。毎度のことですが、忙しい中、いったいどうやって練習時間をやりくりしているんでしょうね。。。脱帽です。あと、今更ですが織田君ってポール・ドゥ・ブラ上手いよね…ダンスが上手いのはわかってたけど、身体表現力がほんと豊かで。一度ショーでネイサンとコラボしてほしいわー。ツィッターに上がってた、鏡コント待ったなしのツーショット写真を見て、尚更思いました。

第1部ラストは皆さんお待ちかね、特に私がお待ちかねのネイサン・チェン、今季ショートプログラム「ネメシス」でした。衣装はもちろん、ファン待望の黒シャツです。パッとライトが当たって衣装が見えた途端、会場中から歓声があがりました。私も上げました。もしここでオリンピックとワールドで着てた例のマレーバクみたいな謎衣装だったら、会場は阿鼻叫喚の渦になっていたことでしょう。いやあ、今回のことは、人がスケーターの衣装に不満を持つ理由は、それが「普段着みたいだから」ではなく「意味不明だから」なのだということが証明されるいい機会でしたね。ホントに。ランビのシマウマ衣装は未だに謎すぎですが。

スターズオンアイスの「ネメシス」は競技会の時とジャンプ構成が違ってましたが、冒頭の4回転ジャンプから、スピン、ステップ、ひとつひとつの動きにいちいち歓声が上がってました。多分。少なくとも私の脳内ではずっときゃーきゃー、私の声にならない歓声が聞こえてました。特に中盤のイーグルと、終盤のステップのところで。間近で見られるアリーナ席の人たちが羨ましかったですが、もし自分があそこにいたら成仏してしまいそうなので、アリーナ席じゃなくてよかったと今は思います。ちなみにオリンピック以来、演技冒頭で消えないネイサンを久しぶりに見て、「消えないと演技が始まった気にならない」ということに気がつきました(動画の見過ぎ)。例によって席がジャッジの反対側なので、フィニッシュポーズは背中しか見られなかったのですが、逆に言うと普段動画で正面の映像を何度も見てきたので、背中が見られてむしろ新鮮なくらいでした。レッツポジティブシンキング。まあ、一度あのフィニッシュ前の両手を付き出すポーズ、見るたびに頭の中で「ドアが閉まります。駆け込み乗車はおやめください」という車内アナウンスが流れるあのポーズを見てみたかった…という思いもあるのですが。あんな風に両手を付き出してドアを開けようとする人、たまにいるよね。

念願のネメシスを見たので、もう思い残すことはない…と昇天するわけにはいきません。まだ第2部があります。休憩時間にラメ入りTシャツを買おうかどうか迷ったけど、トイレが長蛇の列だったのでトイレを優先しました。

第2部のトップバッターは本田真凜選手。来季からお兄ちゃんの太一君と共にアメリカに拠点を移し、ネイサンと同じラファに師事するそうです。ラファは厳しいので有名だけど、心機一転して頑張ってほしいです。三原選手とは逆に、SNSで彼女のことを褒める人は…正直言って少ないので。というか某有名ブロガーみたいに声の大きい人が揶揄しているのが目立って、それにつられてる人が多いのかな?この日の3連続ジャンプとスパイラルは見ごたえがありました。まだ16歳。これからこれから。

第2部が盛り上がってきたところで、パトリック・チャン登場。またしても寝起き衣装か…?と案じていたところ、今回はそれなり、ちょっとしたお出かけ着くらいの衣装でした。グレードアップ?衣装はさておきスケートは素晴らしいので、ひたすら眼福、眼福です。普段、私がテレビでフィギュア観戦している時、羽生選手以外はほとんどスルーしているうちの母親も、パトリックの時だけは「この人は他の人と滑りが違う」と認めているくらいですから(キリッ ちなみに母はネイサンのワールドのフリーを見て、「この子がこんだけ頑張ってるんだからトランプ大統領も中国に意地悪したらあかんでー」という謎のコメントをしていました。まあ、まったくの無関係とは言えない話ではあるのだけど…。それにしてもパトリックのスケーティングはほんとに美しいですねぇ。ヒーリング効果があります。誰か論文にまとめて学会で発表してください。

この後、樋口新葉選手の「ハレルヤ」、宮原知子選手のバイオリン生演奏付き「アランフェス」、宇野昌磨選手の「See You Again」と日本人選手の演技が続き、やっぱテレビで見るのと生で見るのとは違うなーと感動。特に宇野選手は音楽の表現が素晴らしかったです。ほぼ背中しか見えなかったのに。ザキトワ選手はこの日も「Afro blue」で、その次はお待ちかねのテッサ・ヴァーチュー&スコット・モイアが登場!我が家は地上波しか映らないのでアイスダンスとペアはあまり見る機会がなく、平昌オリンピックで久しぶりにその演技を見て、生で見るのを楽しみにしていたのです。特に、テッサがスコットの上半身にフェイスハガーのごとくがっしと飛びつくのを見られたのは嬉しかったです。あれ、正式にはなんて呼ぶんでしょうね。素人が真似すると腰を悪くしそうだけど、難なくこなせてるところに2人の歴史を感じます。あと、アイスダンスは足元のエッジワークを見てるだけでも楽しいので、ジャッジ席と反対側の席にいても満足できました。ほほほ。

大トリはプルシェンコの"Tango Amore"でした。北米のアイスショーなのに大トリがプル、いや、つっこまないつっこまない。セクシーかつちょっぴりコミカルなプル様の演技に、アリーナ席から黄色い歓声が上がってました。今季のワールドでロシア男子は久しぶりに表彰台に上がりましたが、コリヤダ選手もアリエフ選手も、いつかプル様みたいな大人の演技をするようになるんでしょうかねぇ…(遠い目)。いや、コリヤダ君には今のままの君でいて欲しい!ような気もする!

フィナーレは出演スケーター全員が登場して、和気あいあいで楽しそうな雰囲気でした。プル様がスマホで撮影してるのが見えたので、SNSにUPしてくれるのかなと待っていたら、インスタに動画がUPされてました。さすが皇帝!ありがとうプル様!

ショーが終わってからやっと、売店にラメ入りTシャツを買いに行ったら、なんと最後の1枚でした。織田君のツィッター効果なのか、フィナーレでネイサンがこのTシャツを着てたからなのか…。店員さんに「Mサイズしかありませんが」「サンプル用にハンガーにかけていたものしかありませんが」と念を押され、そのたびに「いいですよ」「構いません」「大丈夫、問題ない」と返しました(最後のは嘘)。店員さん、ここで「じゃあいいです」って選択肢があるわけないじゃないですか、もう。

ラメ入りTシャツ。買った後でツィッターを見たら、「買いに行ったらもう完売だったー」という呟きをいくつか見かけました。買えなかった人の分も、大事に着ようと思います。(←何様?)



3年前に事故に遭って以来、アイスショーを見るのは初めてでしたが、体への負担は心配していたほどではありませんでした。疲れてはいるけど、それは歳のせいもあるだろうし。それどころかむしろ前より元気になったような。時間と予算のやりくりがうまくいけば、今年中にまた行けたらいいなと思っています。できれば広島で行われるという今年のNHK杯にも行きたいけど、あの人が出るならチケットは取れないだろうからなぁ…ヴィンスにどーもくんをプレゼントしたいのに!(←ヴィンスが出るかどうかはまだわかりません)


4 コメント

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hajimemasite (mimi )
2018-04-04 13:41:29
宮部さんの小説で検索してきましたらアイスショーの生地がたくさんあって、大喜びでした。
れべんどとスターズオンアイスのレポ
めっちゃくっちゃ面白かった。!!!
どうもありがとうございます。

背中側は損した気分になりますよね。でもめったにない背中観察ができるのでじろじろ見ちゃいます。背中がきれいだとお手入れしてるなあと感心しますし。

ネメシスの冒頭の消滅、すごくよくわかる!わらった
フェイスハガー、確かに!そうだったんだ、すごく納得。
お母様の米中論も深いものがあります。ですよね。

またのアイスショーを楽しみにしています。
ちなみにあたちはコンチニューウイズウイングスを見に行きます(え、きいてない?、、、
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コメントありがとうございます (もちきち)
2018-04-04 19:50:08
>mimiさん
はじめましてこんばんは。
コメントありがとうございます。

背中観察、見ていてきれいだなと思ったのは宮原知子選手です。
背筋がすごい!無駄な肉がまったくない!見習わなければ!…とつくづく思いました。
あと、バレエ経験のあるスケーターは肩が開いていて、後ろ姿も美しいですね。

コンチニューは出演者の発表がありましたね。
シェイ=リーン・ボーンが来ると聞いて驚きました。あとは佐野さん…トークだけ?滑るの?
香川県でもライブビューイングがあるそうなので、チャレンジしようかな~と考え中です。
どんな構成のショーなのか想像がつきませんが、楽しんできてくださいね!
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Unknown (あおむし)
2018-04-05 00:12:36
読み応えのあるレポートをありがとうございます!

フィギュアは選手同士がほんとに仲良しでほのぼのしますよねー。
ハビに水をぶっかけるパトちゃんを想像して涙ぐんでしまいました(病気)。
でも、しんみりしていると次々に新たなスターが出てきて、いつの間にか浮かれてるあたり、本当に宝塚と被ります。
こっちの沼も深いぞ! いつかぜひ。そしてその時は見に行く組を慎重に選んでください。
(歌もダンスもあれ?ってトップさんもいるので…)

と話がそれましたが、ネイサンのボレロ!!!!
うらやましすぎる!!!!
私もギエムの最後最後詐欺に引っかかったくちですが、パブロフの犬的にあの曲だけで泣けるので、ネイサンに踊られたら号泣の予感しかしません。
ご利益ありそうですよね(ない)。

衣装忘れてきた人みたいな最近の衣装の流行は早く廃れろと思っているのですが(衣装は派手でナンボ)、これからのフィギュア界も楽しみです。
もちきちさんのレポートも、楽しみにしてますね。
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こんばんは (もちきち)
2018-04-05 20:43:14
>あおむしさん
こんばんは。コメントありがとうございます。

パトリックは今月15日に重大発表をするそうですが、まさか…続行?アイスダンスに転向?
なーんて、多分あのことですよね。さびしいぃぃ(涙)

宝塚は銀英伝の時に気持ちが揺らぎましたが、次に気になる演目が上演された時に、行ってみようかな~と思います。
なんかファン同士の暗黙のルールというかしきたりがありそうなのがちょっと心配。。。

>ネイサンのボレロ
ネイサンにはいつかボレロを滑ってほしいと願っていたのに、こんなに早く叶ってしまったら、もう思い残すことはない…と天に召されてしまいそうになりました。
いやいやいや、フルバージョンで見るまでは生き延びますよ!絶対!

>衣装
最近では「何それ普段着?」から更に問題が深刻化して、スケーター同士で貸し借りしてるんじゃないかという疑惑も浮上してきました。白シャツ黒ズボンで滑る人多すぎぃぃ。千秋先輩じゃないんだからさぁ(←微妙に古い)
個人的にはネイサンにはバジルの衣装でドンキを滑ってほしいと願ってます。絶対似合う。

勢いで書いたレポートなのでいろいろ穴はありますが、楽しんで読んでいただけて何よりです。
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