Konditori もちきち －馬子にも衣装－

昔、何かの料理本で「お料理好きは器好き」という言葉を見かけたことがありますが、私の場合
普段の食事を盛る器にはあまりこだわっていません。可能な限り、ヤマ○キ春のパン祭りでもらった
器を使っています。割れにくいし、真っ白だからどんな料理にも合うし。ただ、ヤ○ザキの器は基本的に
小さいので、盛る量が多い時は農協とか銀行とか郵便局とか、家業の取引先とかからもらった大皿を
利用してます。そういう器はおしゃれではありませんが、実用的だし「割っちゃったらどうしよう…」と
びくびく心配する必要もないので楽です。それになぜか、そういう器に限ってめったに割れないですし。
我が家の食器棚には、10年どころか20年、もしかしたら30年以上使っているお皿や茶碗がごろごろしてます。
そりゃまあ、10枚セットだったのが5枚になってる、てのもありますが。

がしかし、食事を盛る器には無頓着でも、自分で作ったお菓子の場合は結構凝っています。
食事と違ってお菓子はブログに写真を載せるから、撮影用に良いお皿にのせて少しでも見た目をよくしようという
魂胆もありますが、やっぱりお菓子には夢とかロマンとかときめきとか胸キュンとかが必要だと思うんですよね。
これを食べないと生物学的に死ぬわけじゃないけど、でもちょっといただこうかな、的な。なので、そういった
夢とかロマンとかときめきとか胸キュンとか胸筋とかが私の作ったお菓子単体には存在しないモノを補うために、
かわいいお皿やボウルを使って、姑息に演出しているわけです。

最近作った、バナナケーキ。レシピは某レシピサイトから。



一番最近買った、ロールストランドのアネモンの24センチプレートにのせました。しかし、
ケーキに隠れてお皿の柄が見えません。

柄が見えるようにケーキを切りました。



バナナケーキにはアクセントにレーズンとアーモンドスライスを入れてみました。この型は形がおしゃれだけど
小さくて高さがないので、断面が何気に貧相です。

切ったケーキはいつものハート形の小皿に。実はこの小皿が一番登板回数が多い。



もとはといえばこの小皿、ディズニーランドのスーベニアプレートでした。デザートを買うとおまけについてくる、
例のアレです。スーベニアプレートは形が特殊で実用的でないものが多いのですが、これは形がシンプルで使い勝手が
いいです。でもさすがに使いすぎなので、そろそろ直径10～12cmの小皿が欲しいです。でもそういうのって意外と
ないんですよねぇ…あっても恐ろしく高かったりするし。しかし上の写真のバナナケーキ、全然美味しそうに見えないなぁ。

さらにもうひとつお菓子を。母マリコのリクエストで、抹茶のスフレロールを作りました。



クリームの中にある赤いのは苺です。苺を入れすぎたため、よく見るとケーキの断面からクリームがたれています。
ロールケーキのスフレ生地も、巻くときに力を入れすぎて生地が折れてしまっています。
使用しているお皿は、アラビアのファエンツァの26センチプレートのブルーです。ロールストランドのジャポニカ
（白地に茶色で梅の柄）とどちらを使うか迷いましたが、白地に青の花模様が、抹茶のみどりと合うかなと思い
こちらにしました。まあ、この写真では花模様ほとんど見えてないですけどね。ははっ☆

そんな感じで、お菓子の出来栄えが多少アレでも、器に凝ればなんとかごまかせるよねーと、常に自分をごまかして
おります。せっかく素敵な器を買ったんだから、少しぐらいは使わないと器のアイデンティティーがクライシスしちゃう
でしょうしね。つくも神になるまで仲良くしたいですから。

ただ、最近の悩みは、集めだした当初はは18センチプレートとかの手ごろな値段のもので満足していたのが、
次第に欲が出てきて大きめのものを集めだしたこと。大きくなれば当然値段も上がり、財政を圧迫し、食器棚も
圧迫し…このままでは専用の食器棚を買わなくてはいけません。更に財政危機。うーん、ウォークインクローゼットならぬ
ウォークインカップボード（正確にはカポードって発音するらしいですが）が欲しい勢いです。