Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

映画「レ・ミゼラブル」(1月19日)

2013-01-21 00:34:07 | 映画


映画「レ・ミゼラブル」公式サイト

かの有名なミュージカル「レ・ミゼラブル」の完全映画化ということで、公開前から話題沸騰、
公開したら大ヒット御礼だったこの映画、見に行こう見に行こうと思いつつなかなか機会がなくて
気がつけば公開から約1か月が経ってました。高松のシネコンでは、普通の映画なら1カ月もすれば
公開終了してるかレイトショー送りになってるものですが、さすが大ヒットしてるだけあって
高松でも昼間に上映されてました。ああよかったよかった。

有名な作品なのであらすじは省略しますが、簡単に言うと、

パンを盗んだ罪で投獄されたジャン・バルジャンと、彼につきまとうストーカーのジャベールの17年に渡る追いかけっこの話


…ではありません。格差社会に苦しみながら、自由と真実と愛のために生きようとする人たちを描いた作品、です。
監督は「英国王のスピーチ」でアカデミー賞監督賞を受賞したトム・フーパー。主役のジャン・バルジャンを
演じるのは、われらがウルヴァ…じゃなくてミュージカル俳優としても活躍しているヒュー・ジャックマン。
共演はアン・ハサウェイ、ラッセル・クロウ、アマンダ・セイフライドにヘレナ・ボナム=カーターと有名どころが
名を連ねていました。これだけお膳立てができてたら、見る前に期待してしまうのも当然です。

で、実際に見てみましたら、いやはややっぱりすごかったです。迫力のある映像(冒頭の衆人たちが船を曳く場面は
圧巻でした)、単なるBGMではなく心に響く音楽、俳優たちの魂を込めた歌と演技…こんな映画がいままであったでしょうか。

ヒュー・ジャックマンが脱がずに終わる映画なんて。

「ヒュー・ジャックマン=裸(おもに上半身)」は世界のお約束だったはずなのですが、さすがのヒュー兄も
名作ミュージカルでは脱ぐチャンスがなかったんでしょうか。一応、シャツの前をはだけて胸毛を見せる場面が
あるにはあったんですが、いつもの脱ぎっぷりに比べると詰襟を着てるも同然の露出度だったのでカウントしません
でした。まあ、別に裸目当てで見に行ったわけじゃないからいいんだけどね!ホントだよ!

「ドリームガールズ」とか「ヘアスプレー」とか、ミュージカル映画は何本か見たことがあるのですが、この
「レ・ミゼラブル」のようにセリフのほとんどが歌で構成されているのは初めてでした。なので、映画の冒頭で
ラッセル・クロウ演じるジャベールとジャン・バルジャンが歌でせりふのやり取りをしてるのを見たときはちょっと
違和感でむずむずしました。というかジャベールさんが出てくるとたいがいむずむずしました。別に歌がアレだとか
そういうわけではなく、ジャベールさんのキャラのせいだと思います。なんというかこう、ジャベールさんの
ジャン・バルジャンへの切ない片想いが胸に迫ってきて…他にもいっぱい囚人いるのに、中にはパン一個盗むのより
重い罪犯したやつもいるだろうに、しつこくしつこくジャン・バルジャンを追い回している彼のそのパッションに
心をかき乱されちゃうんですかねぇ。この映画のジャベールさんなら、雨の中「On My Own」を泣きながら歌い上げて
下さってもいいと思います。

そんな妄想はさておき、本家本元のエポニーヌが歌う「On My Own」は、舞台でエポニーヌを演じたこともある
サマンサ・バークスの熱演&熱唱がとてつもなく素晴らしかったです。どんなに愛しても報われない、エポニーヌの
悲しい恋心に胸を打たれた人は私以外にも大勢いたらしく、映画館のあちこちから鼻をすする音が聞こえてきました。
あんな両親(役のキャラがどうこう言う前に、ヘレナ・ボナム=カーターとサーシャ・バロン=コーエンという時点で
もうキツイ)のもとで、なんていい子に育ったんだエポニーヌ。これで男を見る目がもっとあれば幸せになれたかも
しれないのに…。

アン・ハサウェイ演じるファンテーヌの歌う「夢やぶれて」は、スーザン・ボイル(今どうしてるんだろ)が
オーディション番組で歌った曲というイメージしかなかったのですが、娼婦に身を落としてぼろぼろに傷ついた
ファンテーヌが泣き叫ぶように歌うのを聞いて、「本来はこういう歌だったんだなぁ」と今更ながら知りました。
それにしたって、なんでファンテーヌはあんな夫婦に娘を預けたんだか…人を見る目がないといえば、あんな
工場長を雇ってたジャン・バルジャンにも言えることですけどね。そういえばあの工場、ジャン・バルジャンが
いなくなってからどうなったんだろ?

そんなジャン・バルジャンさんですが、ヒュー・ジャックマンが演じている割には、仮釈放されてそのままトンズラこいた後、
17年も蛇のように執念深いストーカーもといジャベール警部の追跡から逃れ続けた以外は普通の人でした。まあ、17年も
逃げおおせられたのはジャベール警部がジャン・バルジャンを怪力無双というキーワードでしか覚えてなかったからなんだけど。
それにしたって「力持ち=ジャン・バルジャン」って覚え方はおかしすぎると思うぞ、警部。
あと、ジャン・バルジャンの最終形態の髪型がサザエさん(もしくはジーン・シモンズ)みたいだったのもおかしかったぞ。

19年も投獄されてて、17年も別人のふりをして暮らしてきたジャン・バルジャンさんは結構いいトシのはずなのですが
怪我をして気を失っているマリウスを背負って逃げる場面は、その歳を考えると中の人がヒュー・ジャックマンじゃないと
説得力がないくらいにフィジカルにアクティブでした。ヒーリング・ファクターもアマダンチウムの爪も目からビームが
出たり天気を変えられたりするお友達もいなくても、やっぱりウルヴァリンはウルヴァリンなのねー。(←違う)

コゼット役のアマンダ・セイフライドとマリウス役のエディ・レッドメインは、他の登場人物と比べるといいとこどりで
ずるいような感じがしましたが、これは本人のせいじゃないから仕方ないですね。でも、この物語の後、コゼットとマリウスは
どうなるんでしょうね?気になります。原作を読めばいいのかな。

3時間近くある大作だったので、時間をかければこれ以外にもいろいろ感想が思い浮かびそうなのですが、とりあえずこれまで。
次は舞台で見てみたいです。できれば日本語じゃなくて英語バージョンがいいなぁ。


余談ですが、本編が始まる前にブライアン・シンガー監督最新作「ジャックと天空の巨人」の予告が流れたので、
「X-MEN」シリーズを思い出して懐かしくなりました。「ジャック~」にはビル・ナイが出てるらしいので、
高松で字幕版の上映があれば見に行きたいと思います。

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4 コメント

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ヒュー・ジャックマン (iina)
2013-01-24 09:59:09
ヒュー・ジャックマンの大ファンなのですね。しかし、覚えにくい名です。
裸が売りだったのですか。嘗てのチャールトン・ヘストンやシュワちゃんが裸になるような気持ちを理解します。
「あぁ無常」が苦節に耐え抜く物語ですから、いろいろと苦難を配して、読者に気をもませます。
コメントありがとうございます (もちきち)
2013-01-24 23:27:43
>iinaさん
こんばんは。コメントありがとうございます。

ヒュー・ジャックマンは彼の出世作「X-MEN」シリーズから好きになりました。
トニー賞を受賞してるだけあって、歌もうまいですよね。

>裸が売りだったのですか。
出世作の「X-MEN」シリーズで裸の場面が多かったので、その印象が強いせいもありますが、
他の映画でも肉体美をあぴーする場面が多いと思います。
アメリカの雑誌「ピープル」で「最もセクシーな男」に選ばれたこともあるので、自信があるのかも。

「ああ無情」を読むのは勇気がいりそうですが、いつか読んでみたいですね。
Unknown (kiko)
2013-01-31 18:32:39
iina さんから来ました。
TBさせて頂きます。
はじめまして (もちきち)
2013-01-31 21:53:53
>kikoさん
こんばんは。トラックバックありがとうございます。
また遊びに来てくださいね。

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