季節外れの彩雲満ちて入れ替わり立ち代わりの裾の景色 月の尾が 瓦の斜面に垂れ食下がるそろそろだよ 沙鳴り 沙鳴り凛とも無く 穏とも無く 轟と喉元に押し殺す縦に鉤裂き 横に弾ける未練の痕ナンデモナイ ナンデモナイ糸に絡まり 恥かしきことよ 我 影を慕いて この杜に身を伏せる