【児玉・東大教授の迫力に、”ぐぅ”の音も出ない、かくも情けない議員の集まりの国会】
かみさんのホームページ『阿部りつ子の女川町(おながわちょう)便り』
福島第一原発事故に関する、政府や東電やマスメディア、そして同僚教授の一連の言動にまで”渇”!
アカディミックで閉鎖的な御用学者の巣窟が遂に崩れた。
今の日本でこれほど大きなニュースを、何故か?と言うより当然の如く、多くのマスメディアは無視した。
それでもこれで、東京大学が果たして来た醜悪な役割の一角が、良心的な研究者の証言で崩れ出したのである。
既得権益を、どんな手段を使っても守り抜こうとしていた、政・官・財・報道・四者の癒着が明らかになったのである。
そこで指摘しておきたいのは、国民に対する影響力の大きいテレビ・新聞の責任が極めて重いと言う事である。
純朴な我が同胞には、「テレビで言っていたから間違いない、あの新聞が書いたのだから信用できる」と、考えている人が実に多いのである。
そしてそれは、おら達の住む田舎になるほど顕著であるから、余計にメディアの責任が重い事を関係者は自覚すべきである。
逆に言えば国民に知らせるべきを、敢えて書かない事が多いから、メディアも日一日と信用を落としているのである。
テレビで言えば、どのチャンネルを視ても、軽薄で後に何も残らない番組のオンパレードで、困った事に、おら達の受信料で成り立っているNHKも、近頃は民放と見紛う内容の番組が多い事は、極めて憂慮すべき事である。
そして、おらは敢えて言う。
時代は、ネットの世界にこそ真実が転がっている事を証明している。
もちろん玉石混合ではあるが、それも結構ではないか。
さまざまな視点があって良いし、真実を見抜くのは人それぞれの能力であるし、真の事であれば虚偽の情報は淘汰されるからである。
つまり我が民族は、ネットのネガティブな面のみ捉えて軽挙妄動に走るほど愚かではないのである。
一部の政治家や御用評論家の間には、ネットユーザーを目の敵にしてネットユーザーの主張を取り入れるのは、ポピュリズムであり衆愚政治と言ってのけるご仁もいるが、それこそそんな事を言う人間ほど、時代遅れの愚かな人間であり、政治家失格と言わざるを得ない。
そして本題である。
2011年7月27日 (水) 衆議院厚生労働委員会で行われた「放射線の健康への影響」参考人説明で、児玉龍彦(参考人 東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)が、科学者としての激しい怒りを発した事を、メディアが黙殺したが、日を追う事にネット住民の支持を得ているのである。
2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り - 児玉龍彦
8月1日に動画を削除されたので、怒りを込めて再度アップする! H23.7.27 衆院厚労委員会 児玉龍彦参考人 3.21の雨
児玉先生は、ご覧になった通り、四つの提言をすると明言していた。
しかし予断なく普通に観れば、先生の発言は終始早口であり、時々先生は、正面左上にある議場の時計に目をやっている事に、誰でも気付くはず。
そう、時間制限のために、4つ目の提言が話されていないが、あたかもそれが児玉先生のミスの如く書き込む人が居るのは、おらには驚きであり、残念なのである。
まっ、しかしそれも枝葉末節の事であろう。
大事なのは、先生が発した提言の中身であり、それを確認しよう。
(1) 国策として、食品・土壌・水の検査体制を、日本が持っている最新鋭の機器を投入して抜本的に改善する事。
(2)子供を守るため、 緊急に子供の被曝を減少させるための新しい法律を制定する事。
(3) 国策として、土壌汚染を除染する技術に民間の力を結集する事。
以下、時間切れであったのは残念である。
最後に、児玉先生みたいなアカデミックな世界にいた人でも、今日の日本の政治や官僚などの余りに情けない現状を糾弾せざるを得ない事を思う時、児玉先生を尊敬する。
と同時に類稀な優れた頭脳を持ちながら、30数年来、己の立身出世を省みないで国民の生命・財産をひたすら守ろうと生きて来た、京都大学原子炉実験所の、小出裕章・助教(助手=平教員)たちの偉大さがひときわ光輝くのである。
結論を言えば斑目・原子力安全委員会委員長に替えて児玉・教授を据え、大きな権限を与えるべきであり、小出・京大助教なども委員に登用すべきである。
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