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<複数婚トークイベントレポ!>その4【3人以上で結婚したい、家族になりたい、子供育てたいって思ったとき、今の制度でできることはあるの?】

2019年12月24日 | 2019/12/07複数婚トークイベント
<トークイベント「同性婚応援してる弁護士さん、複数婚も応援してくれますか?~ポリアモリーと法律について考える~」当日レポ!>その4

【3人以上で結婚したい、家族になりたい、子供育てたいって思ったとき、今の制度でできることはあるの?】
<みさえのギモン>
とりあえず今の法律上、3人以上で結婚することはできないわけだけど、でもやっぱり3人以上で対等な関係で結婚したい、家族になりたい、って考えたときに、何か工夫できることとか、使える制度ってあるの?例えば同性カップルの場合だと、養子縁組したり、公正証書つくったり、法律婚できない代わりにそういういろんなやり方で工夫してるわけだけど、そういうテクニックって複数婚でも使えるものなの?特に、 3人以上で子供育てたいって思った場合、子供にできるだけ辛い思いさせないように、3人なら3人全員が子供の養育にしっかり法律上も責任持つようなかたちでやるためにはどうしたら良いの?同性カップルの場合でも、例えば女性同士のカップルが知り合いの男性から精子提供受けて3人で協力して子作り子育てするケースみたいな、赤の他人3人以上で力合わせて子育てするケースあるよね。複数婚やポリアモリーの人だけの問題じゃない話だと思うんだけどどうなの?

<山下弁護士のお話>
複数婚したい、3人以上で結婚したい、と思った場合、抽象的な概念としての「結婚」を思い描くのではなく、まずは自分たちが「結婚」というものに対して具体的に何を求めているのか考えてみることが重要と思う。自分たちが具体的にどんなことで困っているのか、自分たちにとって何が必要で何が必要でないのか考えてみて、浮かび上がってきた事柄について個別に対処法を検討していくのが良いのではないか。人生というのは生きていく中でさまざまな出来事があるので、今現在困りごとがないとしても、先々まで想定して考えてみるのが大切である。
また、3人以上で子育てする場合、子供の実父母等でない、赤の他人である養育者が子供と法律上の家族関係を結ぶためには、例えば子供と養子縁組をする方法がある。ただし、未成年者を養子にするためには原則として家庭裁判所の許可を受ける必要がある(※いわゆる「連れ子養子」と「孫養子」は例外的に許可不要。ただしこの例外規定は子供の福祉の観点から個人的には疑問があり、すべての未成年者養子縁組について家庭裁判所がきちんとチェックするよう制度改正すべきと考える(参考:母親の再婚相手と養子縁組したくない(どうなってるんだろう?子どもの法律))。子供の福祉のための許可制度なので、子供にとって不利益なものではないと判断されれば縁組許可は出るが、ただ複数婚/ポリアモリー的関係の当事者に許可が出るかどうかは、複数婚/ポリアモリー的関係の法的扱いがはっきりしていない現状では未知数なところもある。
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