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♀×♀お茶っこ飲み会・仙台

宮城県仙台市を拠点に気楽に気軽に活動中!

♀×♀お茶っこ飲み会とは?

2010 年より活動中。宮城県仙台市を拠点に「女性を愛する女性」の茶話会やフリーペーパーの発行、展示企画・トークイベントほか、多様な性のあり方に関わる様々な企画にとりくんでいます。 連絡先:MEME  ochakkonomi■gmail.com (■を@に変えて送信してください) ※いただいたメールに返信するとエラーになってしまう例が複数発生しています。お問い合わせの際は、このアドレスからの返信メールが受信できるようドメインなどの設定をお願いします。

本「同性パートナー―同性婚・DP法を知るために」

2011年06月12日 | 映画・本・漫画・音楽
「同性パートナー―同性婚・DP法を知るために」(赤杉康伸・土屋ゆき・筒井真樹子編著、2004年刊)


現代日本では、婚姻できるのは異性カップルのみ。同性カップルは婚姻できません。
そのことで不利益を被ったり、不満を抱いている人も多いと思います。

でも、じゃあ同性カップルも異性カップルと同様に婚姻できるようになれば済む話なのか?
異性カップルでも、現行の制度に疑問を持ち、あえて婚姻しない人たちもいます。
そもそもカップルを特別扱いするってどうなんだろうか?
性的指向に関係なく、「おひとりさま」として生きて死んでいく人たちもたくさんいます。

この本は、そんなこんな、いろんな立場や考え方を踏まえつつ、世界各国の同性パートナー制度やさまざまな動き、現代日本で実際に「公正証書」や「養子縁組」を利用したパートナーシップを築いている同性カップルのインタビューなどを紹介。同性婚やドメスティック・パートナー(DP)法について手軽に学べる一冊になっています。

特に、レズビアン当事者である土屋ゆきが執筆した第七章「女性間パートナーシップの行方―女性の自由を求めて、生活を守るため」、MtFトランスジェンダー筒井真樹子が執筆した第八章「トランスジェンダーとパートナーシップ―異性愛主義と性別二元制を超えて」は♀×♀的に必見。

巻末にはセクシュアリティ関連用語集もついています。

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漫画「オクターヴ」

2011年06月03日 | 映画・本・漫画・音楽
「オクターヴ」(秋山はる 作、講談社アフタヌーンコミックス全6巻)


綺麗なお姉さん2人のラブストーリーですが、ふわふわ美しいだけの話ではありません。
両思いで幸せだけど、恋心だけでは生活できない。
毎日働いて衣食住確保しなきゃいけない。
仕事の方でもやりたいことあるし。
好きな相手とでも、よりそって生きていけばいろいろ衝突もあるし。
「性」のことだっていろいろ思い悩んじゃうし。

柔らかい絵柄ですが、なかなか生々しい話です。
青年誌で連載されていたというのも驚き。

ちなみに、ヒロインが地元でズーズー弁喋るのに東北人としてはグッときました(笑)

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本「仙台花街繁昌記 遊郭資料として」 「昭和遊女考」 「鬼追い 続 昭和遊女考」

2011年03月10日 | 映画・本・漫画・音楽
「仙台花街繁昌記 遊郭資料として」(田村 昭 編著)
「昭和遊女考」「鬼追い 続 昭和遊女考」(竹内 智恵子 著)



遊郭といえば、江戸(東京)の吉原や京都の島原などが有名ですが、この仙台にもあったのだそうです。
明治以降、塩釜から移ってきた遊郭がいまの国分町、そして市民会館のあたりへと移転を重ね、最終的には宮町・小田原のあたりに落ち着いて昭和三十年代まで続いたのだとか。

「仙台花街繁昌記」は、そんな仙台の遊郭に関する資料、当時の文書や新聞記事・図画等を収録した一冊です。


「昭和遊女考」「鬼追い 続 昭和遊女考」は、著者がかつて遊郭で働いていた女性たちから聞いたエピソードをまとめたもの。

貧しさゆえ幼くして売られ、故郷の家族のため必死で働く遊女たち。

ほんの数十年前の話です。

そんなことを思いながら街を歩くと、どこからか三味線や嬌声が聞こえてくる気がします。

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漫画「あのころ俺は女子校生」

2011年03月07日 | 映画・本・漫画・音楽
「あのころ俺は女子校生」(新井 祥 作)


以前も紹介した両性具有漫画家、新井祥のエッセイ漫画。
本書には、まだ自身が両性具有であることを知らず、「女性」として生きていた幼少時代~十代のエピソード、いろんなことに悩んで揺れ動く姿がまとめられています。
レズビアン業界の話も出てきますよ。

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音楽:Syrup16g「うお座」

2011年03月04日 | 映画・本・漫画・音楽
「うお座」(Syrup16g、2004年日本)


「死が二人を分かつまで」なんてのはよくある誓いの言葉ですが、実際には途中で飽きちゃったりということも多いわけです。

そんな色恋沙汰の一面を淡々と描いた一品。


そう、ノンケ(異性愛者)であってもいろんな感情や関係のかたちがあるわけです。
つきつめて考えていくと、どれがマジョリティでどれがマイノリティなのか、なんて簡単には決めつけられなくて、「実はみんなマイノリティなんでは?!」という気にすらなってきます。

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産経新聞特集連載「ボーダー その線を越える時」第2部“性”

2011年03月03日 | 映画・本・漫画・音楽
以前にも紹介した産経新聞特集連載「ボーダー その線を越える時」。
第2部のテーマはズバリ“性”。
セクシュアリティに関するさまざまなテーマが取り上げられています。
下の公式サイトで無料で読むことができます。

(1)(上)上司、同僚…3年かけ「女に」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110219/trd11021916010012-n1.htm
(1)(下)履歴書の性別欄が怖い
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110219/trd11021916310013-n1.htm
(2)安易な手術 転換後は戻れず
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110220/trd11022017430014-n1.htm
(3)生殖機能も“移植”? 倫理的課題も
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110221/trd11022116020018-n1.htm
(4)草食 欲望は「ムダ」 セックスに嫌悪も
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110224/trd11022417280011-n1.htm
(5)胸、声変わり 学校イヤに
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110225/trd11022516100019-n1.htm
(6)分化 「男か女か分からず生まれ困ってる」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110226/trd11022620350013-n1.htm
<読者の声>「転換」すべて解決しない 男女逆転は少子化遠因に
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110303/trd11030301150000-n1.htm

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音楽:ミドリカワ書房「恋に生きる人」

2011年03月02日 | 映画・本・漫画・音楽
「恋に生きる人」(ミドリカワ書房、2007年日本)


「性欲はあるが特定の人に恋愛感情を持つことはない」、という状態を表現するぴったりした言葉ってひょっとしてないんじゃないでしょうか(あるよ!知ってるよ!という方ぜひ教えてください)。

巷には色恋に関する歌が星の数ほどありますが、この「性欲あり、恋愛感情なし」状態を歌ったものってなかなかないんじゃないでしょうか(あるよ!知ってるよ!という方ぜひ教えてください)。

「恋愛感情は誰にでもあって当然のもの」であると多くの人が思い込んでいないか?
それを人に強要してはいないか?
それは本当に正しいことなのか?

そんなこんな、いろいろ考えさせられた一品。


ミドリカワ書房(ややこしい芸名だがシンガーソングライター)の歌は、認知症・離婚・いじめ・整形・性同一性障害・万引・オレオレ詐欺などなど、社会派なテーマを扱ったストーリー性のあるものが多いです。
かなり刺激が強いので覚悟して聴いてください(笑)

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本「買春と売春と性の教育」

2011年02月17日 | 映画・本・漫画・音楽
「買春と売春と性の教育」(鈴木水南子・村瀬幸浩・角田由紀子・草野いづみ 著、2001年発行)



買売春を単純に良い/悪いと言い立てるのではなく、現状や歴史を踏まえつつ、どう考えていくのか、子供にどう教えていくのか探る一冊。

巻頭の、元セックスワーカーと元高等学校保健体育科教諭の対談が特に興味深かったです。

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本「レズビアンである<わたしたち>のストーリー」

2011年02月14日 | 映画・本・漫画・音楽
「レズビアンである<わたしたち>のストーリー」(飯野由里子 著)



1970~1990年代、まだ携帯電話もインターネットも普及していなかった時代の、日本のレズビアン・コミュニティの歴史・エピソードが中心の一冊。

ネットなしでは何もできない、なんてことないんですよね。

堅い内容ですが興味深かったです。

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漫画「ゴムのいらない子供たち」

2011年02月10日 | 映画・本・漫画・音楽
「ゴムのいらない子供たち」(三原ミツカズ 作)


15年ほど前の短編作品。
でも、今この時代にこそぜひ読んでみて、いろいろ考えてみて欲しいです。


未来世界を舞台にしたSFですが、昨今「若者が淡泊になっている! なんとかしなければ!」などと大新聞でさえ声高に主張している状況をみると、まんざら絵空事でもなくなってきているのかなあ、と思ったりします。

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産経新聞特集連載「ボーダー その線を越える時」ーXジェンダー・性同一性障害など―

2011年01月08日 | 映画・本・漫画・音楽
産経新聞特集連載「ボーダー その線を越える時」で、心の性別が女でも男でもない"Xジェンダー"や性同一性障害、昨今の"オカマキャラブーム"など、セクシュアリティに関するテーマが取り上げられています。
下の公式サイトで無料で読むことができます。

・「命」「性」…消えた境界
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/110101/trd1101010036000-n1.htm

・「中性」として生きていきたい
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/110101/trd1101010039001-n1.htm

・男と女の境界・オカマキャラ、草食系男子の氾濫、その先に…
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/110105/trd1101050750000-n1.htm

・性の境界 「なぜ僕は父親になれないのか」
http://sankei.jp.msn.com/life/body/110105/bdy1101051901002-n1.htm

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本「セクシュアリティの多様性と排除」

2011年01月05日 | 映画・本・漫画・音楽
「差別と排除の〔いま〕 第6巻  セクシュアリティの多様性と排除」(好井裕明  編著)


序 章 セクシュアリティの多様性と差別・排除(好井裕明)
第1章 ヤオイはゲイ差別か?―マンガ表現と他者化(堀あきこ)
第2章 レズビアンの欲望/主体/排除を不可視にする社会について(杉浦郁子)
第3章 男同士の結びつきと同性愛タブー―スポーツをしている男性のインタビューから(風間孝・飯田貴子)
第4章 性同一性障害のカウンセリングの現実について―ここ十数年の調査から(鶴田幸恵)
第5章 トランスジェンダーをめぐる疎外・差異化・差別(三橋順子)
第6章 職場とマタニティ・ハラスメント―「迷惑をかけない働き方」という差別(杉浦浩美)


2010年11月に初版発行されたばかりの論文集です。
「いま」の状況を切り取ったものが多いので、鮮度の良いうちに読むのがオススメ。
私には4・5章が特に興味深かったです。

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漫画「ANIMAL X」

2010年12月28日 | 映画・本・漫画・音楽
「ANIMAL X」(杉本 亜未 作)


壮大なSFストーリーで、やはり「性」が重要なファクターになっています。

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本「百合子、ダスヴィダーニヤ」

2010年12月26日 | 映画・本・漫画・音楽
「百合子、ダスヴィダーニヤ 湯浅芳子の青春」(沢部仁美 著)

チェーホフの諸作品など多くの翻訳を世に送り出したロシア文学者・湯浅芳子。
十七才の若さで「貧しき人々の群」を発表し脚光を浴びた作家・中條(宮本)百合子。
ふたりの、二十代から三十代にかけての八年間にわたる同居生活にスポットを当てたノンフィクション。

八十年も前の話なのですが、二十一世紀平成の現在読んでも非常にリアル(芳子と百合子が、都会のいわゆる「いいうち」に生まれ育ち、高い教育を受けたインテリ職業婦人、という当時としては特殊な立場にあったからというのも大きいのでしょうが)。

好き同士望んで一緒に暮らしているはずなのに起こるいさかい。
親・男・結婚・仕事・金・性…
ふたりを振り回すいろんな悩み。

八十年やそこらでそうそう変わるものではないんだな、と実感するとともに、八十年前の日本人女性にも女と女との愛に生きた人がいたんだ! と力づけられた一冊でした。

現在映画化の企画も進行中だそうで、楽しみです!

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漫画「夜、海へ還るバス」

2010年12月19日 | 映画・本・漫画・音楽
「夜、海へ還るバス」(森下裕美 作)


アザラシのゴマちゃんが可愛い「少年アシベ」などで有名な森下裕美。
ほのぼのしたものだけでなく、重いテーマのものもいろいろ発表しています。

「夜、海へ還るバス」は「重い」方。
♀×♀の関係を扱っていますが、「真性」とか「なんちゃって」とか簡単に割り切れない/割り切らない内容で、登場人物たちと一緒にいろいろ悩んでしまう一品。

森下裕美の他作品には、「心は女の子」の小学生男子が登場する「大阪ハムレット」(2008年に映画化)も。

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