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おずんつぁんの徒然草

日常生活のよしなしごとをなんとなく。。水彩画やパステル画も。。。

青い花瓶の花を水彩画で、米軍捕虜収容所で金子兜太が食べたエクレアの話

2024-12-01 12:59:36 | 日記、絵画

今日から12月が始まります。この齢になると時間の経過が本当に速く感じられる。同時に平凡な一日一日を大切に過ごしたいという気持ちも強い。今日の仙台は曇り。寒さは昨日ほどでもないようです。空気が乾燥しているので、脚や腕の皮膚がかゆいし、唇がひび割れするのは困ったもんですな。

数年前に描いた水彩画を手直ししました。どうも最近は旧作の手直しが多いですな。時間が経過すると旧作の気に入らない箇所を見つけてしまう。するとどうしても手を入れたくなる。

というわけで、今回は青い花瓶に生けた花たちを描きました。旧作は色彩も構図も単調だったので思い切って色彩を増やし派手にしました。前面に赤い椿と白い椿を置きました。ピンクの花、黄色の花、青い花、紫の花は何だったのかよく覚えていません。華やかな雰囲気がでるように描きました。ところどころ描き方が雑にみえる箇所があります。すかだねえ。

現代俳句の巨匠金子兜太(1919~2018)が、太平洋戦争でトラック島で米軍の捕虜になり捕虜キャンプで生活していたころの米軍隊長と金子のエピソードを書いている。隊長も金子も煙草好きで、隊長は「あんたも俺もヘビースモーカーだ。だから友達だ」と言って、エクレアという菓子を金子にくれたそうです。炎天下で食べた冷えたたエクレアの味を忘れることができない、「こんな美味いお菓子を食っている野郎と戦争したんじゃ、とても勝てない」と金子は実感したそうです(金子兜太著『荒凡夫 一茶』)。

金子の実感は重要なことを教えてくれます。第二次大戦時のアメリカの高い生活水準、高度に進んだ工業力、豊富な資源、圧倒的な軍事力、豊かな経済等々について日本の一般国民はどれだけ知っていたのか。一部の政府関係者は知っていたのでしょうが、精神主義を主張する軍部とか一般の日本国民はアメリカの強大さ豊かさに無知だった。というか知らされていなかった。それを知っていれば戦争をしなかったであろうと言っているのでなく、国民が世界の情報に無知だったということが大問題で、それが破局を招いた大きな要因の一つだといいたいのです。

民主主義では情報公開、国民の知る権利の保障が重要な要素だと思います。政治や社会の不正を未然に防止する強力な手段だと思います。日本軍がハワイの真珠湾を攻撃し、米英に宣戦布告した12月8日が近いので、こんなことを思いました。

師走入り枯れて耐えるやカサブランカ   みちのく梵論師

 


どうにかこうにか続けてきました、ハルシュタットの水彩画を添えて

2024-11-27 14:31:48 | 日記、絵画

今日の仙台、11月下旬とは思えないほど暖かいです。予想最高気温19℃。これくらい暖かいと日常活動が楽です。

今日で2月のブログ開設から300日経ちました。あっという間でした。取るに足らぬことを投稿すること今日で145回目。どうにかこうにか挫折せずに続けてくることができました。閲覧していただいている皆様、ブログを読んでいただけるだけでもありがたいのに、感想を寄せていただくこともあり感謝感謝です。皆様のお声を励みにこれからもつれづれなるままにとりとめもないことを投稿していきたいと思います。

今日掲載した水彩画はオーストリアザルツブルグの近くにある世界遺産ハルシュタットの景観です。観光写真をみて8年前に描いてたものを今回手直ししました。湖畔にある街並みが美しいです。後方の山々から岩塩が産出されるそうです。一度は行ってみたいのですが、高齢なので海外旅行は無理だと思います。かわりに脳内旅行でどこにでも行きましょう。

 

 


チェスキークルムロフの秋、日本の貧困率のことも

2024-11-26 13:39:39 | 日記、絵画

午前は秋晴れでしたが、午後には曇ってきました。久しぶりですが、午後1時31分地震がありました。震源は宮城県沖でマグニチュード5.3。最大震度3。大地震の前兆でないといいのですが。冬に大地震が起こると暖房の確保など生活困難な事態に陥るので心配です。

8年前に描いたチェコ、チェスキークルムロフの水彩画を手直ししました。色彩の明度を強くしよりカラフルに彩色しました。中欧の町の秋の雰囲気がでていればいいのですが。

昨日のNHKラジオ「マイあさ」6時台後半「ワールドアイ」でソウルで開催された「ホームレスワールドカップサッカー」についてレポートを聞きました。レポーターは、2023年における韓国の66歳以上の高齢者の貧困率が40%で、OECD加盟国中1位だと報告。年金制度に起因するということですが、私が気になったのは日本の高齢者の貧困率です。韓国に続くのは、エストニア(34.6%)、ラトビア(32.2%)、リトアニア(27.0%)。バルト3国です。アメリカ(22.8%)、オーストラリア(22.6%)、日本(20.0%)。日本では高齢者100人に20人が貧困者ということになります。

貧困率が低い国は、アイスランド(3.1%)、ノルウェー(3.8%)、デンマーク(4.3%)、フランス(4.4%)など北欧、西欧諸国です。これらの国では政治が高齢者の福祉に他国より力を注いでいることがわかります。

日本国憲法第25条は極めて重要なことを述べています。 

憲法第25条(生存権、国の社会的使命)①すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。②国はすべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

老若男女すべての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有すると憲法は言っています。生活保障は全国民の権利なのです。現状はそれを達成しているでしょうか。66歳以上の高齢者100人にたいして20人が貧困者では、とても憲法の目的を達成しているとは言えない。北欧、西欧諸国にできて日本にできないとは思えない。政治の怠慢としかいいようがない。政治家の皆さん、スキャンダルでマスコミをにぎわす暇あるんだったら、おだってねえで国民の生活向上のために死ぬ気で努力してけさいん。

 

 


広瀬川の紅葉を水彩で。以前描いた絵です。

2024-11-23 16:01:12 | 日記、絵画

仙台は晴れでしたが空気は昨日より冷たかったです。街路樹の紅葉した葉っぱはあっという間に散り、裸の枝が目につくようになってしまいました。街路の落葉をかき集めて大きなビニール袋に入れている男性を見ました。おそらく落葉で腐葉土をこしらえるつもりなのでしょう。

11年前に描いた水彩画です。秋晴れの日、仙台西道路から桜が岡公園(西公園)方面の紅葉風景を描きました。川面に映る景色が美しいと思いました。右手近景の色彩が強すぎたかもしれません。

両岸の色鮮やかな実景より、川面に映る透明感のある景色に魅力を感じました。駄句です。

透明の秋色まさる川面かな   みちのく梵論師

 

 

 

 

 


塩釜みなと祭り、御座船「鳳凰丸」を水彩画に

2024-07-22 13:23:13 | 日記、絵画

今日は二十四節気の大暑。仙台は1年に一度あるかないかの猛暑になりました。自宅外の日陰にかけてある温度計は午後1時30分現在で37.5℃を指していました。こんな日に散歩すれば熱中症にかかるリスクが極めて高いので、自宅で静かにしていることにしました。今朝蕾1つだけ残して、6つ開花したカサブランカはこの暑さでいぎなりがおってます(かなり弱っています)。おずんつぁんは古い人間なので肌に刺さるようなエアコンの冷気が苦手です。愚句です。

大暑来て扇風機強に昭和人(しょうわびと)   みちのく梵論師

去る7月15日仙台市の近くに位置する塩釜市で、日本三大船祭りの一つ塩釜みなと祭りが盛大に開催されました。前日の花火大会も含めてかなり多くの観客が訪れたようです。この祭りの呼び物は塩釜神社の神輿と志波彦神社の神輿を乗せた御座船「鳳凰丸」と「龍鳳丸」が松島湾をめぐる海上渡御です。カラフルな御座船が海を航行する姿は圧巻です。二隻のうちの一つ鳳凰丸を水彩で描きました。梅雨時の水蒸気を多く含んだ夏空と色彩豊かな御座船と青い海が一体化するようなイメージで描きました。