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おずんつぁんの徒然草

日常生活のよしなしごとをなんとなく。。水彩画やパステル画も。。。

宮城県芸術文化館で行われたコンサートを聞きに。。。

2025-06-16 16:48:09 | 身辺雑記、イベント

昨日は、一泊して気仙沼市の宮城県芸術文化館で行われたシェイリー・メアリーさんのコンサートを聞きに行ってきました。館長の三浦永年さん(81歳)とパートナーのティニさん(85歳)と旧交を温めることができてよかったです。地元での文化・芸術活動、人的交流活動に情熱を注いでいるお二人に感服するばかりです。いつまでも元気で活躍してほしいです。

シェイリーさんは長崎県出身の日本人女性歌手。東日本大震災で被災した気仙沼や原発事故で被害を受けた福島県沿岸の人々のために支援活動を行ってきました。そういう縁があって、今回のライブコンサートを開くことになったそうです。

自身のピアノ弾き語りとパソコン入力した演奏をバックに10曲歌いました。語りに重きを置いたコンサート。個人的に最も印象的だった曲は宮沢賢治作詞・作曲の『星めぐりの歌』です。この曲はたいへん有名で多くの歌手やコーラスグループがカバーしています。歌唱者と編曲によって、あるいは楽器によっても、曲の印象がだいぶ違います。原曲の力があるからこそ生まれる違いでしょう。具体的に説明するのは難しいですが、シェイリーさんの透明感のある歌声にアイルランドの女性歌手エンヤの歌声のタッチを感じました。

早朝宿の窓から気仙沼湾に目をやると乳白色の海霧(かいむ/うみぎり)が海面から沸きあがり停泊中の漁船群や近くの山々をふんわりと包んでいました。この同じ場所で14年前の3月11日、想像を絶する大被害が起こったことが信じられないような、幻想的な風景でした。

港ごとふんわり包む海霧かな      みちのく梵論師 

海霧やみたまを呼びて湾包む      みちのく梵論師

霊連れて一湾を這う海霧かな      みちのく梵論師                 

コンサートの立て看板。

今日は道の駅大谷海岸に寄りました。ちょうどJR気仙沼線BRTバスが道の駅に到着したところでした。バスのボディには気仙沼のPRキャラクターほや坊やの絵が描かれています。かわいらしい。

 

 

 

 


せんだいメディアテーク新館長ロバート・キャンベル氏のトークセッション(対話集会)を聞く(2)

2025-06-09 17:16:39 | 身辺雑記、イベント

今日の仙台、午後2時頃まで晴れでその後薄曇りになりました。今日も夏日。最高気温ほぼ27℃。湿度は昨日より低く感じました。洗濯日和。

「ロバートキャンベル新館長トークセッション(対話集会)を聞く」を続けます。

(株)コミューナ翻訳者・編集者・国際プロジェクトコーディネーターで仙台市在住の王友安(わんよーあん)氏は、「仙台はどういうところですか」というキャンベルさんの質問に、観光情報が伝える内容でなく、個人的な立場から、仙台の町の魅力を語った。

王氏曰く、個人的には広瀬川が好きだと。上流から下流まで変化に富んだ魅力的な川が仙台市の中を流れている。上流には森林と清流と温泉がある。中流が仙台市の都心部の近くを流れている(ちなみに王さんの住まいは御霊屋橋の近くにあるという)。場所によって、季節によって見せる広瀬川の表情がたいへん魅力的に映る、と王さんはいう。王氏は上流と中流から汲んできた水をいれたペットボトルを持参し、水の透明度や匂いを比較してみせた。上流にある作並温泉の露天風呂のすばらしさにも触れた。作並温泉はなぜ秋保温泉にくらべて存在感が弱いのか、すばらしい観光資源があるのにもったいない、と付け加えました。賛成ですな。

おずんつぁんは澱橋から牛越橋の間にある河川敷公園を川の流れをみながら時々歩く。散歩しながら見える広瀬川の見晴らしはたしかに美しいのだが、王氏が言うほど特段に魅力的な景色だとは感じていなかった。私にとっては見慣れた景色の一部にすぎない。だから、王氏が仙台の魅力として広瀬川とその光景をあげたとき、はっとした。「水平線のうた」に出演した菅原大吉のセリフではないが、なぬすや?(なんだって?)、と心の中で叫んだ。

地元の人間は気付いていないが、台湾出身の人だからこそ見えてくる広瀬川の魅力というものがあるのだと思う。内外から来る観光客だけでなく、仙台市民に広瀬川の魅力をもっとアピールすべきだ。ただアピールするのでなく、広瀬川の魅力を体感できるプロジェクトを官民あげてたちあげたらいかかがなものだろうか。宮城県のインバウンド向け観光情報発信サイトVisit Miyagiの編集長を務めている王氏には、仙台のために大いに貢献してほしいですな。王氏に感謝の一句。

友安さん仙台つうをはっとさせ       みちのく愚禿庵

仙台市を拠点にして森林保護や木材活用に関連する仕事をしているクループ「建築ダウナーズ」から出席した菊池、千葉、吉川の3氏は東北大学大学院都市建築学専攻の同期生。せんだいメデイアテークの1階エントランスに設置してあるポスターの掲示用什器をつくるなど、展示、会場設計、木材をめぐるリサーチプロジェクトの分野で活躍している。

会場に丸森町産の杉でつくった椅子を持参し、デザインのユニーク性と多様な用途について紹介した。キャンベル氏はこの椅子に興味を示し、いろんな用途の可能性についてメンバーと語り合った。森林保護と木材の活用のために彼らの力を発揮できる可能性が広がっていると思った。若い建築家集団のこれからの活躍に期待したい。

キャンベル氏は今日の集会から、仙台を知らない自分のために、普通の観光情報が伝えない仙台の魅力について仙台つうに語ってもらいたかったと述べていた。多面的な顔をもっている仙台を知るには、多面的なアプローチが必要であることは認めますが、観光情報も基本的知識を得るのに役立つと思います。キャンベルさん、まずは仙台城址から仙台の街と街の外縁に広がる自然の風景を自分の目でじっくり眺めてみてはどうでしょうか。仙台の街のイメージが膨らむはずです。城址から城壁をみながら博物館までゆっくり歩く。巨大な石垣を見上げながら坂道を下れば別のイメージも膨らんでくるはずです。博物館に入り古代から伊達藩までの史料の展示をみましょう。仙台についてさらに深いイメージが膨らむはずです。観光情報もまた仙台を知るための多面的なアプローチの一つです。

王氏の言葉が印象的でした。東北、宮城、仙台の人々は奥ゆかしいが、情報発信が苦手である。東北、宮城、仙台には地元民が気付いていない魅力がたくさん眠っている。眠っている魅力を魅力ある方法でどんどん世界に発信してはどうでしょうか。もっともっと地域のよさを主張してはどうでしょうか。王さんの意見にまったく賛成です。

キャンベル館長は、世界に向けて仙台の情報を発信するために、今後どのような企画を考えるのでしょうか、たいへん興味があります。次回のイベントを楽しみにしています。

キャンベル氏と王氏。テーブルに広瀬川からくみ取った水が入っているペットボトルが置いてある。

 

 

 


せんだいメディアテーク新館長ロバート・キャンベル氏のトークセッション(対話集会)を聞く

2025-06-08 09:53:35 | 身辺雑記、イベント

昨日はせんだいメディアテークで行われた新館長ロバート・キャンベル氏のトークセッション「ずんだと牛タン~ぼくに仙台のことを教えてください!~」を聞きました。12:30から整理券が発行される予定でしたが、11:30ごろにはすでに20人くらいの行列ができていました。私も行列に加わって約1時間並びました。前館長鷲田清一氏の離任講演会でも長い行列ができて、いい席が確保できなかったので、早めに会場に着き並びました。本を持参し立ちながら読んでいたので、約1時間の待ち時間をそれほど長いと感じませんでした。とはいっても、80を過ぎた高齢者にとって長時間立ち通しというのはやっぱりおどげでねえっちゃ(たいへんですな)

セッションの最初の20分で、キャンベル氏は4枚の扉という切り口で、スライド写真を写しながら、生い立ちから大学までの人生について自己紹介しました。生い立ちの扉、教会の扉、大学の扉、家族から去った父の家の扉。自分の扉を市民の皆さんに開いたので、こんどは仙台市民が仙台の扉を開く番ですよ、というメッセージをたしかにキャンベル氏から私たちは受け取ったのだと思います。新館長のために一句。

キャンベル氏扉に語らす生い立ちの記      みちのく梵論師

続いて仙台ゆかりの3人と1グループ(3人)が、それぞれの専門分野の立場から仙台のことについて発言しました。東北大学大学院教授で副学長、付属図書館長も務めた大隅典子氏から、「吾輩は羊羹好きの猫である」という名前の羊羹セット(漱石は羊羹が好物だった)を提示して、東北大学図書館には、漱石研究者にとって最重要資料の一部である漱石の旧蔵書等約3000点を所蔵していることを紹介しました。漱石文庫によって仙台と漱石の関係ができた、ということです。漱石の旧蔵書を東北大学図書館が所蔵するに至った経緯については長い話になるので割愛します。

漱石は『草枕』第4章で羊羹論を述べています。曰く「余はすべての菓子のうちでもっとも羊羹が好きだ。」と。甘いものが大好物だった漱石は、そのせいかどうか糖尿病に罹ってしまいました。

おずんつんぁんは、漱石について調べたいことがあって、数年前東北大学付属図書館に何度も通い、漱石文庫をマイクロフィルムで閲覧したことがあります。文庫の蔵書そのものは大学の研究者でないと閲覧できませんので、一般市民はマイクロフィルムで資料をみることになっていました。漱石文庫のおかげでいくつかの小さな発見をする喜びを味わいました。現在はデジタル化された資料をネットで閲覧することができます。

研磨技術では世界一だといわれる(株)ディー・ディー・シー代表取締役赤羽優子氏は、個人的な体験から切り出した。おじいさんや自分が集めてきた広瀬川の石コレクションのいくつかを提示して、石からいろんことがわかるということ、表面がすべすべした石は長い間の自然の研磨でできたものだろう、と語りました。すべすべ石が気に入ったキャンベル氏はこれをぜひ自分の箸置きに使いたいと、赤羽氏から譲りうけました。

仙台でうまいものはなんですかというキャンベル氏の質問に、赤羽氏は自分はほやがお勧めだと言ってました。藤の花が咲くころから梅雨が終わるころまでの時期はほやが一番おいしい、とお母さんから教わったそうで、今がまさにほやの旬ですよ、と赤羽氏。キャンベル氏もほやが好きだそうです。おずんつぁんはそれほど好きでない。とくに酒をやめてから全く食べません。ほやといえば、昭和30年ごろ、「ほや、ほや、ほやー」と叫びながら自転車に積んだほやを売り歩くほや売りの光景を思い出します。ほや好きの大人が、買ったその場で殻を手でむいてほやをうまそうに食べていた姿が記憶に残っています。のどかな時代だったなあ。

残りの発言者の発言内容は次回のブログでとりあげます。では、おみょうぬづ

 

 


めんこい愛姫と仲間たち、仙台青葉まつり本祭り寸見

2025-05-18 17:21:34 | 身辺雑記、イベント

今日の仙台、昨日の天気がうそのように晴れ、気温も上昇。最高気温28℃。半袖シャツ一枚で心地よい。今日歩いた総歩数8797歩。おずんつぁんにしてはずいぶん歩きました。

今日は「仙台青葉まつり 本まつり」。数々のイベントには絶好の日和でした。時代絵巻巡行が行われる青葉通り、東二番町通り、定禅寺通りの沿道には非常に多くの観客が集まっていました。

定禅寺通りの有料見物席は料金別に区分されていました。中央遊歩道の椅子席(2人掛けと4人掛け)、車道寄りの椅子席前列と後列)。旅客機の席でいえば、順にファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスといったところでしょうか。

因みに、ファーストクラスの料金一人15000円、ビジネスクラス5000円、プレミアム前列4000円、後列3500円。立見席はエコノミークラスといったところかな。プレミアムクラス料金で米5キロ買える、などとついつい考えてしまうおずんつぁんでした。私に有料席は無理だべ。

時代絵巻巡行の沿道は超過密なので、出発地点の青葉通り藤崎交差点の一番町に行き、出発直前の山鉾を観てきました。これが大正解。沿道ほど過密でなかったので山鉾の近くで待機している山鉾に登壇する歴史キャラクターや雀踊りの踊り手たちを間近でみることができたのでよかったですな。

政宗公兜山鉾の前で。政宗の正室愛姫に扮した少女と雀踊りをやる仲間たち。めんこいなあ。

唐獅子山鉾の前。聖和学園雀組の生徒の皆さん。部活動で雀踊りをやっているそうです。

政宗公山鉾に登壇している郡仙台市長。山鉾巡行の先頭。

青葉駒山鉾の前でポーズをとる雀踊りの踊り子たち。たぶん菓匠三全の社員の皆さん。

御神船臺山鉾に登壇している七福神。おそらく仙台水産の社員の皆さん。見事な扮装。

恵比寿山鉾に乗ってポーズをとる踊り手たち。たぶん藤崎デパートの社員の皆さん。

大鯛山鉾に登壇してポーズをとる恵比寿さま。たぶん阿部笹蒲店の社員さん。

山鉾と一体になった祭参加者の皆さんの活き活きした姿をみてじつに楽しかったです。ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 


第41回仙台青葉まつり、山鉾の華麗な姿

2025-05-15 17:00:39 | 身辺雑記、イベント

今日の仙台、海風が入ってきたせいか朝方は霧模様。一日中曇り。風は弱く湿度が高かった。最高気温21℃。今日は6600歩余り歩いたのでよかったです。

17日(土)、18日(日)の2日間にわたって、初夏の仙台の一大イベント第41回仙台青葉まつりが行われます。17日は宵まつり、仙台すずめ踊りや招待参加徳島市の阿波踊りに加えて、宵山鉾巡行(3基)が行われます。18日は仙台すずめ踊りの他に、時代絵巻巡行、山鉾巡行(12基)、招待参加宇和島市の牛鬼(2基)が行われます。昨年は2日間で93万人の来場者がありました。今年は天候しだいですが、ほぼ同じ数の来場者が期待されています。

今日、一番町に展示されている全12基の山鉾をみてきました。17日の宵山鉾巡行に使用されるのはそのうち3基です。それら3基の写真。

政宗公山鉾。伊達政宗の兜が一番上に置かれている。仙台市長、青葉まつり協賛会長他が登壇。

囃子山鉾。幅広い芸能を愛し保護した文化人伊達政宗にちなんで、山鉾の上から笛や太鼓が賑やかに奏でられる。お囃子に合わせて踊り手たちが華麗に舞う。

雅山鉾。国宝大崎八幡宮にみられる桃山建築様式を取り入れている。

17日午後7時から、多数の提灯イルミネーションがつけられた3基の山鉾が定禅寺通を巡行。まつり気分がいやがうえにももりあがる。