goo blog サービス終了のお知らせ 

おずんつぁんの徒然草

日常生活のよしなしごとをなんとなく。。水彩画やパステル画も。。。

「さびない鍬」か、石井哲代さん、あなたはすごい!

2025-06-14 16:54:33 | 日記、芸術

ついに東北地方も梅雨入りしました。今日気象庁から正式に発表。朝から今にも泣きだしそうな空かとみていたら10時頃からしとしとと雨が降り出しました。

散歩でときどきそばを通る小学校の池で睡蓮の花が咲いていました。雨粒を受けて水面に波紋が広がっていました。睡蓮といえばやはりモネの睡蓮を連想します。パリのオランジュリー美術館にはモネの睡蓮の連作が展示されていますし、上野の国立西洋美館でもモネの睡蓮を観ることができます。上野の睡蓮は何回かみたことがありますが、パリの睡蓮は一度もないです。パリと仙台の睡蓮に一句。

水の輪やパリと交信睡蓮花        みちのく梵論師

6月1日(土)の朝日新聞土曜版紙面に『102歳、一人暮らし』、『103歳、名言だらけ。なんちゃって』の著者で広島県尾道市で一人暮らししている石井哲代さんの取材記事(「石井哲代さんの言葉1 老いても明るく生きる」)が掲載されていました。石井さんは今年4月で105歳になるスーパーおばんつぁんです。

石井さんのモットーは「さびない鍬でありたい」。人間は、体も心も使い続けていたらさびない、という意味だそうです。畑仕事、家事など働くことが大好きだという。おずんつぁんも猫の額ほどの家庭菜園の畑仕事やトイレ、風呂清掃、除草などやるけど哲代おばんつぁんの足元にも及びません。

算数ドリルや脳トレで頭を使い、辞書を手元において新聞や本も読む哲代さん。体だけなく心もフル回転で使っているんですね。これじゃボケませんよ。おずんつぁんは、算数ドリルはやらないけど、新聞をしっかり読むし読書も好きです。しかし哲代おばんつぁんには遠く及ばないですなあ。

哲代さんは情報を脳にインプットするだけでなく、日記をつけたり、詩を書いたりしているという。言葉で心をアウトプットしているんですね。おずんつぁんも簡単な日記をつけたりブログを投稿したり言葉のアウトプットをしています。哲代さんにならってできだけ長く続けようと思ってますが、どれだけ続くんだべ。

哲代さんはものごとの明暗の明るい面を見るようにしている、後ろ向きな生き方でなく前向きな生き方をするようにしているという。悪いことがあってもいつまでも落ち込まないように、いつまでも嘆いたりねちねちくよくよしないように心がけているそうです。気分の転換がうまいんだな、哲代さんは。

これって、だれでもできるのかな。哲代さんのもって生まれた性格も関係していないだろうか。しかし生まれながらの性格といってしまえばそれでおしまいですな。人間は性格にかかわらず、つとめて前向きな生き方をすれば、次もそのような生き方につながるようになる、ということではないのかな。

「104歳、哲代さんのひとり暮らし」というドキュメンタリー映画上映は仙台ではすでに終了。残念。

公園の花壇で花葱(アリウム・ギガンテウム)が咲いていました。紫色の風船とか七夕飾りのくす玉みたいです。

花葱のふんわりくす玉つい数え        みちのく梵論師

 

 

 

 

 

 


薔薇を堪能(3)、土砂降りの雨の中を知人を仙台の観光地に案内

2025-05-31 17:00:40 | 日記、芸術

今日の仙台、朝から強い雨が降り続け、午後には大雨警報、土砂災害警報がでるほど激しく降りました。こんな悪天候の中、千葉県から来仙した知人を仙台の主な観光地に案内しました。せんだいるーぷるバスを利用。雨降りにもかかわらずどのバスも多くの観光客が利用していました。

久しぶりに瑞鳳殿をみました。門の入り口までの長い石段を上りましたが、こんなに長い坂だったとは思いませんでした。足にかなりききました。己の歳をいたいほど実感。瑞鳳殿、感仙殿、善応殿らの伊達家三代当主の霊廟はさすがに素晴らしい建造物。千葉の知人もたいへん美しく見ごたえがあると言っていました。仙台市博物館をじっくりみてまわりました。仙台の礎を築いたのは伊達政宗だということがよくわかった、仙台市博物館は展示がみやすいし説明もわかりやすい、よい博物館だという感想を彼は述べていました。

降雨でなければ、仙台城址からの眺めはさぞかしすばらしかったでしょうに。今日は雨に煙る味気ない景色でした。天気には勝てませんな。

さて、せんだい農業園芸センターの薔薇をもう少し紹介します。

ガリバルダ(ドイツ)

クリスチャン・ディオール(フランス)

プリンセス・ドゥ・モナコ(フランス)

オードリー・ヘプバーン(アメリカ)

アイスバーグ(ドイツ)

 


死者から生者への音楽のリレー。。。NHKドラマ「水平線のうた」感想。

2025-03-10 16:15:52 | 日記、芸術

昨日、今日と仙台は好天が続いています。春の明度の強い陽ざしがいっぱいに地表に降り注ぎ、外を歩くと気持ちがいいです。ただ風が少々冷たい。これが初春の仙台の天気の特徴。鉢植えの梅は八分咲きになり見頃です。

3月1日と8日にNHKテレビで放映されたドラマ『水平線のうた』を楽しみました。石巻と女川で撮影されたので宮城県民には馴染みのある風景がたくさん映し出される。出演者が話す軽いなまりのズーズー弁が宮城県民をほっこりさせます。

震災で亡くなった人々から生きている人々への音楽のリレーをとおしてつくりだされる死者と生者の絆、現在生きている人間どうしの絆、これれがこのドラマのテーマです。絆の根底にあるのはもちろん愛です。

いくつかの印象に残る場面をあげると。

地元石巻のタクシードライバー大林賢次が震災で亡くなった妻と娘の霊とあう場面。妻と娘は無言だが賢次は彼女たちと心が通い合うと感じる。二人は賢次に何かを訴えているように思える。妻と娘の霊が妻が作曲した四重奏の楽譜さがしに賢次を駆りたてる。楽譜さがしに一役買うのが小生意気な女子高校生阿部りら。りらは家庭の事情で父に心を開かないが、賢次には好き勝手なことを言い、好き勝手に振る舞う。阿部寛が演じる寛容な大人と、白鳥玉季が演じる小生意気で自由活発な女子高生のかけあいがおもしろい。白鳥は役になりきっているなと、感心した。

賢次が行きつけのラーメン屋で妻が残した曲のために作詞している場面。なかなか思うように言葉が出てこなくて苦悶しているところに、常連客の佐々木が入ってくる。悪戦苦闘している賢次に、「どれ見しでみろ(どれ見せてみろ)」、「なぬすや(なんだって)」と原案の言葉をひやかす。ひやかし半分から真顔になって「(歌詞というものは)人の心をぐっとつかむものでないどだめなんでねえの?」と助言する。佐々木を演じる菅原大吉のズーズー弁が秀逸。なるほど、菅原は宮城県加美郡加美町出身だというから自然なズーズー弁を話すわけだ。おずんつあぁん、佐々木のズーズー弁を聞いて嬉しぐなったっちゃ(嬉しくなりました)

クライマックスは野外音楽ホールでの演奏会。賢治の歌唱、賢次の妻の恩師菊池先生が弾くピアノ、地元出身の音大生が弾くチェロ、りらが吹くクラリネット、市役所職員の小林が吹くフルートの四重奏。阿部寛の歌は決してうまいとはいえないが入魂の歌唱だと思った。心の底から歌っているから聞き手の心に響くものがあった。コンサートで大林は妻と娘の霊を見る。大林の歌と四重奏、たしかに二人に届いた。

きらめく波の / ゆらぎをながめてる / いとおしいあなたの笑顔 / 忘れはしない / 今日も明日も / 人はだれしも恋して /  たいせつな人と歩みながら /  愛に生きる / 水平線のうたよ / とどけ二人に

作詞作曲 岩代太郎

いいドラマでした。

散歩路の公園でマンサクの花が数輪咲いていました。その一つを撮影。

 

 

 

 


「ちひさきものはみなうつくし」。。。現代も平安時代も同じ感覚

2025-02-21 15:08:32 | 日記、芸術

今日の仙台、午前中は晴れていましたが午後から曇ってきました。気温は昨日と同じくらい。明日から始まる3連休はまたまた寒波がやってくるという予報。やれやれ。

八幡杜の館で開催されている雛飾り展をみてきました。雛人形作家高橋斉子さんの作品を中心に伝統的ひな人形が展示されています。物や動植物の雛人形から、西洋風のものまで高橋さんの力作がたくさん展示されていて、見て楽しいです。構想に時間をとるけれど、いったんとりかかると一気に作品をつくりあげてしまうそうです。一点に要する時間は2日。仕事が手早い。高橋さんの作品づくりの源泉は、「ただ雛人形をつくることが好きだから」ということにつきるとおっしゃっていました。

雛人形の魅力はやはりかわいらしいということではないでしょうか。かわいいものが現代日本人のこころを惹きつけてやまない。とにかくかわいいものなら日本人(特に若い女性)にうける。かわいいものに魅力を感じる感性は平安時代にもありました。『枕草紙』第百五十一段で清少納言さんはいろんなかわいいものについて書いています。

うつくしきもの瓜にかきたるちごの顔。(中略) 雛の調度、蓮の浮葉のいとちひさきを、池よりとりあげたる。葵のいとちひさき。なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし。

現代語訳 かわいらしいものは瓜にかいた幼児の顔。(中略) 人形遊びの道具。蓮の葉で、浮いているとても小さなものを池からとりあげたもの。とても小さな葵。なにもかも、小さいものはみなかわいらしい

高橋さんの雛人形は「雛の調度」の部類に入るでしょう。小さいものをかわいいと感じる心は平安時代の人間から現代人まで連綿として引き継がれていると思います。ズーズー弁で言えば、めちゃこいものはみなめんこい、ということになりましょうか。

 

 


ピュアハーツアート展を観る、独特の美的感覚

2025-01-31 15:05:27 | 日記、芸術

今日の仙台、快晴でしたが冷たい強風が吹きました。道路を歩いていたら前方で雀らしきものが動きました。よく見たら枯葉が風をうけて地面を跳んでいたのです。おずんつぁんの錯覚でした。駄句二つ。

雀かと見れば地を跳ぶ枯葉かな  みちのく梵論師

寒風や雀と枯葉舞い遊ぶ     みちのく梵論師

仙台メディアテークで開催されている、仙台市知的障害者芸術文化協会主催知的障害者による芸術祭第28回ピュア・ハーツアート展を見てきました。大勢の小中学生が見に来ていました。仙台市内の中学校、松島中学校、岩沼西中学校、川崎中学校、特別支援学校の生徒たち、社会福祉法人等の諸団体で学んでいる人々等による絵画、工芸、書道、写真等の作品が展示されていました。

印象に残った作品をいくつかあげます。独特の発想による作品に感動し刺激を受けました。なによりも楽しかったです。おずんつぁんもうまい絵を描いてやろうなどという欲を捨ててピュア・ハート(純粋な心)で絵を描くように心がけたいと思いますが、無理だべが。

題「ビー玉の冒険」

題「フルーツパフェ」

題「炎の不死鳥」

題「Fire works Ⅲ」

題「富士の雲海」

題「太陽のはやぶさ」(毛糸使用)

題「愛犬ふうた」

題「江戸百景 花菖蒲」(毛糸使用)