LGBTなど性的少数者への理解増進法案は16日の参院本会議で、与党修正案が自民、公明、日本維新の会、国民民主の4党などの賛成多数で可決され、成立した。立憲民主、共産、れいわ新選組、社民各党などは反対した。
一方、自民党から、一部保守派議員らが採決を退席した。青山繁晴議員、和田政宗議員のほか、山東昭子前参院議長も採決に加わらず、採決が終わった後、本会議場に戻った。
本会議後に取材に応じた青山氏は「正しい選択と考えて退席した。執行部の方々とも話し合いはしたが、すべての点で(法案への)懸念は払拭(ふっしょく)されていないと、1人の自民党議員として考えている」と述べた。修正案に盛り込まれた「性自認」の表現が、英語の「ジェンダーアイデンティティ」と変更されたことを退席理由の1つに挙げ「日本人がこれまで使ったことがない言葉を、立法府が修正と称して使うことには反対だ。日本語を壊すことや政治的ごまかしにもつながる」などと訴えた。