『新年好
』
中国では今日から春節を迎え、本日は初一(日本でいえば元日)です。
春節はもちろん中国最大の行事で、初一は中国の人にとって一番大切な日。そして、毎年春節中は中国各都市で町の雰囲気さえガラリと変わってしまうほどの盛り上がりをみせます
昨年の初一は1/23でしたが、今年は本日2/10、気が早いですが来年は1/31で毎年変わります。昨年と今年では2週間以上も違いますし、毎年変わってしまうからちょっと混乱してしまいますが・・・なぜこんなに違うのでしょう?
というのも、春節は太陰暦に基づく祝日なので、世界共通の太陽暦での日付にすると毎年違ってしまう訳です。春節というのは日本の旧暦の正月で「旧正月」と言われています。実は、日本も明治維新前まではこの旧正月を年越しの基準にしていたそうです。政府が太陰暦を太陽暦に変えてから、1月1日に元日を迎えるようになったのだそうです。
中国の春節の連休は毎年1週間くらい。ちなみに今年は2/9~15日です。お休み明けの16日と17日は土日でも出勤日になる会社が多いようです
昨年のブログにも書きましたが、普段は忙しくてめったに実家に帰れなくても春節だけは何としてでも故郷の家族と過ごす人々は今でも多く、都会からの帰省ラッシュは凄まじいらしいです。そんな大移動で、上海は普段よりだいぶ人口が少なくなるといわれていますが、上海が地元の人達は思いきりここでお正月を楽しみますので静かになるということはありません。
昨日は大みそか(除夕)だったので、楽しみにしていた盛大な花火を観ることができました。今回は二回目で慣れたということもあり、昨年ほど絶叫はしませんでしたが、日付が変わる少し前から1時間くらいの間の花火の上がり方はやはりすごかったです
上海の空が花火で埋め尽くされるのですから!自宅のベランダから数十メートルのところで打ち上げている花火を間近で観るというのは、普通ではありえない経験だと思います(油断したら危険ですが)。
春節中の生活ですが、うちのマンションでは一階のミニスーパーが一日お休みなだけですし、ホテルやデパート、大きなスーパーなどは休み無しで営業しているので殆ど影響は無いのですが、元日は外出なしでゆっくりしたいために、昨日の大みそかは混まない午前中のうちに、普段よく行くショッピングモールのスーパーに買い出しに行きました。

↑この画像をご覧になった方は、これから金運が上昇します!なーんて
春節の飾りつけは、赤、黄色、ゴールドなどをメインとしたきらびやかなものが多いです。このゴールドの金魚は、富の象徴でもあるということや、「金魚」の発音が中国語で「お金が余る」という言葉の発音と全く同じなので金運アップの縁起物として飾られているようです
他の飾りつけで最も定番は赤い提灯、それから『福』の字を逆さにした紙や布を入口や壁に張ったり(『福』の字を逆さにするのは、「逆さま=倒(Dao)」と「訪れる=到(Dao)」の発音が同じということから)、沢山の果実がなっているみかんの木(これも発音と関係があるようです)とか・・・日本人からみれば不思議に思える飾りも、調べてみたり中国語の先生に聞いたりするのもまた面白いものです

↑このみかん、全部本物です!

↑ここでもゴールド金魚たちが宙を泳いでいます。
帰宅後はテレビが面白いので釘づけ!

↑女子アナの服も春節モードです。

↑男性キャスターだって負けていません。赤ではないけれど、よく見るとジャケットの柄に今年の干支の蛇
が・・・

↑中国にも、日本でいえば紅白みたいな歌番組があります

↑本番前は司会者や大御所の歌手が勢ぞろい。女性陣の赤やオレンジの衣装が眩しいです

↑沢山の人達が出てきて大盛り上がりです。

↑他にも子供が出演する出し物や雑技団のような神業披露、バレエやピアノなどのクラシック系、手品、よしもと新喜劇のようなお笑いなど・・・盛りだくさんで目が離せません!
改めまして、今年が皆様にとって多くの幸せが訪れる年になりますようお祈り申し上げます