本帰国し、三週間余りが過ぎました。
部屋の整理整頓はまだまだですが、住環境や生活のペースにはだいぶ慣れ、落ち着いて来ました。
そんな今ようやく、「あの上海生活は本当に終わったんだな~・・・」と実感し、何ともいえない気持ちになっています。
二年四ヶ月間という短い上海暮らしでしたが、もう少し住んでいたかったと思える余力を残せたのは、やはり幸せな日々だったからだと思いますし、月並みな言葉になりますが人生において『貴重な経験』をさせてもらったと思っています。
暮らしそのものは日本とあまり変わりませんでしたし、むしろ多くの方に守られて支えていただいたおかげで快適な生活ができたので、色々とご苦労をされた方に比べれば全く大した経験ではないかもしれませんが、やはり実際に住んでみて中国の人と関わり合ううちに、これまで持っていた固定観念が変わりました。そして、日本で生まれ育って来てごくあたりまえと思って来たことがそうではないとわかったこと、当然ですが、どこにでもそれぞれ色々な考えを持った人、もちろん親切な人も沢山いること、全部の言葉が通じなくても同じ人間同士気持ちが通じているかもと思える経験ができたことなど・・・そして、もはや変えられない悲しい歴史のことも忘れてはいけないと思うようになりました。
上海でふれ合うことができた中国の人々・・・↓
お世話になった中国語の先生、風水の先生、マンションのスタッフの方々(どのセクションの方もおそらく上海でトップレベルのお仕事ぶり!)、よくお邪魔したカフェの店員さん(電話をかけると一声で私だとわかってくれていた)、そしてそのカフェで知り合って一緒にランチするようになった才色兼備の女性、ワイン会や歴史研究会で出会えた皆さん・・・生粋の上海人もいれば、他の土地で生まれ育った方、もちろん日本に一度も行ったことが無い方も多数いらっしゃいました。
もう二度と会えない方もいると思うと非常にせつないですが、出会えたご縁に心から感謝したいと思います。
そして、偶々駐在時期が重なって上海で交流できた日本の方も、今後もずっとお付き合いしていただきたい魅力的な方が数多くいらっしゃいました。
今は上海という土地、そしてあらゆる場所で出逢えた全ての方に「ありがとう」と言いたいです。
イヤなことも殆どなく(しいてあげればぼったくりタクシーとの遭遇二度が一番イヤな事だったので、かなり恵まれていたのかもしれません)、こうして怪我もなく健康な体で帰って来ることができたことにも感謝したいと思います。
そんな訳で、今となっては懐かしい上海でのドキドキ感や面白かった出来事などを少しずつ思い出しながら、高崎での静かで穏やかな生活を楽しみ始めたところです。
さて、このブログですが、これまでは日本の皆さまにとってはちょっと珍しいかもしれない上海生活をリポートしつつ、何とか無事であるという『生存確認(笑)』の意味もあって続けさせていただきましたが、今後は私の日本での平凡なプライベートを載せてもあまり意義を見出せないような気がするため、一旦このブログを終わりにしたいと思います。
今後何かの拍子に再開することもあるかもしれませんし、また別の形で皆様に何かをお伝えすることもあるかもしれません。
その時はまた改めてご報告させて頂きたいと思います。
これまでお読み下さった方々、どうも有難うございました。
それでは、またお会いできる日までどうぞお元気で!!