先日、今年に入ってから楽しくお付き合いさせて頂いているワイン友お二人と一緒に、ホテルオークラ(花園飯店)の33階にあるフレンチレストラン『コンチネンタル ルーム』で開かれたワインセミナーに参加してきました
講師の方は、ホテルオークラ東京のチーフソムリエの渡部明央氏。
東京にいても、ホテルオークラのチーフソムリエに直々に教えていただける機会はなかなか無いので、今回のセミナーはとても楽しみにしていました。
マンションから直通のシャトルバスの到着がセミナー開始時間よりだいぶ早く、会場に一番乗りで着いてしまったので、お店から少し離れたソファーでくつろいでいたところ、お店の方がすぐに見つけて下さって、席に案内していただきました。案内いただいた席が何と、渡部ソムリエのすぐ横の席・・・ちょっと緊張しましたが、またとない機会ということで、ありがたく楽しませていただきました
もちろん渡部氏の講義は勉強になる内容が盛り沢山で、ユーモアの中に垣間見える品の良さが素晴らしく、やはり一流のソムリエの風格に圧倒されっぱなしでした。
さてさて、講義の内容の一部を・・・(ここから先は備忘録になります)
まず最初は、白ワイン二種類の飲み比べ。同じぶどう品種だけれど、産地が異なる二つのワインのブラインドテイスティングからスタートでした。1番と2番、どちらが寒い地域で、どちらが暖かい地域で育った葡萄で造ったワインか当てるクイズでした。明らかに水色も香りも風味も異なり、こんなに違うものか~と改めて知ることができました。
↑次は赤ワインのテイスティング。
両方共美味しくて私の好きな味でしたが、全く違いがわからず悩みました。ソムリエから「皆様、3番と4番どちらがお好きですか?」と挙手を求められても挙げられませんでした。周りの皆さんもそういった様子の方が多かったように思いました。しかし種を明かされてみれば何と!どちらも全く同じワインだったのでした今回はソムリエのいたずらで、いかにも違うワインのように、3番と4番、2杯に分けて出されたそうです。全く違いがわからなかったのは、正解だったんだ!とちょっとホッとしましたが、違うワインという情報が一度脳に入ると、思い込みで何となく違う味にも思えてきてしまうから不思議なものです。なるほど、こういう意表をついた趣向も、後々記憶に残って面白いものだなと思いました。
渡部ソムリエの講義は大変わかりやすくて面白く、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
さて本日、ソムリエがコーディネイトして下さったワインとお料理のマリアージュは・・・
↑フォアグラの冷製フラン
2番の温暖な地域で育ったシャルドネの白ワイン、そして食前酒として出していただいたキールロワイヤル(シャンパン+カシス)にぴったりでした!フォアグラの冷製は大好物ですが、こちらのは本当に美味しかったので、思わず「幸せ・・・」とつぶやいてしまったところ、渡部氏はそれを聞き逃さず、「そうなのです、まさにこれは「幸せ」なんです。人間が「幸せ」を感じる味の要素は「うまみ・甘み・油」この3つなのです。」と教えて下さいました。そうか!思わず出てしまったこの言葉は、やはりこの3つを満たしている美味しいものを口に運んだから、食の感覚が本能的にそう言わせたのですね!目から鱗でした~。そしてピッタリのワインがあれば幸せは更に数倍に♪
↑オーストラリア産仔羊のロースト ミント風味
例の赤ワイン(ボルドー、造り手バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド。メルロー80%、カベルネソーヴィニヨン10%、カベルネフラン10%)に抜群に合いました!
↑大好きなチーズも!
ソムリエから、無塩バターを使った面白い食べ方を伝授していただきました。蜂蜜やジャムを合わせることはよくやりますが、無塩バターをこうしてお皿に盛って合わせていただくのは初めてで・・・新しい感覚を楽しめました。今後自宅でも、チーズのお皿に無塩バターをこんな風に加えてみようと思います。
赤ワインをもう1種類(暖かい地域で造られたピノ・ノワール)出していただき、こちらもブルゴーニュのものとはまた違う味わいで、改めて驚かされました。甘みが強く出ていて、まるでデザートワインのようでした。チョコレートにも合いそう。そんな話題から、世界三大貴腐ワインのお話や、チョコレートや干しブドウなどに合うワインなどにお話が広がり・・・今後のワインライフが更に楽しくなりそうなお話を沢山聞けて大満足でした
友人達とも、「こんなに素晴らしい会なら毎月でも来たいね!」と意見が一致
また、今回のワイン会で新たにお知り合いになることができた素敵な女性とも、今後も共通の楽しみを通じてご一緒いただけそうな予感です。こうして友達の輪が広がるって、やっぱりワインは素敵な飲み物ですね
セミナー後はプチ・フールとコーヒーor紅茶のサービスもあり、至れり尽くせり。
内容からすれば会費のコスパも良過ぎでした。
本当に、次の会が待ち遠しいです。早く開催されることを期待しています!