No.08から続きます。
7 電源断時のデータベース保持
ALiXの電源を落とし、再立ち上げすると、データベースの再構築に結構な時間がかかる(1.5TBで10分近く)。そのため、
http://www.yung.jp/bony/?p=1484
を参考に、これを回避する措置をとる。
root@voyage:~# crontab -e* と入れると、jedの画面が立ち上がり、次のように表示される。
この末尾行のコメント(#)をはずしてセーブする。
SSH画面に戻ったら、次に root@voyage:~# jed /etc/default/voyage-util と入れる。
と、またjed画面が立ち上がり、次のように表示される。
この行末に VOYAGE_SYNC_RECOVER=”YES” VOYAGE_SYNC_RECOVER_DIRS=”var/lib/mpd” と追記する。
これで、ALiXの電源を切っても、データベースは保持されるようである。実際、ALiXの電源を落とすか、SSHでroot@voyage:~# rebootと入れてALiXを再起動させても、直ぐにWindowsPCのクライアントソフトで、再生できるようになった。
【後記】
シンさんver 121022_2-V085-xfs-3232rt48-mpd_yan-clk_nor-alsa1025-pwr_btn-dsd-2share.rar を別途利用して設定した際も、この設定がないとDBは電源ぶち切りで失われる。よってまったく同じ措置をしたほうがよい。
また、 http://www.yung.jp/bony/?p=2254 の中辺りでyung様が述べておられるように、
「シンボリックリンクを作成してから
# shutdown -r now
で、一度だけ行儀よく終了」 が望ましいようだ。(このサイトにあるように、データベースを更新したあと(NASのデータアップデータなどで中味が変わっている場合)、電源ぶち切り後、さきのデータベース更新が反映されていない現象が発生したため。)実際、この作法を踏んでみたら、電源ぶち切りしても、データベースはちゃんと問題なく作動するようになった。
【更に後記】
ALIXを運用してみてわかったこと。NASのデータを変更して、データベースを更新したときは、きちんと行儀良く上記のコマンドを入れてALIXを終了させるべき。でないと、データベース更新結果が失われ、NASのデータ変更前のファイルがMPDクライアントソフトに表示されることとなる。逆にちゃんとコマンドで終了させれば、電源ぶち切りでも、更新後のデータベースはちゃんと保持される。
以上で、WindowsPCのMPDクライアントソフトや、iPod Touch、iPadのMPodを使い、NAS上の音源ファイルをUSB-DACを通じてちゃんと聞けるようになった。ひとまずVoyageMPD設定の目的は達成!