MPDサーバを有線ではなく無線LANにすると、音質が激変すると、MPDについて教えて下さった知人から伺い、やってみました。といっても、Volumioならサーバの無線LAN化は簡単そう(?)ですが、拙宅のDAC(自作ES9018S Dual)は現状S/PDIFしか受けられない、拙宅でS/PDIFを吐き出せるのはM2TECHのHiface Evo(DDC)しかなく、VolumioはHiface Evoを出力先として認識してくれない(よう)なので、当該知人が大変な苦労をして(詳細は示すことができませんが)MPDのソフトウェアを用意して下さいました。とてもではないが一般的な手段とは言えないため、今度USB-S/PDIF変換基板作ってVolumioでやってみようかと思案中ですが。
下記の写真は、Raspberry Pi 2 にPLANEXのアダプタGW-USNANO2Aを繋いだ状態です。ラズパイとアダプタは作動の実績があるそうです。ハード系の変化はこれだけです。
で、一聴驚いたのは、音の天井がとんでもなく高くなったこと。もともとLinuxベースのMPDは音像が高くなるのですが、無線LANにすると、本当に遥か天井まで音像が形成されます。医療用のアイソレートトランス借りて有線LANからのノイズを遮断したときも天井高の変わり具合は顕著でしたが、無線LANはそれをもっともっと上回るものでした。もともと無線LANはサーバCPUに負荷をかけるため音を悪くする方向に働く(MPDはCPUの負荷を減らすことを通じて高音質化を実現する)、と巷間認識されているんですが、実際はまるで逆だよなあ、と。
当該知人談では、LANケーブルを通じて襲来する高調波ノイズをほぼ遮断できるからではないかとのことで、とすればLANケーブル経由で到来するノイズの影響はCPU負荷の上昇による音質劣化の影響度どころではない、ということになります。
また、ES9018DACの出力音を当該知人に聞いていただいたのですが、音像の変化のみならず、トータルな音質で有線LANのときよりES9018S DACの能力を大きく引き出せているのでは、とその知人自身が驚かれていた次第です。
当然環境には依存するでしょうが、無線LAN、馬鹿にならんと思われます。設定変更が容易な環境なら、是非とも一回騙されたと思って試してみてはどうでしょうか(プラネックスのアダプタだけならアマゾンで千円ちょい、と大した負担ではないですし、ただし無線アダプタが親機を認識してくれるかどうかは確率論的らしく、拙宅は結局プラネックスの三千円の親機追加しましたが、それでも四千円程度のコスト)。
【念のため】
拙宅の環境(関係分) ラズパイ2(無線LAN化)-Hiface Evo(DDC)、外部クロック付き-S/PDIFでDAC(お気楽オーディオさんのES9018S DAC基板自作、アナログ部はお気楽さん頒布のIV基板か電圧出力差動合成基板)-アナログアンプ系
https://audit-tetchan-kaisetus.blogspot.com/2022/05/0.html