大切なことは、行けるところではなく行きたいところに行くこと。
もっともっと大切なのは、大学が目的ではない、どんな人間として、その職業で活躍していくかということです。なりたい人間になる。
医学部に行くのが目的?医者になるのが目的?弁護士になるのが目的?先生になるのが目的?
どんな医者に、どんな弁護士に、どんな先生になるのかがとても大切なことだと思います。その「どんな」は人生経験で作られていくものでしょう。
世の中は理不尽なことばかりだからこそ、それを乗り越える意志や覚悟、行動力は日頃の生活の積み重ねしかありません。
その生活をどれだけ彩り、負荷をかけ、充実させられるか。
勉強だけでは絶対に身につくことがない力となります。
沼津東は勉強のハードルが高いとか、みんな勉強ばかりしているとか、勉強が大変だとか、外からそんな話を聞くことがあります。
そんなことはない。同窓会や進路課長は、沼津東は勉強の学校ではない。部活動でもなんでも全力で打ち込むことが重要だと話します。まさに、その通りです。
だから、遠泳も登山も体力的にシビアな行事も普通にあります。
その中で、勉強もするからこそ身につく力があります。
「沼津東で3年間勉強頑張りました。」
これは日常生活を頑張りましたというようなもの。大学推薦のアピールにもなりません。
これから、迫りくる壁や理不尽な世界に敢然と立ち向かい、工夫して乗り越えたり、かい潜る力は高校時代までにどれだけ全力で打ち込んだか、厳しい環境であったかによると思います。
2月、3月と
大学生とのゲームがあります。
静岡大学サッカー部
東京大学ア式蹴球部
横浜国立大学サッカー部
東京学芸大学蹴球部
東京大学ア式蹴球部
横浜国立大学サッカー部との試合はその後に学生との交流があります。
たくさんの刺激を受けてきたいと思います。
彼らは高校サッカーを全力で打ち込み、また大学でサッカー部に入部し、プレーの追求はもちろんのこと、部の組織、企画運営などに主体的に携わります。東京大学には年代別日本代表選手も在籍しています。
そして、サッカーを諦めず続けてきたものだからこそ見える景色、人生があります。
日本のサッカーを支えている人たちも大勢います。
技術の高い選手がずっとサッカーを続けていくとは思いません。
好きなサッカーをずっとやり続けてきたからこそ、うまくなり、たくましくなり、新しい世界でもその気持ちを武器に切り拓いていくものだと思います。
やらない理由を探すことは容易いものです。
今いる沼津東高校サッカー部はみんなやり続ける者ばかりです。
いくら技術の高いサッカー選手でも辞めたら、過去形です。
いくら下手くそな選手でもやり続けている限り、可能性は無限です。
こんな世の中だからこそ、可能性のある自分に対して期待していくことが大切だと思います。
どんな進路であれ、新しいステージで人生を謳歌して欲しいと思います。
もし自分が病気になったら、どんな医者に診てもらいたいか。
もし自分の子供がいたら、どんな先生に教えてもらいたいか。
そんな頼られる人間に、会話のできる人間に、人の事を考える人間に、厳しさも優しさもわかる人間になるために部活動があると思っています。
人が輝くには、たくさん磨かれなければなりません。
沼津東高校で好きなサッカーに全力打ち込む仲間を増やしていきたいと思います。
部活動は生徒指導、進路指導です。
がんばれ、沼津東高校サッカー部!