昨年は、センダンがたわわに実をつけていたことを、薬草園ホームページ「植物豆知識」に載せましたが、未だご覧頂いていない方はこちらからご覧ください。 →http://www.nukada.or.jp/薬草園/薬草園豆知識/センダン/
ところが一番大きなセンダンは、今年は一つも実はつきませんでした。他の三本のセンダンのうち、未だ若い木にも全く実はついておらず、どうにか見ることが出来るのが一本と奥まった場所の一本だけが、遠目にもセンダンと分かるくらいに実をつけている状態です。
おそらく、昨年は沢山結実したため勢力を使いすぎて、花芽の分化時期までに勢いを取り戻せず、花芽をつけられなかった所為だろうと思います。東邦大学のセンダンは毎年結実していました。それを見ていたので、こんなにも極端に違いが出ようとは思ってもみなかったことです。来年に向けて、どう扱えばよいのかを教わらなくてはなりません。
昨日、「センダンの実」を探しに来られた方がありました。昨年はあんなに沢山の実があったので、其れを拾いに来られたのですが、お目当ての木には全く実は無いので、他の場所にある三本をお教えしました。
「あんなに堅い実を、何に使うのかしら?」と訊けば「果肉を取り除いて、核果の中心に穴を開けて糸を通し、ネックレスを作る」とのこと。どのようなネックレスになるのでしょう。 核果は堅く、穴を空けるのは難しいでしょうし、ネックレスともなると数も要るでしょうから、大変な作業になるでしょう。興味はありますが、手間を考えると手を出せそうにありません。
薬用とするのは、秋に熟した果実(生薬名苦楝子)を採り、果肉部分を生のまま擂り潰して“ひび、あかぎれ、しもやけ”に外用するのですが、他にも利用法はあるのかと検索してみれば、耳寄りな記事を見つけました。
それは、生物資源研究所の根路銘 国昭(ねろめ くにあき)所長が、“インフルエンザウイルスを特許センダンエキスで100%除去!出来る”とセンダンのエキスを発明され、既に製品化しているのだそうです。 http://www.ippin-okinawa.co.jp/Dr.sendan.html
(根路銘 所長は、元国立感染症研究所の呼吸器系ウイルス研究室長や、WHOインフルエンザ・呼吸器系ウイルス協力センター長などを歴任された方です。)
こちらには其の詳細が載っていますのでご参考に⇒http://goo.gl/Gx81ln
今年のインフルエンザ対策は,心強い限りです。 そんなに効き目があるものなら、センダンの抽出液を作ってみようと思っています。
手っ取り早く、製品を買う方がいいかしら・・・・・
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