カニシュウマイやホタテシュウマイというのは聞いたことがあるけれど、スカボロシュウマイって、そんなのあるの ??? 何かの間違いでしょうと言われそうですが、それも当然です。
これは私のネーミングで、市販のシュウマイではないのですから。
今回は、薬草園なのに、何故シュウマイの話になるのか・・・・・なのです。
先月、薬草園の見事なコブシが遠くからでも目につき、多くの方が観にいらっしゃいました。写真撮影に来られた方と、植物について色々と話していた時、“ハーブは育ててはいても、どのように使えばよいのか分からない”とお聞きしたので、近くにあったロ-ズマリ-の使い方の例として、私は「“ソーセージもどき”の材料にパセリ、ローズマリーやコモンセージなどをみじん切りにして入れている」と説明したのです。
するとその男性は、「私は、手作りの『シュウマイの成型具』なるものを作り、ネットに載せているのです」と。
その“手作りシュウマイ”いう言葉に私は反応し、HPアドレスを教わりました。
今までシュウマイを手作りしようとは考えたことも なかった私ですが、ページを拝見している内に思わずクリックし購入したのです。
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詳細は、ジジフクさんの『愉しくシュウマイを作りましょう』http://www.jijifuku.com/をご覧ください。
お話を伺ったとき、私は、“ソーセージもどき”と名付けて作っていた材料で応用できる!! と閃いたのです。それには、“ロ-ズマリ-、コモンセ-ジ、チャービル、パセリなど”を使いますが、若い頃聴いた「スカボロフェア-」の歌詞を唐突に思い出したからです。それは、「卒業」という映画で使われていた曲の題名で、歌詞にある"Parsley, sage, rosemary, and thyme"と同じハーブを使えば・・・・・と、スカボロシュウマイと名付けました。自身の卒業とその思い出を含めてのネ-ミングです。
繰り返し出てくる"Parsley, sage, rosemary, and thyme"のフレーズは、その意味がよく分からなかったのですが、どうやら民謡などの“相いの手“らしいと分かり、今までの疑問が解決できたことは、大きな収穫でした。
『ソ-ラン節』でも「あぁどっこいしょ、どっこいしょ」が出てきますね。また、『オリンピック音頭』では、「ヨイショ コーリャ 夢じゃない」や 「ソレトトント トトント 顔と顔」等がよく出てきます。
"Parsley, sage, rosemary, and thyme"は、こういったかけ声のようなものらしいのです。いくら考えても分からなかった訳だったのです。
早速試作してみました。
ところが、初回は、思うように器具を使いこなすことが出来なかったのです。
そして昨夕、習うより慣れろとばかりに二度目の挑戦! 首尾は上々でした。
その手順はこんな具合です。
① 入れるハーブを、みじん切りにします 。
スカボロの歌詞にあるのは、パセリ、セ-ジ、ローズマリ-、タイム。今回はタイムは市販のハ-ブスパイス・タイムを使用。分量はお好みで・・・・・
② 豚挽肉とよく混ぜ合わせ、形作ります。
調味料は、塩、コショウ、カルダモン粉末、オールスパイを使いました。
これもお好みで。
③ 蒸し器をだすのは面倒だったので、中華鍋で。
水と②のホ-ロ-のパットをそのまま鍋に入れ蓋をし、沸騰したら中火にして、6,7分。肉色が変われば充分です。
④出来上がり。
一応シュウマイらしく。
しかも、お味は、上々。
同じ材料を使っても、形によって食感の違いがこんなにあるのかと驚きました。
“ソーセージもどき”の形より、ずっと食べやすく、しかも美味しくて、私の得意料理になりそうです.
慣れたら、人差し指と親指で輪を作り、シュウマイの皮を載せて具を詰めるやり方の方が、手早く出来ました。
「ハーブは幾つか育ててはいるけれど、使い方が今ひとつ分からない」とおっしゃる方は多いのですが、ハーブもこのようにして使ってみれば、育てる楽しみも拡がりますよ。
ご参考までに「ソーセージもどき」、の作り方はこちらから。→ http://goo.gl/MJtbVw