和室2・3号へようこそ☆

新潟大学裏千家茶道部のブログ。
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学生茶会2017

2017-12-10 22:02:14 | お茶会関連
ご無沙汰しております、裏千家茶道部です。
更新が滞り申し訳ありません。
先日行われた、学生茶会の様子についてご報告させて頂きます。

今年は砂丘館に薄茶席を設ける運びとなりました。
当日の午前は晴れ、午後には雨が降りましたが、お足元の悪い中お越し頂き、ありがとうございました。


お軸には「松韻通萬古」(しょういんばんこにつうず)と書かれております。松に吹く風は今も昔も変わらない、という意味だそうです。松の木は季節によってその姿を変えず、緑を付け続けることから、縁起のいい象徴にもなっています。


香合は表完作の乾漆 柴舟です。写真が見えにくく申し訳ないのですが、とてもかわいらしい形でした。


お花は西王母とまゆみで、先生が生けてくださいました。白のまゆみは珍しいそうです。
花入は此君亭作の竹一重切です。


お菓子は美豆伎庵さんの「初雪」です。お客様からもかわいらしいとのお言葉を多く頂きました。


点前の様子です。


主茶碗は黒織部で、鵬雲斎大宗匠の箱書きがありました。銘は今昔です。


釜は敬典作の富士釜、風炉は宗辰作の面取道安、水指は信楽 耳付矢筈口です。今回の風炉釜は、温もりが感じられるような、とてもかわいらしい形だなと思いました。
また写真手前の煙草盆に入っている火入は、光衛門作の織部です。


今回は学生茶会ということで、他大学との交流を深め、学ばせて頂くことのできるよい機会となりました。
また至らない点もあったかとは思いますが、次にお客様に来て頂いたときにはより楽しんで頂けるよう精進していきたいと思っております。
最後になりましたが、本年は大変お世話になりました。来年度も、新大裏千家茶道部の活動を温かく見守って頂けたら幸いです。寒い日が続きますので、温かくして冬をお過ごしください。


新大祭2017

2017-10-27 11:19:11 | お茶会関連
ご無沙汰しております、裏千家茶道部です。
更新が滞っており、申し訳ありません。
先日行われた新大祭の様子についてご報告させて頂きます。

当日は台風の影響で風が強い中、たくさんのお客様にお越し頂きました。


新大祭ということで少しでもお客様にお気軽にお茶を楽しんで頂けるよう、いす席で、御園棚の点前を行いました。



見えにくく申し訳ないのですが、短冊には、喫茶去と書かれていて、お茶でも一服いかがですか、という意味になります。


お花は、よくお世話になっているOGの方が持ってきてくださいました。
上から順に、あざやかな赤い葉と実の錦木(にしきぎ)、かわいらしい実をつけた紫式部、とげとげした田村草、その名の通り薄い藤色の藤袴、美しい紫色の秋桐(あきぎり)です。
お客様が、藤袴は薬草にもなると教えてくださいました🍵

お菓子は、美豆伎庵さんの「初紅葉(はつもみじ)」でした。
写真がなくて申し訳ありません…
小さなもみじがのったよもぎまんじゅうで、お客様に秋を感じて頂けたのではないかと思います。

お越し頂き、本当にありがとうございました!
至らない点もあったかとは思いますが、日々の練習に励み、お客様に少しでも、より楽しんで頂けるよう精進してまいります。


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まだまだ新入部員も募集しております!
火曜日は17時頃~20時、土曜日は10時頃~155時まで、大学会館和室2・3号で練習を行っています🍵
お茶とお茶菓子をご用意してお待ちしております🍁
ぜひ遊びに来てみてください!

集中練習2017

2017-09-18 02:58:29 | 練習について
ご無沙汰しております、裏千家茶道部です。
更新が滞っており申し訳ありません。
外に聞こえる蝉の声もこおろぎの合唱へと変わり、夕方頃からはだんだん涼しくなってきましたね。
季節の変わり目は体調に影響しやすいため、羽織りものやお腹を冷やさない食材を使った料理など工夫して、秋を楽しみつつ、お体にお気を付けて過ごしてください。


昨日と一昨日に行われた、集中練習の様子をお伝えします。
二日間ともに、午前は、各々が薄茶や濃茶のお点前をしました。
それぞれ普段の練習ではなかなかできないお点前ができ、有意義な時間となりました。




また午後は花月を行い、その中で、基本の様々な動きを確認しました。
足さばきは少し難しかったですが、楽しみながら学ぶことのできる、とても良い機会になったと思います。





今年は例年に比べ参加人数がが少なめではありましたが、その分、一人ひとりが集中して、中身の濃い二日間を過ごすことができたのではないかと思います。
また、基本から細かいところまで丁寧に教えて頂き、所作や手順等を学び直すことができました。
ご指導してくださった先生、先輩方、本当にありがとうございました。



七夕茶会2017

2017-07-17 23:03:45 | お茶会関連
こんにちは、裏千家茶道部です。更新が遅くなり申し訳ありません。
雨はまだ降ったり止んだりしていますが、例年通りになれば、梅雨明けもあともう少しですね。
皆様は梅雨や雨はお好きですか?
私は身軽なときに雨に打たれるという楽しみが減ってしまうので、梅雨の終わりが、少し名残惜しくもあります。

それでは、先日行われた七夕茶会のご報告をさせて頂きます。

当日は、この季節には珍しく、陽に目が眩みそうなほどのいい天気に恵まれ、たくさんのお客様にお越し頂きました。
暑い中、足をお運び頂き、ありがとうございました。
また、七夕茶会ということで笹と、お客様にも書いていただいた、短冊を飾らせて頂きました。
皆様の書かれた願い事が叶うことをお祈りします。

濃茶席の床の写真です。

掛軸は大綱筆の「不識」で、『知識で理解すべきものにあらず』という意味だそうです。


香合は「緋扇貝」、花入れは「南蛮写 舟」でした。花はあじさいと風知草です。


お菓子は「せせらぎ」です。写真だとわかりにくいのですが、下のあんこと上の透明な層で二つにわかれており、本当に川のせせらぎが聞こえてきそうな、涼しげなお菓子でした。

点前の様子です。






薄茶席のお床の写真です。

掛け物は、円能斎筆の「瀧」、香合が「鮎蒔絵」、花入れは鵜籠(うかご)でした。


花は、背が高い緑の唐草、紫色の松明草、濃いピンクの浜撫子、手前の白い虎ノ尾、奥が蛍袋でした、香合は桜の木でできていて、作は宗悦だそうです。

お菓子は「短冊」と「天の川」でした。


席の様子です。



奥の主茶碗は好文作の唐津焼 刷毛目、手前の替茶碗は淡幽作の祥瑞 州浜山水です。


亀蔵棗には、九星が描かれていました。赤い星がかわいらしいですね。

また今回お出しした数茶碗は「輪花」とガラスの平茶碗です。

輪花は卒業生の大山育男さんが学生時代に作られたものだそうです。
かわいらしいとお客様にも好評でした。

今回の七夕茶会では、新一年生を含め、初めての亭主や点前をさせていただく部員が多かったのですが、先生や先輩に支えて頂き、またお客様のあたたかいまなざしに見守られ、無事に終えることができました。
この一日で学んだことを、今後の稽古やお茶会に生かせるよう精進してまいりたいと思います。


開学茶会2017

2017-06-24 04:42:50 | お茶会関連
こんにちは、裏千家茶道部です。
だんだんと日差しが強くなってきましたね。
夏至を過ぎ日は短くなるようですが、夏はこれからが本番、という空気が感じられます。
どうか塩分・水分をこまめにとり、熱中症などには十分お気をつけください。
塩飴などを持ち歩いておくのもいいかもしれませんね。

それでは、先日行われた開学茶会についてご報告させて頂きます。
新潟大学開学から68年目の本年は、燕喜館に4流派の茶道部が集まって茶会を開きました。


私達裏千家茶道部は、茶室にて薄茶席を設け、沢山のお客様にお越し頂きました。
お座敷での席とはまた異なった趣があり、落ち着いた時間が流れていたように感じられました。




この日のお床の写真です。掛軸は、石龍の筆で 茶禅一味 と書かれており、茶の湯と禅の本質は同じである、という意味だそうです。
鷺蒔絵丸香合には、金の水流の中に立つ白いサギが描かれており、涼しげだなと感じました。
お花は右から蛍袋、河原撫子、紫露草で、先生が持ってきてくださいました。


お菓子は美豆伎庵さんの「落とし文」で、この名の虫が葉の揺りかごの中に卵を産み、くるくると丸まった葉の様子を模しています。
恋心などを密かに認めた紙を巻いて、相手に拾ってもらえるよう落としておく、というところから付いた名だそうです。


点前の様子です。


主茶碗は赤楽で三代目長楽の作、替茶碗は六瓢(むびょう)で、林淡幽の作になります。
六瓢はひょうたんの末広がりの形や、無病息災の「むびょう」とかけており、縁起の良いものでした。
奥に見える薄器は 桐蒔絵黒中棗 淡々斎花押 です。

開学茶会ということで、他の流派のお点前を拝見させて頂いたり、茶室でいつもと異なる環境に設けられた席だったりと、勉強させて頂くことが沢山あった一日でした。
また、新入部員も入り、個人的に、より自覚をもって練習を重ね、動いていきたいなと強く感じた日でもありました。

最後になりますが、茶席にお越しくださった皆様、お手伝いに来てくださった皆様、本当にありがとうございました!
今回の経験を活かし、日々の稽古に精進してまいりますので、今後とも、新大裏千家茶道部をよろしくお願いいたします。