放射線治療と医学物理 第48号
Ronald T. Droege, et al.: A practical method to measure MTF of CT scanners, Med Phys, 9, 1982
IGRTに使用されるCBCTの画像評価の項目の中には、高コントラスト分解能の評価としてMTFが用いられています。MTFの取得にはワイヤー法等が用いられますが、テストツールを正確に配置することの煩雑さ、計算過程が複雑である等の問題点があります。一方で、本論文に紹介されている方法は、バーパターンの画像内のピクセル値の標準偏差を使用してMTFを求めています。この方法はミスアライメントの影響を受けにくく、CT装置に備えられているROI中の平均値と標準偏差を計算する機能を用いているため、簡単かつ早く結果を得ることができると記載されています。
本論分によると、MTFは以下の式にて表すことができます。
MTF(f) = π√2 / 4 ・M(f) / M0 f>fc/3
M(f): 標準偏差
実際に測定した標準偏差M’は均一なROI中にて得られた標準偏差Nにて補正することができます。
M = √(M’^2 - N^2)
M’: パターンの境界内において、もっとも大きな正方形のROIにて得られた標準偏差
N: PlexiglasのCT値における標準偏差Np、水のCT値における標準偏差Nwにより、
N^2 = (Np^2+Nw^2) /2
M0は下記の式で表すことができます。
M0 = |CT1 – CT2|/2
Plexiglas / Waterバーアレイを用いた場合、CT1: PlexiglasのCT値、CT2: CT1と同位置(x, y)でスライスの異なる、均一な面(水のみのスライス)における水のCT値
ここでは通常のMTF測定法(0.1mm直径ステンレススチール)によって得られたMTFと簡便法の結果を比較し、差異がないことを記述しています。
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操作が簡便であり、かつ結果をすぐに得ることのできるこの方法は非常に優れている。また、画像のノイズに結果が影響しない点も重要である。しかし、この方法ではカットオフ周波数が7.5 cycles/cm以下の場合、2.5 cycles/cmの評価はできないことに注意が必要のようである。
詳細は論文で。
Ronald T. Droege, et al.: A practical method to measure MTF of CT scanners, Med Phys, 9, 1982
IGRTに使用されるCBCTの画像評価の項目の中には、高コントラスト分解能の評価としてMTFが用いられています。MTFの取得にはワイヤー法等が用いられますが、テストツールを正確に配置することの煩雑さ、計算過程が複雑である等の問題点があります。一方で、本論文に紹介されている方法は、バーパターンの画像内のピクセル値の標準偏差を使用してMTFを求めています。この方法はミスアライメントの影響を受けにくく、CT装置に備えられているROI中の平均値と標準偏差を計算する機能を用いているため、簡単かつ早く結果を得ることができると記載されています。
本論分によると、MTFは以下の式にて表すことができます。
MTF(f) = π√2 / 4 ・M(f) / M0 f>fc/3
M(f): 標準偏差
実際に測定した標準偏差M’は均一なROI中にて得られた標準偏差Nにて補正することができます。
M = √(M’^2 - N^2)
M’: パターンの境界内において、もっとも大きな正方形のROIにて得られた標準偏差
N: PlexiglasのCT値における標準偏差Np、水のCT値における標準偏差Nwにより、
N^2 = (Np^2+Nw^2) /2
M0は下記の式で表すことができます。
M0 = |CT1 – CT2|/2
Plexiglas / Waterバーアレイを用いた場合、CT1: PlexiglasのCT値、CT2: CT1と同位置(x, y)でスライスの異なる、均一な面(水のみのスライス)における水のCT値
ここでは通常のMTF測定法(0.1mm直径ステンレススチール)によって得られたMTFと簡便法の結果を比較し、差異がないことを記述しています。
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操作が簡便であり、かつ結果をすぐに得ることのできるこの方法は非常に優れている。また、画像のノイズに結果が影響しない点も重要である。しかし、この方法ではカットオフ周波数が7.5 cycles/cm以下の場合、2.5 cycles/cmの評価はできないことに注意が必要のようである。
詳細は論文で。