つれズレ愚抄

つれ：「けして雪に不慣れな地域じゃないのに難渋されてるとは、山陰はかなりの大雪に見舞われてるみたいだねぇ」

ズレ：「道路・鉄道の麻痺はまだしも、雪の重みで漁船の沈没まで相次ぐたぁ尋常ならざる事態のようだぜ」

つれ：「これも自然現象が激化してる一環ってことかぃ」

ズレ：「ドイツの再保険年次報告によると２０１０年の大規模自然災害による死者数は１９８０年の調査開始以来２番目の２９．５万人だったそうで、世界中で激化してる気配なのが不気味だわな」

つれ：「温暖化対策と言いつつ各国の思惑が交錯するばかりで効果が上がらないうちに、ディザスタームービーのような災害にやられちまうのかねぇ」

ズレ：「大昔は神の怒りに触れたのはバベルの塔１つだったけど今や世界各地に様々な不遜がはびこるからには、それを一気に押し流す大災害がくるのがむしろ神の摂理かもしれねぇぜ」

つれ：「創世記の順番をごっちゃにしてるようじゃ、神様のバチも当たろうてぇもんだょ」

ズレ：「てやんでぃ、憚りながら旧約時代から何度懲らしめられても懲りずに繰り返すのが万物の霊長様よ・・」

ズレ：「歌姫お二人を思い切りフィーチャーしてるだけあって楽曲の聞かせどころは満点で鳥肌立つような絶品の歌唱を満喫できるものの、かといって音楽でストーリーを回していくミュージカルじゃないのが微妙なところだわな。
キャラの配置や舞台背景の道具立てなんぞはライザ・ミネリ先生の名作”キャバレー”を彷彿とさせて、いっそショーガール成り上がりスポ根ものにでも徹すれば熱唱そのままのストレートなメッセージにもなったんだろうけど、両御所の楽曲に加えて色恋ありビジネスありの幕の内弁当的展開が奏功してるかどうかは評価が分かれるとこかもしれねぇぜ。
とはいえそんな斜に構えた見方をしたんじゃ野暮な艶消しってもんで、バーレスクのショーを見に来た観客役のつもりになってセクシーなダンスシーンに酔いしれるのが正しい鑑賞態度だろうよ」