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ヴェルサイユの宮廷庭師

2015-11-01 19:07:20 | 活弁見聞録

ズレ:「ハリウッド映画調の分かり易い盛り上げや2時間ドラマのお約束的展開に馴れきってるとついここらへんでもそっと大仕掛けを繰り出すとこだろ~と余計なツッコミを入れたくなるほど抑制の効いた抒情詩の如き作風で、ヴェルサイユ造営がモチーフなだけに風景の切り出しの美しさとも相俟って何とはなしに世俗の塵芥にまみれた心が洗われる清々しさも漂ってるぜ。
何やら現下の日本と符牒を合わせたように往時の女性の活躍を主題とした架空の人物が主人公のオリジナル脚本だから史実や原典にあたる術はなく、フランス王朝の習俗に疎くてディティールが呑み込めない身としては何故あの時代に女性がそれほど活躍できたのかってあたりがもう一つ得心いかないとこではあるわな。
とはいえ本邦にも尼将軍とか春日局とか女性が活躍した事実はあるんだしどんな時代であろうと胆力や才覚に恵まれた女性には自ずから頭角を現す機会が訪れると思えば、女性活躍担当相なんていかにも人気取りな仕掛けを繰り出して無理から笛を吹いたところでその効果はいかほどかとつい余計なとこにもツッコミを入れたくなるようでぃ」

 

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