goo

ゼロ・ダーク・サーティー

2013-03-03 00:14:26 | 活弁見聞録

ズレ「なにぶん生々しい素材で政治的にもビミョーな要素があるだけに、諜報・軍事活動の経緯だけに絞って価値判断を廃したドキュメンタリー・タッチが淡々としているようでいて、それに2時間半以上の尺をかけるあたりがいかにも銃には銃を以て臨む米国民の報復意識を反映してる感じじゃねぇか。
敢えて9.11に深く触れないのもそんなこたぁ言わずもがなで何年経とうとその記憶が風化する筈がないてぇ前提ならばこそなんだろうけど、さらに時代を経て米国以外の観客が見ればテロ戦争の名のもとにアメリカさんだけが乱暴狼藉を働いてるようにも見えやしないかと余計な心配をするようでぃ。
本邦の古典だって前段に吉良公の理不尽が憎々しげに書き込まれてるから美談にもなるものの討ち入り自体は食い詰め浪人の押し込み強盗も同然なんだし、思いがけずに洋画を鑑賞して忠臣蔵に思いを馳せちまったぜ」

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )