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チェンジリング

2009-03-07 23:21:22 | 活弁見聞録
つれ:「美人は何を着ようと綺麗だけどアンジェリーナ・ジョリーさんはグレート・ギャッツビーの頃のスタイルが一際似合う感じだね~なんて呑気に見出すとグイグイサスペンスに引き込まれて、今や世界の最先進国然としてるアメリカさんも80年も遡れば至って前近代的なお国だったってのがヒシヒシと伝わってくる緻密な展開だねぇ。
 当時の実話がベースなだけに今の科学捜査を前提とすればまず成り立たない話だろうけど、そんなことを感じさせないくらい画面の中にはローリング20から大恐慌を経て不況に呻吟する世相が如実に反映されてるあたり、イーストウッド監督にもクロサワ級の細部への拘りが窺えるよねぇ。
 老眼の見間違えでなければタイトルロールにはミュージックにもクリント・イーストウッドさんの名前をお見受けして、ひょっとするとそのバックに流れるチェロもご本人が弾いてたりするんじゃなかろうかと、市長さえ務めた多才ぶりにはひたすら脱帽するばかりだよ」
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