のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

知ってましたか? (パート2)

2008年12月13日 17時35分39秒 | Weblog
東の性豪が則天武后だとしたら、西の性豪は、ヴィクトル・ユーゴーらしいです。

推薦者は、鹿島茂さん(フランス文学者)という方です。

この人によると、ユーゴーという文豪は、

「空飛ぶ性器」と呼んで丁度よいぐらいの精力絶倫な人物だったそうです。

知っていました~?

1851年、ナポレオン3世のクーデターに抵抗した彼は、

ジャージー島とガーンジー島という英仏海峡の島に亡命しました。そのとき、

その島の生殖可能な女性は、すべてユーゴーの専属愛人になったそうです。

前記事で言及した井上氏が

「さながら愛人のベルトコンベアー状態ですねぇ」と感嘆されておられました。

うまい表現ですね。。。

愛人のベルトコンベア状態か、なるほど、ふむふむ。


ところで、僕としては、

ヴィクトル・ユーゴーと言って、思い出すのは「ああ、無情」という小説です。

原題、「Les Misérables」(レ・ミゼラブル)です。

アニメにも、ミュージカルにもなっているので、皆さんご存知でしょう。

この小説の、題名の意味が子供の頃から不明でした。

物語は、ジャンバルジャンが銀の食器を盗んだとき、教会の司教が

「私が与えたものだ」と憲兵に弁明する姿を見て、感動のあまり、

改心したジャンバルジャンの人生を追ったものです。

心を改めて以降は、飄々として生きて行ったわけです。

「ああ、無情」ではなく、「ああ、何とハッピーな」が、

物語に相応しい書名と思いませんか。


ユーゴーが本の売れ具合を気にし、

出版社に「?」という一文字を書き込んだ手紙を送ります。

返ってきた答は、「!」でした。

びっくりするぐらい売れているよ、という意味です。

世界で最も短い手紙として知られています。

しかし、作品をめぐる、このような逸話は知っていても、

なぜ、この本の題名が「ああ、無情」なのか、という問いに答えられる人は、

稀でしょう。


僕は、ドンファン中のドンファンと言っていい人物が

この本の著者だと知って、この東洋的な匂いさえ感じる「ああ、無情」という

本の題名の謎が解けた感じです。 

彼は、無情にも女性に踏みにじられる悦楽を

後世に伝えたかった、つまり、恋愛の理想的な姿として、

マゾヒズムを描きたかったのではないでしょうか。

それならば、あり得る話と思います。


要するに、もて過ぎちゃったのですよ、ユーゴーさんは!

女性に愛されそうにない「ジャンバルジャン」という主人公に

夢を託すことで、辛うじて精神の平衡を保とうとしたんでしょう。


だとすると、僕は、彼の夢をこの身において、体現してるぞ~♪

…なんちゃって…

うううっ、泣けてくる話ですねい。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいねw (イチゴ)
2008-12-13 21:27:18
いいお話ですね!
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☆いちごさんへ (忠太)
2008-12-13 22:51:25
僕のブログを読んで、いい話だ、と言って下さったいちごさんに、一押しの本があります。
谷崎潤一郎の「春琴抄」です。まだ、お読みでないなら、是非一読することをお勧めします。
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