のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

何が悲しいかって、真実が仲間を削ぎ落すこと

2018年08月05日 00時10分53秒 | 社会運動
杉田水脈を非難する

自民党本部前のデモで誰かが

「安倍辞めろ」コールをしたことが問題になっている。

あれは、

自分たちのグループのしたことじゃないと

弁明しているものがいた、

その別グループの名前まで上げて。

なぜ、「安倍辞めろ」コールをしてはいけないかと思うか

というと、

ネトウヨの「LGBT批判を安倍降ろしに利用している」という非難を

かわすためだ。

そのツイートを見ながら、

だからって仲間を売っていいことにはならないだろうと、

とても嫌な気分になった。

たとえ、別のグループであったとしても

仲間じゃないか!!

もう一つ、

これは嫌だなと思う仲間割れツイートを目にした。

ある人が

――これが日本から女性差別がなくならないわかりやすい例その1。
普通にその辺にゴロゴロいるからタチが悪い。何が差別なのか理解してない。差別を受け入れ加担することで「したたかに」「たくましく」生きていく。――

などとツイートしていた

(カニ猫サルーン@ak4_kgさんのツイート〔22:39 - 2018年8月4日 〕参照)。

「差別を受け入れ加担」は、

言い過ぎだろう。

「差別」に対する状況認識があったというだけに過ぎない。

これは、

別の女性、菅谷明子@那覇市民@9moji_hantaiさんの、

こんなツイート〔20:05 - 2018年8月2日〕を受けたコメントだった。

――医学部に行く女子の合格点が違うなんて差別だ!とか色々書かれていますが、そんなのは私が医学部受験していた頃から赤本にも書いてある有名な事実。予備校のバイトだってみんな知っている。

その程度の壁越えるしたたかでしなやかな女性でないと、医者なんてやれません。ご心配なく(笑)――

こちらには

「赤本にも書いてある有名な事実」という

言い過ぎがある。

「赤本」というのはよく知らないけれど、

書かれてあったのは、多分「事実」でなく「推測」だろう。

「推測」を「事実」と言い切るのは、

明らかに言い過ぎだ。

ただ、だからって「差別を受け入れ加担」とまで断罪するのは、

「安倍辞めろ」コールをした“犯人”として

突き出すのと同じで、不合理に感じる。

責められるべきは東京医科大であり、菅谷明子さんがツイッターで伝えようとしたのは、

一律減点の仕打ちを越えて、

試験合格を目指すなら

「しなやかな女性」であってください、

今は、

試練と受け止めて、

というメッセージだったと思う。

さて、話変わるようだが、

水に流されるワンちゃんを助けるワンちゃんの動画を

たまたま見つけた。



最初は、

なぜ、このわんちゃんは溺れかけている最中に、

木の枝を加えているのかと思った。

しかし、

その枝ゆえに助けられる。

人間もみんな「言い過ぎ」という枝を口にくわえて

水の上を漂流しているんではないか。

その枝を

人を水の底に沈めるための理屈ではなく、

助け上げるための道具として受け止められないものか。

安倍政権を支えるプロパガンダ一味が

メディア対策として

立てている作戦は仲間割れだと言ってよい。

対するに、口では、

反・アベを訴えている陣営が、その点、むしろ思慮が足りない。

反原発の

運動のとき、高齢者の姿が目立った。

旗振り人が大江健三郎さんに

瀬戸内寂聴さんなら、ある意味、自然な傾向だったろうけど。

しかし、若者たちが徐々に増えて行った。

彼らとの

連携を壊す工作がなされるはずだと思ったら

案の定だった。

何かと言えば高齢者を敵視させるようなデマで溢れた。

年金の不当な逃げ得問題であったり、

貯蓄する高齢者が日本の経済的停滞の元凶だといった

マスコミ報道がそれだ。

その影響は、

現在にも及んでいると思う。

無意識にも

その罠を取り込んだ物言いになってしまうのだ。

たとえば、

村上さとこ@北九州市議会議員@murakamisatokoさんのツイート。

――興味深く面白いお話でした。是非ご一読ください。

【悲報】実家に帰省したら親がネトウヨになってた…元凶の「ビジネス右翼」を生む歴史と構造。そして治療法はあるのか|古谷経衡(文筆家)|FINDERS〔1:05 - 2018年8月4日 〕――

インタビュー記事を読めばわかるが、

「親がネトウヨになってた」という衝撃的な体験が書かれているわけではない。

相手は、親でなく、

友達でも家族でもいいわけだ。

むしろ、久しぶりに「実家に帰ったら親が立憲主義者になっていた!」

という方がシチュエーションとしては

びっくりするよ。

しかし、そんな思いは別にして、

上掲、記事のような、

こんな風に何気ないところに洗脳の装置が仕掛けられている。

洗脳などされてたまるかと思うなら、

不合理な仲間内での対立は避けるように普段から自分を鍛えておくしかない。


<追記>

菅谷明子@那覇市民@9moji_hantaiさんのツイート。

――返信先: @pdiceq1024さん
差別ではなく、区別だと思います。
医療は、サービス業ではなく、社会インフラだと思うんですよ。
だから、一定の質と量を維持するには、必要な区別。そう思います。

女医さんしかいない夜の当直とか、怖いですよ。大量殺人鬼とかこないだろうか?とマジ思う。〔23:26 - 2018年8月2日 〕――

女性のパイロットは、

まず、いないという話だ。

消防士もそうなのかもしれない。

逆に、

看護師、介護の職に就く人は、

圧倒的に女性が多い。

医療は、サービス業ではなく、社会インフラさという指摘は、

それらになぞらえて、

自分は、医者という職業を男性向きの仕事に分類しているのであって、

決して差別するつもりはないということなのだろう。

この論点は、

論理的に決着のつく話ではない。

事実の積み重ねが大切ではないかと思う。

しかし、だからこそ、

姑息な手段を使って女性を締め出すような真似はすべきでない。

若い女医さん志願者たちは、

その点を

訴えているのではなかろうか。

2018年8月5日夜 記


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