11日、生放送のNHKスペシャルで、サブプライムローンを煽ったのがブッシュ
大統領だったと知りました。彼の「白人の3/4は、自宅を持っている。ヒスパニッ
ク・黒人系住民は、半分以下だ」という演説に刺激され、住宅ブームが巻き起こっ
たそうです。ただ、この人を今さら責めても始まらない・・・
破綻したリーマンブラザーズのボスがアメリカ議会で、この間、喚問を受け吊るし
上げられていました。この人もまた責めても始まらない・・・
金融危機の当事者で窮状に陥っているのは、このようなボスの下で働いていた投資
会社の金融マンです。被害者の一面のあるこの人たちも、同様に責められない・・・
番組のゲストは、金融マンの報酬体系の問題性を指摘してました。なるほど彼らの
報酬は、常識を逸するほど高額でした。まともな仕事ではなかったからでしょう。
リスクの大きい証券化商品を作り出すほど、彼らの受け取る利益は巨額になりま
す。結果として、良心が麻痺します。
「音楽をやっている間、ダンスを止められない」状態になるわけです。
音楽を奏でていたのはだれなのか・・・
とりあえず、原因究明を後回しにして、10日夕、G7でこの難局を乗り切るため
公的資金の投入を足並みをそろえてするなどの行動計画が採択された由、新聞に
載ってました。しかし、そんなことで、計画通り、危機は収束するのでしょうかね。
(現在の政策は、過去の政策の失敗の救済策だ。過去の政策は、もっと過去の政策
の失敗の救済策だ。もっと過去の政策は・・・)という、長く長く続くジョークがあります。
この通りでなければいいですが。
ところで、国の基幹となる産業構造は、製造業→サービス業→金融業という風に発
展していくそうです。産業構造の最終形態が金融業だとし、アメリカの施策として
金融業を守り、育てていたというなら、金融不安は、かの国に責任があります。
そしてアメリカの一人一人の国民は、そのような国家を支えてきたわけですから、
しわ寄せは、かの国の国民が受けるのは当然な気もします。しかし、他方で、かの
国の人たちに、金融機関を支えたという実感はないでしょう。
金融業のキーワードは、レバレッジ(leverage)なようです。他人の金を使えば、
元手はそんなに要らない。100円あれば、一万円として運用できる。実際、ウォー
ル街に住む人たちがそのように運用してきた付けが今、金融不安となって顕現して
いるわけです。金融証券と縁もゆかりもなかった、1$(100円)は1$(100円)
としてしか使ってこなかったアメリカの一般の庶民がそのしわ寄せを食うというのは、
なんだかとても不合理な気がします。
さて、日本ですが、幸か不幸か、バブルが崩壊した後、世界の金融資本の流れから
取り残されていました。したがって、サブプライム問題というのは、対岸の火事だっ
たはずです。しかし、大和生命が経営破綻しました。大和生命は、別に金融証券を
売り捌いていたわけではないのです。ないのに、火の粉を被ってしまったわけです
ね。東証1部の株価下落率は、51・8%と、暴落の程度は、震源地のアメリカより
上回ります(10月11日毎日朝刊)。ということは・・・
我々、日本国民は、アメリカの国民より多くの傷を負うということにならないので
しょうか、恐ろしいことに。
政治の世界で、「景気」「景気」と姦しいですが、金融経済の怖いところは、実体
経済が人質になっていることです。つまり、企業は、ことごとく質種なんです。
質が実行されたら、企業は、溶解します。お金に還元されて、投資家に資金回収
されてしまいます。そういうことになって、最終的に誰に金が渡るかと言うと、銀行
です。株価に回っていたお金が貯蓄として戻ってくるわけです(外資は、引き上げ
られ、自国の銀行に金を預けるでしょう)。しかし、銀行とて融資先がなくては困
るわけです。融資先がなければ、金利という果実をむしゃぼれないからです。通貨
が流通を止める結果、景気は否が応でも後退します。
何故、こんなことになったのでしょう。
日本はどこへ行くんでしょうね???
真剣に考えないといけないと思います。反省の起点は、プラザ合意あたりかな。歴
史の流れのなかで、市場原理主義を根本から見直す時期が来ているようですね。
大統領だったと知りました。彼の「白人の3/4は、自宅を持っている。ヒスパニッ
ク・黒人系住民は、半分以下だ」という演説に刺激され、住宅ブームが巻き起こっ
たそうです。ただ、この人を今さら責めても始まらない・・・
破綻したリーマンブラザーズのボスがアメリカ議会で、この間、喚問を受け吊るし
上げられていました。この人もまた責めても始まらない・・・
金融危機の当事者で窮状に陥っているのは、このようなボスの下で働いていた投資
会社の金融マンです。被害者の一面のあるこの人たちも、同様に責められない・・・
番組のゲストは、金融マンの報酬体系の問題性を指摘してました。なるほど彼らの
報酬は、常識を逸するほど高額でした。まともな仕事ではなかったからでしょう。
リスクの大きい証券化商品を作り出すほど、彼らの受け取る利益は巨額になりま
す。結果として、良心が麻痺します。
「音楽をやっている間、ダンスを止められない」状態になるわけです。
音楽を奏でていたのはだれなのか・・・
とりあえず、原因究明を後回しにして、10日夕、G7でこの難局を乗り切るため
公的資金の投入を足並みをそろえてするなどの行動計画が採択された由、新聞に
載ってました。しかし、そんなことで、計画通り、危機は収束するのでしょうかね。
(現在の政策は、過去の政策の失敗の救済策だ。過去の政策は、もっと過去の政策
の失敗の救済策だ。もっと過去の政策は・・・)という、長く長く続くジョークがあります。
この通りでなければいいですが。
ところで、国の基幹となる産業構造は、製造業→サービス業→金融業という風に発
展していくそうです。産業構造の最終形態が金融業だとし、アメリカの施策として
金融業を守り、育てていたというなら、金融不安は、かの国に責任があります。
そしてアメリカの一人一人の国民は、そのような国家を支えてきたわけですから、
しわ寄せは、かの国の国民が受けるのは当然な気もします。しかし、他方で、かの
国の人たちに、金融機関を支えたという実感はないでしょう。
金融業のキーワードは、レバレッジ(leverage)なようです。他人の金を使えば、
元手はそんなに要らない。100円あれば、一万円として運用できる。実際、ウォー
ル街に住む人たちがそのように運用してきた付けが今、金融不安となって顕現して
いるわけです。金融証券と縁もゆかりもなかった、1$(100円)は1$(100円)
としてしか使ってこなかったアメリカの一般の庶民がそのしわ寄せを食うというのは、
なんだかとても不合理な気がします。
さて、日本ですが、幸か不幸か、バブルが崩壊した後、世界の金融資本の流れから
取り残されていました。したがって、サブプライム問題というのは、対岸の火事だっ
たはずです。しかし、大和生命が経営破綻しました。大和生命は、別に金融証券を
売り捌いていたわけではないのです。ないのに、火の粉を被ってしまったわけです
ね。東証1部の株価下落率は、51・8%と、暴落の程度は、震源地のアメリカより
上回ります(10月11日毎日朝刊)。ということは・・・
我々、日本国民は、アメリカの国民より多くの傷を負うということにならないので
しょうか、恐ろしいことに。
政治の世界で、「景気」「景気」と姦しいですが、金融経済の怖いところは、実体
経済が人質になっていることです。つまり、企業は、ことごとく質種なんです。
質が実行されたら、企業は、溶解します。お金に還元されて、投資家に資金回収
されてしまいます。そういうことになって、最終的に誰に金が渡るかと言うと、銀行
です。株価に回っていたお金が貯蓄として戻ってくるわけです(外資は、引き上げ
られ、自国の銀行に金を預けるでしょう)。しかし、銀行とて融資先がなくては困
るわけです。融資先がなければ、金利という果実をむしゃぼれないからです。通貨
が流通を止める結果、景気は否が応でも後退します。
何故、こんなことになったのでしょう。
日本はどこへ行くんでしょうね???
真剣に考えないといけないと思います。反省の起点は、プラザ合意あたりかな。歴
史の流れのなかで、市場原理主義を根本から見直す時期が来ているようですね。
普段はこう言う話は人事に済ましてスルーしてましたが、さすがに事ここまで来ると気になります。
同じ番組見てました、そもそも火種はブッシュさん
言いそうな事ですわね
お金をうんと持つとお金のガリガリ亡者になってしまうんだなあ~と言う事
“なぜ歯止めをかけられなかったか!?”と言う質問にリーマンの会長は
“今そんな事をすれば、何故非合理な事をする!と笑われてしまう”と言うような事言ってましたね
最高級な暮らしを捨てる事は出来なくなってしまうのでしょうね、マネーゲームで面白いように大金を手に入れた人たちは・・・
複雑な金融商品を次々と作りだして大金を手に入れた人達、どんなにバブルってもシャボン玉はこわれ易いと知らなかったのでしょうかね
ハナから貧乏人の私なんぞまったく被害はございませんです、はい。
最初の金利が2,2%
購入当初、売り手側も計算上は大丈夫、と言うコトバに背中を押され購入したものの、この不景気で給料は下がる一方、、。
自己破産や最悪の場合 死を選んでしまうケースも多いそうです。
サムプライムローンは本当に対岸に火事と思っていたらとんでもないですね。
いろんなところに火種が飛んで、日本も含めて世界中が株価下落、不景気ということになってきていますよね。
うちの主人もしばらく前にとある株を買ったのですが今は暴落。
毎日PCの前で嘆いております。
まあ、一庶民ですからそう大きな金額ではないのが救いなのですが…それでも痛いです。
怒っても仕方ないけれど…ブッシュさんをとび蹴りしたいです。
追伸:ブログをリンクさせていただいてもよろしいでしょうか?
最近の、世界経済の動きです
お金があれば、それを増やしたくなるのが人の性。
そこに群がる、一枚上手の魑魅魍魎のような人々…
何も無いことの、なんと幸せなこと…今夜の夕食の心配だけです
一度、とてつもない大金を得た人って、その後の人生が大変ですね。
金、金、金・・・
少しづつ失くしていくんです、すべてを犠牲にして手に入れたお金を。
最初からあぶく銭と無縁でいられたということ、僕もですが、幸せですね。
☆あわもちさんへ
借金地獄って、苦しいですね。家庭もそのために崩壊してしまいます。
(何のためのマイホームなのか・・)
でも、死ぬのだけは避けて欲しいです。
☆ままさんへ
個人投資家って、日本でもたくさんいます。リスクよりハイリターンに目が行ってしまって、つい手を出してしまう気持ち良く分かります。雇用関係が保障されていないから、余計に収入を増やしたいということなんですね。
僕も幾らか損をしてます。僕の場合は、極力、考えないようにしてます。
最後になりましたが、ブログリンクの件、光栄です。どうぞ、リンクしてやって下さい。
☆エルモリアさんへ
そうですね。
「あるもの、全部出せ」というのが本心でも、外見を一目見て、“親切心”から言っているのか“欲”からなのか、区別つき難いですものね。
さぁ、僕も夕食に精を出すぞ! 食べる方にね。
私は全然わかりません。。
ニュースでは聞くのですが
もっと簡単に説明してくれないと理解ができないのです。
ただ大変なことになっているのは
何となくだけどわかります。。
円高と言われれば、日本としては目出度い出来事ではないか、また、日本が貿易黒字でアメリカは、赤字だという説明を聞けば、申し訳ない気がします。プラザ合意というのは、上のような庶民の感覚にのっとって、なされた日米両国でなされた政府間の合意です。
しかし、合意をした当事者は、庶民の感覚とは少し違うレベルで納得しているのです。円高は、輸出を抑制します。通貨の価値の変動にかかわらず、商品の価値は一定だからです。たとえば、日本で10万円のコストのかかるものは10万円以下では売りたくないでしょう。しかし、円高のため10万円以下で売らなければならなくなります。
ドル建てで同じ値で売るとすると、円に換算すると安売りしたことになるわけです。
円高については、このくらいにして、次に貿易黒字について説明します。
本文で記したように、産業構造の変化として、アメリカは金融国になっているわけです。金融国とは、物作りを放棄することです。手本は、産業革命後のイギリスでしょう。イギリスは、産業の世界での指導的な地位を確立するや、大金融国になったわけです。
金融国の特徴は、物作りを止めるため、物産は輸入に頼らざるを得ません。日本にとって、主要な貿易取引国がアメリカであるということは、貿易は黒字にならざるを得ない宿命があるわけです。だから、かの国が金融国であることも考え合わせれば、アメリカから「黒字」「黒字」と、一方的に非難されるいわれはないわけです。プラザ合意は、そういう一般の人には分かりにくい経済のからくりを逆手に取ったアメリカの日本の農業に対する圧力だったのです。
何も知らないまま、潰されるのは真っ平ごめん。そう思って、今回の記事を書きました。
なお、「プラザ合意」に関しては、リンク先を変えました。よければ、改めてアクセスしてみてください。少し説明が詳しくなっている分、何が問題かが分かりやすくなっています。
キャッシュフローゲームの中で、ほんとに大事なこと、いっぱい!あって、貨幣価値そのものも。。。
直感で思うのは、一旦浄化されてしまうような、どんどん、世の中の膿が、吐き出されていってるような・・・
私のお母さんがNZドル、ユーロドルすごく下がったね~って言ってました。
これと、この記事関係ありますかね?
まだ、このへんの話には私のこの頭ではついていけないです