のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

東京大学 中川恵一准教授 / 「放射線、正しい知識が味方」

2012年09月30日 16時36分24秒 | Weblog
これは、ひどい!

医者でありながら、

福島の

置かれている環境の安全性を説いています。

それとも、この人は、

医者だから

「安心材料を提供すること」

に使命感でも抱いて、

ウソを平気でつけるようになったのでしょうか。

正直であって欲しいです。

「福島にいても安全です」

という言葉をさんざんに聞かされて、

「政治家とマスコミは全員、

事故の数日後には福島から引き上げました」

という歴史的事実を知ったとき、

見捨てられ感に身が引き裂かれるように

感じ、悩む人たちが

必ず出てきます。

その人たちのこと、もっと真剣に

考えて欲しいです。

見捨てない、

本物の情愛が求められています。、

ウソに満ちた

慰めや励ましなら

必要ありません。

しかし、現実に

政府により

なされた支援は、

残念ながらこんなものです…

という事実を

素直に直視しないとなりません。

そのため

記事の転載をしておきます。



「ドクタービジット 放射線、正しい知識が味方」リスト

   朝日新聞東京本社朝刊 (2012年9月13日)



 現役の医師が子どもたちに授業をする「ドクタービジット」(朝日新聞社、日本対がん協会主催)が7日、東京電力福島第一原発の事故の影響で今も避難生活が続く福島県飯舘村の飯舘中学校の仮設校舎(福島市飯野町)でありました。放射線医学が専門で住民との相談会も続ける中川恵一・東京大准教授が「放射線を知ろう」をテーマに「現在の福島の放射線量は、世界的に見ても決して高くない。安心してほしい」と113人の生徒たちに優しく語り掛けました。村教育委員会が2学期から取り組む放射線教育の皮切りとなる特別授業です。

---------------------------------------------------

東京大学准教授

中川恵一さん@福島・飯舘中学校

---------------------------------------------------




仮設校舎の多目的ホールで特別授業をする中川恵一さん。以前の校舎の大型写真が後ろの壁に飾ってあった=福島市飯野町、麻生健撮影



 私は中川恵一という医師です。放射線でがんを治したり、苦しいという患者さんのつらさを軽くしたりする仕事をしています。52歳です。

 みなさんの間では、子どもが産めない、がんが増える、そんな誤解があるようです。そう思うのは、大人が悪いんだと思います。みなさんには放射線について正しい知識を持ってもらいたい。



◆ 決して高くはない ◆ 放射線を浴びると遺伝子が傷つき、がんになることがある。でも私たちは、元々放射線を浴びながら暮らしてきた。傷ついた遺伝子を治す力もちゃんと持っています。

 私たちは、地球の内部から出る放射線を常に浴びている。原発事故とは関係なく、日本人は年間約2ミリシーベルト被曝(ひばく)しています。自然被曝と言いますが、米国は約3ミリシーベルト、フィンランドは約7.5ミリシーベルトある。

 平均的な日本人の年間被曝量は約6ミリシーベルトです。自然被曝の2ミリシーベルト以外に、病院の検査で4ミリシーベルトを浴びます。いつでもどこでもいい医療を受けられる日本は、病院での被曝量が世界一多いけれど、世界で最も長生きの国になりました。

 福島県民の外部被曝量を調べた最新のデータによると、住民の99%が10ミリシーベルト未満で、6割の人は1ミリシーベルト以下。現在の福島は、世界的に見ると決して被曝量が高いわけでありません。

 世界の専門家が慎重に検討を重ねた結果、年間10ミリシーベルト以下の被曝なら、子どもでもがんになる危険性は増えないと考えていいということになった。大人なら20ミリシーベルトまでは安心していい。逆に100ミリシーベルトを超えると危険ということもわかった。

 原発事故があったチェルノブイリでは、子どもの甲状腺がんが増えた。「放射線を出すヨウ素」の影響を受けたからです。一方、日本では、あまり取り込まれなかったというデータがあります。海藻を食べるので体の中のヨウ素が足りていたからだと考えられる。だから、福島の子どもたちに甲状腺がんが増えることはないでしょう。



◆ 安心して結婚を ◆ チェルノブイリでも、これ以外のがんは増えたというデータはない。それから考えると、福島でがんが増える理由はない。君たちは、安心して結婚して子どもを産んでいいんです。おかしな情報に惑わされないようにしてほしいと思います。

 けれども、それとは関係なく、すでに日本は2人に1人が、がんになる世界一のがん大国です。食事や運動で生活習慣を見直し、きちんと検診を受けて早期発見することは、また大切なことです。

 がんについて言えば、生活習慣の影響がはるかに大きい。良くないのはたばこ。毎日たばこを吸うと、がんになるリスクは、約2千ミリシーベルトもの被曝と同じくらいになります。

 広島の原爆はよく知ってますね。数多くの人が大量の放射線を浴びた。今、広島市は政令指定市の中でトップクラスの長生きの都市です。健康診断やがん検診がきっちりと行われたから。福島も同じことが出来るはずです。

(構成・田之畑仁)


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (たかゆき)
2012-10-15 09:29:34
私は何度か朝日新聞に抗議のメールを送っているのですが
返事はありません。
私が思うに東大は東電から多額の寄付をもらっているので
原発や東電に不利になるようなことは言えないのだと思います。
飯舘中学校の子どもたちや、この記事を読んだ全国の子どもたちが
これをこのまま信じてしまうのが怖いです。
だから訂正とお詫びの記事を書くように要請しているのですが・・・。
テレビも新聞も終わっている・・・ということでしょうかね・・・。
☆たかゆきさんへ (忠太)
2012-10-15 11:55:47
はじめまして。コメント、ありがとうございます。

3・11に発災時、アメリカから原発事故の特殊部隊がやってきてました。イラク戦争がきっかけとなって、そのような部隊が編成されたわけではないようです。
実は、日本に関係する事件がきっかけとなり、特殊部隊が作られたと言います。どんな事件かと言いますと、オウム真理教のサリン事件です。

アメリカは、あの事件に接し、国家安全保障にかかわる事件と受け止めたようです。日本では、そこまでの危機意識が持たれなかったのです。なぜなら、日本は、テロの対象にならない国家だという楽観があるからです。これぞ、原発という施設に内在する、また違う意味での安全神話です。

もし、サリンじゃなく、放射能がばらまく毒物として選ばれていたらどうか・・・

考えただけでも恐ろしいでしょ? 中川先生の話を聞いていて腹立たしいのは、危機管理について無神経すぎることです。 もし、アメリカのような想定をしておれば、事故がここまで拡大しなかったと思います。中川先生には、その反省がないのですな。もし、あれば、今からでも子ども達の避難の方法を講ずるよう政府に働きかけられるでしょう。

しかし、問題があるのは、学者ばっかりでなく、新聞・テレビ等のマスメディア、経済団体の指導者、政治家という広い範囲にわたる人の群れです。“利権”という物差しのため、みなさん、心を無くしておられるようです。考え出すと疲れてしまいます。時間はかかるでしょうけど、私たち国民がまず変わるところから、始めるしかないでしょうね。


コメントを投稿