エリック ・C @x__ok さんのツイート。
――東京新聞:東京芸大が立ち退きへ 横浜市、外国船受け入れ強化でふ頭整備:神奈川(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201603/CK2016031602000188.html?ref=rank … 日本国を代表する公立芸術のエリート学校がこれだ。何がクールジャパンだ。〔8:26 - 2016年3月17日 〕――
〔資料〕
「東京芸大が立ち退きへ 横浜市、外国船受け入れ強化でふ頭整備」
東京新聞(2016年3月16日)
☆ 記事URL:http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201603/CK2016031602000188.html?ref=rank
外国からのクルーズ船の受け入れ能力を強化するため、横浜市は二〇一六年度から、大黒、新港ふ頭の改修を始める。このため、東京芸術大大学院映像研究科(中区)のメディア映像専攻が、三月末で新港ふ頭にある校舎を立ち退き、別の場所に引っ越すことになった。移転先には撮影スタジオがなく、教育上、大きな課題を抱えたまま新年度を迎える。 (志村彰太)
外国人観光客増加は市の肝いり施策。華々しい目標の陰で、変化する市の方針に翻弄(ほんろう)される人たちがいる格好だ。
「スタジオのない時代が来ると思うと不安。学生に申し訳ない」と、岡本美津子・映像研究科長は肩を落とす。スタジオは既存の風景を生かすロケと違い、ゼロから映像を表現する。教育には不可欠だという。
引っ越し先は、旧中区健診・予防接種センター(山下町)。延べ床面積は二千百平方メートルで新港ふ頭校舎(二千五百平方メートル)と大差ないが、平屋で広い空間にスタジオを設置できた旧校舎に対し、新校舎は三階建てで天井が低くスタジオを設けられない。
そもそも、映像研究科は市が誘致した。二〇〇〇年代、米国ニューヨークのような「文化と芸術の街」を目指していた市は、同科を二〇〇五年度に誘致。新港ふ頭校舎は使わなくなった客船ターミナルの建物を転用し、〇六年度に開設した。
ところが誘致から十年が経過し、今度は増加する外国人旅行客を取り込む「インバウンド振興」を掲げる。一六年度予算には、新港、大黒の両ふ頭整備費として二十三億二千四百万円を計上した。一八年度の利用開始を見込み、新港ふ頭ターミナルも造り替える。このあおりを受けて、映像研究科の移転が決まった。
市と芸大側は、昨年から引っ越し先の話し合いをしていた。空き倉庫などスタジオに使えそうな候補も出たが、別の専攻がある馬車道、万国橋の両校舎と離れて利便性が悪くなる問題や、賃料の高さから折り合えなかった。
市も「スタジオは、実際の仕事現場の雰囲気を体験できる重要な教育施設」と認める。馬車道校舎に仮設のスタジオスペースを組む検討もしているが、あくまで暫定措置。岡本・映像研究科長は「引き続き、適した物件を探している。行政とも話し合いを続けたい」と話した。
◆「2カ所同時」の根拠曖昧 過剰投資の恐れも
横浜市が港の整備を急ぐのは、客船寄港数が他都市に比べて伸び悩んでいるためだ。国土交通省の速報値によると、横浜港の昨年の寄港数は百二十五回で全国三位。十年以上守ってきた首位を博多港(二百五十九回)に明け渡した。大黒、新港ふ頭の整備で首位奪還を期すが、需要見込みを作成しておらず、受け入れ拠点を二カ所も増やす根拠は曖昧だ。
横浜ではこれまで、大さん橋で客船を受け入れてきたが、「繁忙期は寄港の要請が重なり、断ることがあった」と市港湾局の担当者は明かす。また、主流になりつつある大型船は、横浜ベイブリッジ(海抜五十五メートル)の下を通過できず、大さん橋に着岸できない。このため大型船はベイブリッジ外側の大黒ふ頭、それ以外は新港ふ頭と大さん橋で受け入れる態勢を目指す。
だが、市が昨年十一月に掲げた寄港数の目標は「年間百八十回以上」。二つのふ頭を整備すれば、受け入れ能力は単純計算で三倍になる。大さん橋では年間百五十回は受け入れた実績もあり、二カ所同時の整備は目標に対して過剰な投資になる恐れがある。担当者は「具体的な需要予測は今のところしていない。整備しながら新しい目標をつくりたい」と話している。
――東京新聞:東京芸大が立ち退きへ 横浜市、外国船受け入れ強化でふ頭整備:神奈川(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201603/CK2016031602000188.html?ref=rank … 日本国を代表する公立芸術のエリート学校がこれだ。何がクールジャパンだ。〔8:26 - 2016年3月17日 〕――
〔資料〕
「東京芸大が立ち退きへ 横浜市、外国船受け入れ強化でふ頭整備」
東京新聞(2016年3月16日)
☆ 記事URL:http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201603/CK2016031602000188.html?ref=rank
外国からのクルーズ船の受け入れ能力を強化するため、横浜市は二〇一六年度から、大黒、新港ふ頭の改修を始める。このため、東京芸術大大学院映像研究科(中区)のメディア映像専攻が、三月末で新港ふ頭にある校舎を立ち退き、別の場所に引っ越すことになった。移転先には撮影スタジオがなく、教育上、大きな課題を抱えたまま新年度を迎える。 (志村彰太)
外国人観光客増加は市の肝いり施策。華々しい目標の陰で、変化する市の方針に翻弄(ほんろう)される人たちがいる格好だ。
「スタジオのない時代が来ると思うと不安。学生に申し訳ない」と、岡本美津子・映像研究科長は肩を落とす。スタジオは既存の風景を生かすロケと違い、ゼロから映像を表現する。教育には不可欠だという。
引っ越し先は、旧中区健診・予防接種センター(山下町)。延べ床面積は二千百平方メートルで新港ふ頭校舎(二千五百平方メートル)と大差ないが、平屋で広い空間にスタジオを設置できた旧校舎に対し、新校舎は三階建てで天井が低くスタジオを設けられない。
そもそも、映像研究科は市が誘致した。二〇〇〇年代、米国ニューヨークのような「文化と芸術の街」を目指していた市は、同科を二〇〇五年度に誘致。新港ふ頭校舎は使わなくなった客船ターミナルの建物を転用し、〇六年度に開設した。
ところが誘致から十年が経過し、今度は増加する外国人旅行客を取り込む「インバウンド振興」を掲げる。一六年度予算には、新港、大黒の両ふ頭整備費として二十三億二千四百万円を計上した。一八年度の利用開始を見込み、新港ふ頭ターミナルも造り替える。このあおりを受けて、映像研究科の移転が決まった。
市と芸大側は、昨年から引っ越し先の話し合いをしていた。空き倉庫などスタジオに使えそうな候補も出たが、別の専攻がある馬車道、万国橋の両校舎と離れて利便性が悪くなる問題や、賃料の高さから折り合えなかった。
市も「スタジオは、実際の仕事現場の雰囲気を体験できる重要な教育施設」と認める。馬車道校舎に仮設のスタジオスペースを組む検討もしているが、あくまで暫定措置。岡本・映像研究科長は「引き続き、適した物件を探している。行政とも話し合いを続けたい」と話した。
◆「2カ所同時」の根拠曖昧 過剰投資の恐れも
横浜市が港の整備を急ぐのは、客船寄港数が他都市に比べて伸び悩んでいるためだ。国土交通省の速報値によると、横浜港の昨年の寄港数は百二十五回で全国三位。十年以上守ってきた首位を博多港(二百五十九回)に明け渡した。大黒、新港ふ頭の整備で首位奪還を期すが、需要見込みを作成しておらず、受け入れ拠点を二カ所も増やす根拠は曖昧だ。
横浜ではこれまで、大さん橋で客船を受け入れてきたが、「繁忙期は寄港の要請が重なり、断ることがあった」と市港湾局の担当者は明かす。また、主流になりつつある大型船は、横浜ベイブリッジ(海抜五十五メートル)の下を通過できず、大さん橋に着岸できない。このため大型船はベイブリッジ外側の大黒ふ頭、それ以外は新港ふ頭と大さん橋で受け入れる態勢を目指す。
だが、市が昨年十一月に掲げた寄港数の目標は「年間百八十回以上」。二つのふ頭を整備すれば、受け入れ能力は単純計算で三倍になる。大さん橋では年間百五十回は受け入れた実績もあり、二カ所同時の整備は目標に対して過剰な投資になる恐れがある。担当者は「具体的な需要予測は今のところしていない。整備しながら新しい目標をつくりたい」と話している。
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