毎日新聞 / 「安倍内閣の支持率上昇：５１％」

「安倍内閣の支持率上昇」

という世論調査結果は、

そう報道しないとまずいからしているのかな、

と思う。

「内閣支持率」

というでたらめ報道の路線変更は、

今更できないしというわけで、

恐らく、

「毒を食らわば、皿まで」

の精神でやっているのだろう。

それよりも、

もっとジャーナリズム魂を

疑いたくなるのは、

次の箇所だ。

――　安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は１５、１６両日の会談で、共同経済活動に関する協議開始で合意した。北方領土に進出する日本企業の課税方法やトラブル時の司法管轄権など課題は多いが、共同経済活動に踏み出すことはおおむね評価されているようだ。—―

☆　記事URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161218-00000041-mai-pol

こんな記事の書き方、

毛ば部とる子 @kaori_sakai さんが

指摘するように

――「特別な制度」の問題をつぶさに報道することなく「概ね賛成」とは、フェアな統計ではない。〔2:41 - 2016年12月19日 〕—―

真の問題は、

北方4島の返還は不要という判断は、

首相の一存で

決めてよい事柄ではなく、

世論の盛り上がりを待つべき問題だったということ。

したがって、

少なくとも国会の審議を

通すべきなのに、

通していないという点だ。

「未来へのアプローチ」として

「特別な制度」の

中身については、

将来に丸投げしている。

一方で、

既定事項として、

北方領土は、

ロシア領であり、進出する日本企業は、

ロシアに対し、

納税義務を負うなどという

メッセージが

ロシア高官から寄せられている

（拙稿「ウシャコフ大統領補佐官　/　「北方領土は、ロシア領。４島に立ち入り、経済活動する日本企業は、ロシアに対し納税義務を負う」」参照。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/5769c6d27db16798493031414ac89dd5）。

具体的に何が決まって、何が決まっていないのかの説明もなく、

「概ね賛成」か否かを取り上げ、

７０％以上が賛成などと説くのは誠実さに欠ける。

国民には、

北方4島返還への期待を踏みにじられたことに

怒りすら表現できないのか。

なるほど

マスコミにこんな風に

ヨイショ報道させる点に自信があったればこそ、

安倍晋三も

渾身の笑顔演技ができたわけか

（拙稿「プーチンと安倍、二人の胸に去来するものは？」参照。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/4ee2b1f272cd8c4e45bf16d299e0dc55）。