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のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

インド・マレガオンのスーパーマン

2009年02月15日 14時44分48秒 | Weblog
胸に大きな「M」の字。「S」ではないのです。
マレガオンの頭文字らしいです。
しかし、この「M」、マゾの「M」ではないのかと思えるぐらい、
撮影現場は、過酷です。
主役を演じた役者さん、泳げないのに、やたら水に入らせられていました。
水責めですな。
物語の発端は、父親が息子のスーパーマンに向かってする宣言でした。
「お前を変な村、マレガオンに向かわせる。もし、お前が困窮するようなことが
あったら、お前の弟、スパイダーマンを遣わせる」
スパイダーマンが意地悪そうにスーパーマンを見つめて、ニヤッとする・・・
「困ったら、このケータイで連絡しろ」
「お父さん、これはどう見ても時計にしか見えませんが・・・」
「バカ者! よく見ろ。これは、電話だ。人の目を欺くために時計型をしておる。
番号は、007だ。よく覚えておけ。」
この後、トラックのチューブにしか見えないゴムボートに
何回も乗り損ねながら、マレガオンという地に向かいます。
ところで、マレガオンには、堕天使が待っていました。
堕天使のその名は、・・・噛みタバコ王!!!
噛みタバコ王ですぞ。
名前に相応しく、この王の求めているのは一つ。
「道端につばを吐け」ということでした。
スーパーマンは、この命令に触れてしまうことになるわけですね。
ただし、どこで触れたかが、大変に分かり難いです。
それはさて置き、話を先に進めます。
彼は、空を飛ぶという特技を持っていますが、その能力を生かせません。
たとえば次の如し。
水に溺れた少年を助けるため、水におぼれてしまうなど、
泳げないことが災いします。
「わ~、びびっとるぞ、あのおっさん!」と囃し立てる子供たちに背中を
押されるようにして役者さんが川に入ってました。
マジで、これ、演技ではないのです!
川の中では、その役者さん、手足をばたつかせていました。
――ぶひぶひ、とほほほん。(本当に溺れてました)
ケータイの着信音が鳴り、父親に牛乳を飲むように指示されます。
今度は、行った先の牛乳屋で、冷たそうな牛乳(石灰で色付けした水)風呂に
ザブリと投げ込まれていました。
この後、物語の中では、牛乳風呂の効果があってか、
ココナッツの木から落ちそうになった老人を助けることになります。
お礼はバナナ。初めてのヒーローらしい活躍に対するご褒美です。
ただし、もらったバナナをうまそうに頬張るスーパーマンは、
どっから見ても、チンパンジーでした。
そこへ、ヒロインの登場。
バナナを食べるスーパーマンを見つめながら、よだれを流します。
目が合い、、、
恋心が芽生えた二人。
(どんなんやねん。この娘さん、飢餓難民か・・・
あのヒーローにして、このヒロインの登場という感じです。
当然のように、生活のため、スーパーマンは、織物工場で働くことになります。
しかし、もらった賃金は、スーパーマンらしく(?)奪われます。
それで、犯人を追うことになります。
超低空飛行です。
自転車にスーパーマン役の俳優を乗せて、撮影したようです。
撮影中、何回こけたことでしょう。想像するだに痛い景色です。
途中で、スーパーマンは、電柱にぶつかり、なぜか、この場面で
「顔に、つばを吐きかけられた」と呟きます。
(なんでやねん。何でつば吐きかけられたことになるね~ん。Why?)
場面が急展開。
「あいつだけは許さねぇ!」と吠える噛みタバコ王の顔のアップ。
(こいつも、なんで怒ってるんや~)
ヒロインは、捕えられることになります。
話の展開に無理ない? という僕の疑問に関係なく、
盗人を掴まえたスーパーマンがこの王と戦うことになります。
もちろん、結末は、スーパーマンの勝利。
盛り上がる場面で、
「イスラム教徒に、キリスト教徒、ヒンズー教徒に愛されるスーパーマン」
というような歌詞がインド特有のリズムに乗って流れます。
(この音楽、是非「いい曲、見つけ!」で紹介したかったけど、
動画サイトが見つかりませんでした)
なお、映画を見ていない人は、つぎのサイトを参照して下さい。
撮影の際のスナップ写真が見れます。撮影の苦労話も。

http://currynokobushi.blog102.fc2.com/blog-entry-474.html

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ホセ・カレーライス)
2011-01-14 17:22:53
こんにちは
この映画観ました。本人たちは至って真剣にもかかわらず、完全なコントそのものでしたね。
主役の方の体型の頼りなさも、笑いに拍車をかけてくれました。
しかし、なんだかんだ言っても、真剣に映画を愛して製作しようとする姿勢には、何か打たれるもがありました。
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☆ホセ・カレーライスさんへ (忠太)
2011-01-14 23:25:47
まったく同感です。
こういうドキュメンタリーって、見ると勇気を頂けます。金さえあれば何でもできる、という考え方は、恐らく誤りなんでしょう。
色んな人を笑わせながら、熱いものを伝えるのに成功したという点で、この映画に携わった監督さんやスーパーマン役の俳優さんなど、本物のヒーローと呼ぶにふさわしいと思いました。
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