★水平に棚田積み上げ青時雨/おおにしひろし
棚田に降る夏の雨ガ水平な段々畑を青く染め抜いている光景が良い。(平田弘)
★七夕の飾りに元気な子等の歌/岩本康子
園児らの元気な歌声が聞こえてきます。(篠木 睦)
★背泳ぎの真向かう空の青さかな/河ひろこ
★風立ちて時空を渡す天の川/篠木 睦
★とりどりの高さ青さよ夏の畑/臼井虹玉
★子らの網風の高さに蜻蛉追う/志賀たいじ
★浮橋を沈めて梅雨の重さかな/古賀一弘
【志賀たいじ特選7句】
★万緑の笠積み上げて高野道/野田ゆたか
緑深い高野山の参道を先行く行者の笠が重なり合って積み上げてる様に見える。後から登りゆく作者の視線と息づかいが伝わってくる敬虔な山の景を目前に見ている様で好きな句です。(志賀たいじ)
★一日を七夕竹の明るかり/高橋正子
★日暮より向日葵向きを緩めたる/碇英一
★マンションの四角に四角に梅雨空へ/高橋信之
★水平に棚田積み上げ青時雨/おおにしひろし
★風立ちて時空を渡す天の川/篠木 睦
★水鶏なき母の忌日の雨模様/湯澤まさえ
【祝恵子特選7句】
★とりどりの高さ青さよ夏の畑/臼井虹玉
区画された菜園を思い浮かべました。それぞれに育った高さの、収穫出来る野菜、期待している作者が居ます。
★浴衣娘の弾む心の見へかくれ/とくのあけみ
★七夕と言う約束のような旅/野田ゆたか
★万緑や岩に腰置く修験僧/伊藤華将
★風吹けば青田波立つ次々と/丸山草子
★子らの網風の高さに蜻蛉追う/志賀たいじ
★五百羅漢父の面影半夏生/渋谷洋介
特別選者
■オンライン句会特別選者は、過去に、以下の26氏にお願いしましたが、今回は、上記の3氏です。
野田ゆたか(2回)・安丸てつじ(2回)・藤田裕子(2回)・古田けいじ(2回)・碇英一(2回)・おおにしひろし(2回)・河ひろこ(2回)・堀佐夜子(2回)・守屋光雅(2回)・藤田洋子・祝恵子・霧野萬地郎・岩本康子・多田有花・平田弘・日野正人・志賀たいじ・篠木睦・臼井虹玉・池田多津子・黒谷光子・大山凉・宮地ゆうこ・大給圭泉・池田加代子・渋谷洋介